西陣だより

第10回 透析センター 避難訓練開催報告

(この記事は2019年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

透析センター
災害対策委員会

10月20日(日曜日)に、本館2階透析センターにおきまして透析患者さん対象の避難訓練を実施しました。今回で10回目となる訓練には、患者さんとそのご家族24名が参加されました。透析治療は、血液を体の外に出してダイアライザーといわれる人工腎臓により血液中の老廃物や電解質(カリウム・リンなど)や水分などを除去しますが、血液回路で機械につながれた状態となります。透析センターでは日頃から、患者さんが透析治療中にトイレ休憩をとられる際には、患者さんと機械を一時的に離脱する手技を行っております。その手技は緊急時の手技と同じにしておりますので、普段から緊急時の訓練を行っているということになります。スタッフは離脱手技を普段通り実施し、患者さんを安全に1階に避難誘導しました。

参加された患者さんからは、「経験することができてよかった」「毎年くるべきですね」などの感想がありました。安全に配慮して声かけを行いながら、参加された全員が無事に避難訓練することができました。

今年は、台風による被害が全国各地で起きています。関東では自施設で透析が行えず近隣施設で透析を受ける方もいたそうです。災害時は通常の透析が行えないことも想定し日頃から水分、塩分、カリウムの管理には十分注意するようお伝えし訓練を終了しました。

 

2019年11月01日