患者さんへ

心臓カテーテル検査および治療を受けた患者さまの治療記録登録事業への協力について

当院では、心血管疾患に対するカテーテル治療をおこなった患者様の治療記録を、以下の日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)施行の症例登録システムに登録する事業に協力しています。心血管疾患に対するカテーテル治療とは、冠動脈疾患、末梢血管や構造的心疾患に対するインターベンション(カテーテル)治療として、

  • 冠動脈インターベンション=PCI
  • 末梢血管インターベンション=EVT
  • 構造的心疾患インターベンション=SHD

と呼び、この登録事業は、心血管疾患に対するカテーテル治療前後のカルテ情報を、上記の治療別にJ-PCIJ-EVTJ-SHDレジストリーとして、National Clinical Databaseシステム(以下、NCD) (http://www.ncd.or.jp)に登録し、今後のカテーテル治療の発展とその質の向上のために行っています。私たちは可能な限り皆様のご協力を得たいと思っております。ご質問がある場合、またはこの登録事業に「自分の情報を使ってほしくない」とお思いになりましたら、遠慮なく下記の担当者までご連絡ください。但し、すでに解析を終了している場合等、本データから患者様の情報を削除できない場合がありますので、ご了承ください。

研究課題名

本邦における心血管インターベンションの実態調査 (J-PCI)を用いた日本心血管インターベンション治療学会内登録データを用いた統合的解析(2017-2019年度 日本医療研究開発機構事業「冠動脈疾患に係る医療の適正化を目指した研究」の内容を包括)

責任者

日本心血管インターベンション治療学会理事長

研究の目的

レジストリーデータを用いて多様な学術的な発信を行うべく、その集計や解析のシステムをUniversity hospital Medical Information Network(UMIN)National Clinical DatabaseNCD)と連携し構築しております(2012年まではUMINにて運用していましたが、2013年にUMINからNCDへの移行を開始、2015年からはNCDに完全移行)。全国的な調査・集計は、日本の心血管インターベンション手技の進歩と医療の質の向上に寄与しております。また、カテーテル治療を行う医師の中で優れた能力と技術を持つ医師を当学会心血管カテーテル治療専門医・認定医と認定することにより、診断・治療技術の向上と新しいカテーテル治療法の開発を図り、広く社会に貢献することを目指しています。

対象となる方

当院で心血管疾患に対するカテーテル治療を受けた方

研究の方法

J-PCIならびにJ-EVT/SHDでは、全国の参加施設(20176月時点 1,200施設)からインターネットを介し、心血管インターベンション手技の患者背景、手技情報ならびに術後成績(退院後の予後情報を含む)に関する情報がUMINNCDのデータベース上に登録(レジストレーション)されています。なお、J-PCIでは基礎情報に加えて、以下の項目の内容(予後情報)を同意が得られた施設から入力を行います。

・死亡、急性冠症候群、脳梗塞、出血、心不全、血行再建ならびにカテーテル治療に伴う合併症

データは匿名化され解析および審査されます。データを利用する際には、CVIT内でその学術的な意義が審査され、その必要性が高いと認められたテーマのみがNCDに依頼されます。また、当学会心血管カテーテル治療専門医・認定医、施設認定のための審査では、専門医認定医制度審議会にて規定の施行症例数を審査、無作為に抽出したデータから症例の詳細な治療記録を元に審査を行います。

研究成果の公表について

研究成果は、主要国内外学会や専門誌にて発表しております。

利益相反

なし

個人情報の取り扱い

NCD内でサーバーより切り出されるデータは、生年月日およびその他の記述等により特定の個人を識別することができる項目は削除され、いわゆる「個人情報」は含まれません。また、原データに直接触れ、解析を行う者はNCDおよびCVIT解析担当委員のみとし、データ取り扱い規約ならびに守秘義務の契約をNCDと締結しております。

お問い合わせ先

< 連絡先 >

京都社会事業財団西陣病院 循環器内科部長 角田聖 
住所:京都市上京区五辻通六軒町西入溝前町1035
電話:075-461-8800

 

当院を利用する患者様に上記を広く公開します(※)。

※「公開」とは、広く一般的に研究を実施する旨を知らせること(不特定多数の人々が知ることができるように発表すること)をいい、公開に当たっては、情報の取り扱い状況に応じ、合理的かつ適切な方法を指します。

事例ホームページのトップページから1回程度の操作で到達できる場所への掲載

事例2   患者様が訪れることが想定される場所におけるポスター等の掲示、パンフレット等の備置き・配布