西陣病院だより

【開催報告】慢性腎臓病患者さん対象 調理実習&勉強会

(この記事は2025年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

栄養課

慢性腎臓病をお持ちの患者さんを対象にした調理実習と勉強会を院外の施設をお借りして10月29日に開催しました。参加数は少数でしたが、楽しく和気あいあいと3品を1時間ほどで作り、その後、作った料理をおいしくいただきながら、減塩・食養生を継続するコツを学びました。参加された方からは「楽しかった」「またやってほしい」とのお声をいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

2025年01月01日

季節の”食”めぐり

(この記事は2025年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

 

おせち料理について

おせち料理は歳神様と同じものを一緒に食べることで、福を招き、災いを打ち祓うと考えられていました。当院でも元旦におせち料理を提供してい
ます。当院で提供しているおせち料理の一部を例にとって、おせち料理に込められた意味を見てみましょう。

ぶり 

 代表的な出世魚の一種。立身出世を願って食べられる魚。

黒豆

 「まめに元気に働けるように」と無病息災を願って食べられています。

かまぼこ

 形が半円に見えることから「日の出」を意味していると言われています。赤い部分は魔除け、白は清浄や神聖さを意味しています。

伊達巻き

 形が巻物に似ていることから「学業成就」の願いを表しています。

かぶ

 その語感が頭(かぶ、かしら)に通じることから、頭(かしら)を目指すという縁起物です。「菊花かぶ」には長寿を願う意味合いがあります。

 

2025年01月01日

【開催報告】第11回透析センター避難訓練

(この記事は2025年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

透析センター
災害対策委員会

 2024年10月27日(日)に、本館2階透析センターにおきまして透析患者さん対象の避難訓練を実施しました。今回は5年ぶりの開催となり、患者さんとそのご家族21名が参加されました。
 透析治療は、血液を体の外に出してダイアライザーといわれる人工腎臓により血液中の老廃物や電解質(カリウム・リンなど)や水分などを除去しますが、血液回路で機械につながれた状態となります。透析センターでは日頃から患者さんが透析治療中にトイレ休憩をとられる際には、患者さんと機械を一時的に離脱する手技を行っております。その手技は緊急時の手技と同じにしておりますので、普段から緊急時の訓練を行っているということになります。スタッフは離脱手技を普段通り実施し、患者さんを安全に1階に避難誘導しました。参加された患者さんからは、「5年ぶりだったから出来るか不安だった」「エレベーターが使えないから普段から階段を使用しないと」などの感想がありました。安全に配慮し声かけを行いながら、参加された全員が無事に避難訓練することが出来ました。今年は、元旦の能登半島地震、夏の集中豪雨による被害などが全国各地で発生するなど災害が
絶えません。最後に普段からの備えや災害伝言ダイヤルの使用法について説明し、訓練を終了しました。

透析センター避難訓練

 

 

 

 

 

 

 

 

2025年01月01日

新年明けましておめでとうございます

(この記事は2025年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

眼科部長
中司 美奈

皆さま、新年明けましておめでとうございます。幸多き一年となりますよう、お祈り申し上げます。

 コロナ禍にはスマホやタブレットを見る時間が増えたことで、子供の近視化が一層加速化しました。近視の多くは、軸性近視という眼の長さが伸びることによって近視が進行し、緑内障、網膜剥離、近視性黄斑症などの疾患が起こりやすくなります。寝る時にコンタクトをつけて日中の裸眼視力
を向上させる治療や、近視の進行が落ち着くおよそ18歳から手術可能なLASIKやICL(原則21歳以上)によってみかけの近視は治療できますが、様々な疾患のリスクとなる近視の特性までは改善できません。我々眼科医はこの状況に危機感を持ち、低年齢での近視の発見や生活習慣改善の指導などに力を入れる自治体が増えています。
 また、超高齢化の時代となり、白内障手術を希望される患者さんのご年齢も超高齢化しています。基本的には見え方が不自由になってからの手術で良いのですが、術後の点眼管理や通院が困難になったり、認知機能の衰えから局所麻酔で手術が不可能となり全身麻酔が必要になる例もあります。適切な時期に治療が行えるようにサポートしていきたく思っております。
 本年も変わらずご支援、ご指導を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

2025年01月01日

新年のあいさつ

(この記事は2025年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

  呼吸器内科 部長
上田 幹雄

 

