西陣だより

新年のごあいさつ

(この記事は2019年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

西陣病院、西陣病院 院長 伊谷 賢次

西陣病院 院長 伊谷 賢次


新年明けましておめでとうございます。

皆様には、さわやかな新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。また、昨年中、当院に賜りました数々のご厚情とご支援に対しまして、職員一同心より御礼申し上げます。

昨年の師走恒例の「今年の漢字」が「災」に決まりました。昨年は大阪北部地震、北海道地震、西日本豪雨、大型台風到来、記録的な猛暑など、日本各地で起きた大規模な自然災害により、多くの人が被災されました。大規模な停電やJRなどの交通機関の運休により、医療機関も通常通りの診療ができない事態も発生しました。今後も、今までに経験したことのない異常気象も頻繁に起こることが予測され、医療機関は今まで以上に様々な災害対策の必要性を痛感した1年でした。一方、昨年のノーベル医学生理学賞を京都大学特別教授の本庶佑先生が受賞されました。本庶先生が記者会見で「この免疫療法で回復された患者さんから『助かったのはあなたのおかげです』と言われることが何よりもうれしい」と話されていました。医療人として患者さんから感謝の言葉を頂くと嬉しい限りですが、本庶先生の画期的な免疫療法が、今後さらに多くの患者さんに効果がある免疫療法へと発展することを願っています。

福祉医療においては、昨年4月診療報酬改定があり、また、今年10月に消費税増税が予定されており、病院経営にとっては厳しいものとなります。当院におきましても、良質な福祉医療の継続には大きな不安があります。このような厳しい状況でも、当院の目指すべき目標は、設立当初からの基本方針である、「地域に密着した良質な医療を高いレベルで提供する」ことです。

昨年末から、2025年高齢化社会に向けて、京都市のブロックごとに地域のニーズに合った医療体制を話し合う地域医療構想調整会議が始まりました。西陣病院は今後も開業医の先生方からのご要望や患者さんの病態にあった医療を提供していくため、急性期病棟、地域包括ケア病棟、障害者病棟のケアミックス病院としての診療体制を維持していきます。

昨年9月には3回目の電子カルテの更新及び多くのパソコン端末機を導入しました。特に、病棟看護師には一台ずつ移動型ノートパソコンを提供し、勤務時間中、できるだけ多くの時間を患者さんに寄り添った看護ができるように環境を整えました。今後も、一般急性期医療と透析医療を車の両輪と考え、2次医療圏で小回りの利くチーム医療を地域にアピールしながら全人的医療を行っていきます。

今後も職員全体が患者さんを主体に考え、良質な医療を提供するためにスタッフ一人ひとりが役割と責任を自覚して努力していきますので、今年一年、さらなるご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

平成三十一年 元旦

 

 

2019年01月01日

あけましておめでとうございます

(この記事は2019年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

 

麻酔科 部長
中川 博美

皆様にはお健やかに平成最後の新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。平素から近隣の先生方の温かいご支援、各診療科間の綿密な連携、また、コメディカルの協力によるチーム医療に支えられ、安全に麻酔と周術期管理ができましたこと、皆様方のおかげと深く感謝申し上げます。

西陣病院に赴任して22年目を迎え、麻酔科管理症例はのべ13,000件を超えました。当初は年間300件前後、平均年齢62歳、80歳以上は13%でしたが、近年は年間850~900余件と3倍増、平均年齢は70歳に上昇、80歳以上が30%を超え、麻酔を受ける皆様も着実に高齢化してきました。この間、麻酔分野も大きく変化し、麻酔がどのように周術期の転帰に影響を与えるのか、麻酔学の驚くべき可能性に気づかされます。当院でも麻酔科外来を開設し、禁煙指導、内科的治療依頼と周術期口腔機能管理の医科歯科連携、術前経口補水療法、また、虚弱(フレイル)高齢者の手術予後調査などに積極的に取り組み、周術期の危機的合併症を回避するとともに、術前から手術室を拠点とした周術期の集学的アプローチで術後転帰を改善できるようになりました。

人生100年時代、皆様とともにますます元気に過ごせるよう今後も麻酔科領域でも力を尽くして参りたいと存じます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

2019年01月01日

新年のご挨拶

(この記事は2019年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

 

内科 部長
中森 診

循環器内科は、高血圧、虚血性心疾患、心不全、不整脈などの循環器疾患を有する患者さんの診療を担当する科で、現在医師4名で救急医療を含めた様々な循環器疾患を診療しています。高血圧,糖尿病,脂質異常症など生活習慣病を治療されている患者さんの増加と高齢化によって近年循環器疾患の患者さんが増加しています。

急性心筋梗塞や急性心不全などの救急治療をはじめとして、経皮的冠動脈ステント留置術(冠血管をバルーンカテーテルで拡げ、ステンレス製の網状の筒を血管内に植え込み血流を十分に確保する方法)や徐脈性不整脈に対するペースメーカー移植術,末梢動脈疾患(足や手の動脈が動脈硬化によって狭くなったり詰まったりして血液の流れが悪くなることでさまざまな症状をひき起こす病気)に対する末梢動脈血管形成術などの診療を行っています。

