西陣病院 院長 葛西 恭一
新年あけましておめでとうございます。
皆様には、さわやかな新春をお迎えのことと心よりお喜び申し上げます。皆様のご協力・ご支援により無事に新しい年を迎えることができました。職員一同より皆様への感謝を申しあげますとともに、新しい年が皆様にとって素晴らしい年となりますよう祈念いたします。
2019年末より発生しパンデミックとなった新型コロナウイルス感染症は、5類感染症となり感染者数は減少し重症化することも少なくなりました。その一方でコロナ禍により感染者数が減っていた手足口病やマイコプラズマが2024年には増加しました。2025年も引き続き様々な感染症が流行する可能性があり注意が必要です。
団塊の世代が75歳以上となる2025年は、高齢化が更に進み人口の約30%が65歳以上となる見込みです。今後高齢者に対する医療・介護のニーズはさらに高まると予想され、医療・介護施設における人材不足が更に深刻化することが容易に予想されます。この問題に対応すべく、当院は2024年8月より外国人の看護アシスタントを8名雇用しました。母国では医療者の資格を有している者もおりますし、全員日本語を習得しており、大変優秀な人材が我々の仲間に加わってくれました。言葉や文化の違いに戸惑いもあるようですが、患者さんにとても優しく接してくれています。今後ますます活躍してくれることと期待しています。
今後訪れる超高齢化社会においても、「地域に密着した良質な医療を提供する」という当院の基本方針は変わりません。一般診療と透析医療を中心に大病院に引けをとらない高いレベルの医療を提供するとともに、急性期病棟、回復期病棟、慢性期病棟を有する当院の特徴を生かし、患者さん個々の療養状況に応じた切れ目の無いきめ細かく優しい医療を提供してまいります。当院は地域に根差した病院として中心的な役割を果たし、患者さんや開業医の先生方との繋がりを大切にすることで地域に愛される病院となるよう引き続き努力してまいりますのでよろしくお願いいたします。