薬剤部 薬剤師 東野 公亮
確認しよう ‒漢方薬の飲むタイミングと飲み方‒
飲むタイミング | 食前(ごはんの30分前)もしくは、食間(ごはんを食べて2~3時間後)。 |
---|---|
※おなかの中が空っぽの状態の方が、漢方薬の効果が発揮されやすいため。 |
飲み方 | 水または白湯。 |
---|
漢方薬は、症状にあわせて選ばれる薬です。(下記は一例です。)
症 状 | 処方される漢方薬 |
腹部膨満感、腹痛 など | 大建中湯 |
体力があり、汗が出ない風邪のひきはじめ など | 葛根湯 |
体力低下、夏バテ、全身倦怠感 など | 補中益気湯 |
こむら返り、筋肉痛 など | 芍薬甘草湯 |
漢方薬を飲みやすくするコツ
味やにおいが気になる |
---|
漢方薬の独特な味やにおいも、治療の大事なひとつとされています。一般的には水または白湯で服用とされていますが、味やにおいが苦手な方は、オブラートに包む、甘いゼリーに混ぜることで、独特な味やにおいを消す方法や、お茶でも服用できます。 |
顆粒が苦手 |
---|
顆粒が苦手な方は、1包あたり100cc ~200ccのお湯に入れ顆粒を溶かして服用しましょう。 |
漢方薬を飲んで、こんな症状が出たら相談
漢方薬にも副作用があります。すべての漢方薬にあてはまることではありませんが、漢方薬服用後、下記のような症状が出たら、注意が必要です。
漢方服用後に特に注意する症状 |
---|
空咳(痰のない咳)、発熱、労作時の息切れ、顔や手足のむくみ、脱力感、吐気・嘔吐 など |
漢方薬は歴史のある薬です。上記以外にも症状に合わせて 薬が選ばれますので、かかりつけ医やかかりつけ薬剤師と 相談し、漢方薬とうまく付き合いましょう。