 

 旧年中は、呼吸器内科に多大なるご支援とご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。昨今、医療を取り巻く環境はめざましく変化し、私たちも日々新たな課題に直面しながら、患者さんに最善の医療を届ける努力を重ねております。

 

 

 当科におきましては、スタッフ数が増加したことで診療体制がより充実し、迅速かつ質の高い医療の提供が可能となりました。患者さんお一人お一人にこれまで以上に丁寧に寄り添える環境が整い、スタッフ一同、診療の幅が広がったことを実感しております。
 また、気管支鏡検査の実施件数が増加し、それに伴い肺がんをはじめとする呼吸器疾患の診断・治療症例も増加しました。特に肺がん治療では、最新の検査技術を駆使することで早期発見・早期治療が実現し、多くの患者さんにより良い医療を提供することができています。ご開業の先生方との密な連携も重要な要素と考えています。今後も、呼吸器内科では地域の患者さんに安全で安心な医療を提供することを使命とし、日々努力してまいります。
 本年もどうぞ変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2025年01月01日

新春のごあいさつ

(この記事は2025年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

外科部長

高木 剛

 

 

 皆様には、健やかに新春を迎えられたことと、お慶び申し上げます。 

 

   私が最初に当院に着任した1997年から早28年経ちましたが、西陣病院は建物自体だけでなく、中で使用している医療機器もすっかり変わり日々アップグレードされています。
 創薬をはじめとして医療は日進月歩で間違いなく発展をしております。しかし、まだまだ薬では治療できない疾病や病状はあります。例えば、高齢者のがん、良性疾患でも胆石症や鼠径ヘルニア、腸閉塞など外科治療が必要とされます。勿論、外科治療にも様々な進歩はあり、ロボットによる支援手術、AIを駆使した診断や外科医を安全な手術へ導く支援も出て参りました。ただし、主導権をもって手術をするのは担当となる人間であり外科医です。そのため、われわれは外科治療が必要な患者さんへ、ベストな治療を届けられるよう知識と技術を日々研鑽しております。
 西陣病院外科では、地域住民の皆様が外科治療を必要となった場合でも安心して治療を受けて頂けるよう、そしてこの地域の健康長寿の延伸にも努力して参りますので、本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。

2025年01月01日

新年のごあいさつ

(この記事は2025年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

西陣病院 院長 葛西 恭一


新年あけましておめでとうございます。

皆様には、さわやかな新春をお迎えのことと心よりお喜び申し上げます。皆様のご協力・ご支援により無事に新しい年を迎えることができました。職員一同より皆様への感謝を申しあげますとともに、新しい年が皆様にとって素晴らしい年となりますよう祈念いたします。

 2019年末より発生しパンデミックとなった新型コロナウイルス感染症は、5類感染症となり感染者数は減少し重症化することも少なくなりました。その一方でコロナ禍により感染者数が減っていた手足口病やマイコプラズマが2024年には増加しました。2025年も引き続き様々な感染症が流行する可能性があり注意が必要です。
 団塊の世代が75歳以上となる2025年は、高齢化が更に進み人口の約30%が65歳以上となる見込みです。今後高齢者に対する医療・介護のニーズはさらに高まると予想され、医療・介護施設における人材不足が更に深刻化することが容易に予想されます。この問題に対応すべく、当院は2024年8月より外国人の看護アシスタントを8名雇用しました。母国では医療者の資格を有している者もおりますし、全員日本語を習得しており、大変優秀な人材が我々の仲間に加わってくれました。言葉や文化の違いに戸惑いもあるようですが、患者さんにとても優しく接してくれています。今後ますます活躍してくれることと期待しています。
 今後訪れる超高齢化社会においても、「地域に密着した良質な医療を提供する」という当院の基本方針は変わりません。一般診療と透析医療を中心に大病院に引けをとらない高いレベルの医療を提供するとともに、急性期病棟、回復期病棟、慢性期病棟を有する当院の特徴を生かし、患者さん個々の療養状況に応じた切れ目の無いきめ細かく優しい医療を提供してまいります。当院は地域に根差した病院として中心的な役割を果たし、患者さんや開業医の先生方との繋がりを大切にすることで地域に愛される病院となるよう引き続き努力してまいりますのでよろしくお願いいたします。

 

2025年01月01日