(この記事は2023年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)
消化器内科 主任部長
中村 英樹
皆さま、新年あけましておめでとうございます。
新型コロナウイルス感染症が流行しだしてから、3年が経ちました。ウィズコロナの政策が進む中、皆さまは流行前の日常を取り戻すことができていますでしょうか。
医療においては、コロナ流行後にがんと診断された方が減ったと言われています。しかし、これは“受診控え”や“健診控え”で検査を受ける方が減ったためで、診断されるのが遅れているだけだと考えられています。
私達消化器内科では食道、胃、大腸などの消化管や消化吸収にかかわる肝臓、胆嚢、膵臓などの臓器の検査や治療を専門に行っていますが、特に胃や大腸の癌は早期であれば治療により治癒させることが可能ですし、より初期の癌であれば身体に負担の少ない内視鏡治療で治療することもできます。定期的な検査が先延ばしになってしまっている方がおられましたら、かかりつけの先生にご相談いただいて、以前のように検査を受けていただくことをお勧めします。
私達は、皆さまが万が一病気になった際には、最適な治療を安全に安心して受けていただけるよう、今後も引き続き努力してまいりますのでよろしくお願い申し上げます。