我々が目指す循環器医療の目標は、「患者さんのために全力を尽くす」ことです。循環器室での検査・治療は医師だけでは行うことができませんので、看護師,臨床工学技士,診療放射線技師とともに力を合わせ、チームワークを大切に、地域の住民の皆様のために質の高い安全・安心な最善の医療を提供すべく、患者さんに信頼される循環器内科を目指してスタッフ全員が一丸となってがんばっていますので、循環器内科にどうぞお気軽にご相談ください。

 

2019年01月01日

全腎的治療を心掛けて

(この記事は2019年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

 

腎臓・泌尿器科 部長
透析センター長
小山 正樹

明けましておめでとうございます。皆様には穏やかに新年を迎えられたことを謹んでお喜び申し上げます。腎臓・泌尿器科は、排尿障害、尿路結石症、尿路感染症や腎尿路系の癌の治療を行う泌尿器疾患と腎臓病疾患や血液透析・腹膜透析の腎代替療法を治療の柱としております。慢性腎臓病にも力を入れておりまして、腎不全の進行抑制、透析の導入を回避するために、慢性腎臓病外来を設けており、慢性腎臓病教育入院なども行っております。

腎不全の治療としては、血液透析および腹膜透析療法を透析センターで行っております。透析ベット数は133床であり、最大532人まで治療可能な全国でも有数の設備を有する施設であります。
治療内容も血液透析(HD)のみならず、血液濾過透析(HDF)、オンラインHDF、持続HDF、血漿交換、血液吸着療法、血漿吸着療法などのあらゆる血液浄化療法も積極的に治療を行っております。

腎臓・泌尿器科は、他の病院ではない一診療科で腎臓・尿路に関するすべての治療を行っております。尿を作る腎臓、尿を排泄する尿路、尿が作れなくなったら腎代替療法といったすべての腎臓・尿路系疾患を内科領域・外科領域を共に診ていくTotal Kidney Therapy をモットーに治療しておりますので、今後も皆様のお力になればと考えております。今年も何卒よろしくお願いします。

 

2019年01月01日

生き方探求・チャレンジ体験

(この記事は2019年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

 

看護部 科長
兵頭 美香子

平成30年11月5日(月)から8日(木)の4日間、京都市立西京高等学校附属中学校より2名の生徒さんが、「生き方探求・チャレンジ体験」に来られました。医師・薬剤師・臨床工学技士・看護師の仕事を見学・体験していただきました。「初めて病院での仕事を見学したり体験して、とても勉強になりました」との感想が聞かれ、貴重な体験ができたのではないでしょうか。生徒のみなさん、4日間お疲れさまでした。

 

 

 

 

 

2019年01月01日

市販の胃薬について

(この記事は2019年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

薬剤部 薬剤師 主任 福本 郁子

外食の機会が多い年末年始を過ごされて、胃の調子がなんとなく悪く、市販の胃薬を買い求められる方もおられると思います。
今回は、市販の胃薬についてお話します。

胃薬の種類には、

H2ブロッカー、制酸薬、健胃薬、消化薬、鎮痛鎮痙薬などがあり、これらが組み合わさっていたり、粘膜修復成分が含まれた複合胃腸薬があります。

H2ブロッカー

医療用でも使用されているファモチジンなどを主成分としており、胃酸の分泌を抑える作用が強い薬です。胃酸が多く出すぎた時の症状(胃痛、胸やけなど)に対して使用されています。
第1類医薬品ですので、購入時に薬剤師からの説明を受ける必要があります。相互作用をおこす薬もありますので、服用している薬があれば伝えてください。

制酸剤

炭酸水素ナトリウムや酸化マグネシウム、合成ヒドロタルサイトなど胃酸を中和させる成分が入っています。ナトリウムやマグネシウム、アルミニウムを使用しているものが多く、高血圧や腎臓の働きが弱くなっている方は避けるのが望ましいとされます。

複合胃腸薬

消化を助ける消化酵素や胃粘膜保護成分、胃の働きを促す健胃成分が含まれているので、胃の働きが慢性的に弱い場合に使用されることが多いようです。

 

市販の胃薬には、たくさんの種類があります。すでに医療機関から薬を処方されている方は、その中に胃薬が含まれていることもあります。服用している薬や緑内障・前立腺肥大・高血圧などの疾患があれば、薬剤師に相談してください。
また、3~5日くらい服用しても症状が変わらなかったり、慢性的に市販の胃薬を使用している方は、一度医療機関を受診してください。

 

 

2019年01月01日

日本列島 ”食” めぐり「福島県」

(この記事は2019年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

栄養科 管理栄養士 須惠 裕子

全国各地の特色ある料理や名物をご紹介していきます。

西陣病院、福島県

~こづゆ~

「こづゆ」は福島県会津地方の郷土料理です。会津藩のごちそう料理として生まれ、現在もお正月や冠婚葬祭など特別な日にかかせないおもてなし料理となっています。干し貝柱で出汁をとり、野菜などを加えた薄味のお吸物で、会津塗りのお椀でいただきます。具沢山の材料の数は、縁起の良い奇数が習わしのようです。名前の由来は「小吸物」から変化したもので、「かいつゆ」とも呼ばれていたそうです。

●こづゆ 1人分: エネルギー80kcal たんぱく質8.0g 塩分1.6g
材料 (4人分) 作り方

干し貝柱 40g
干し椎茸 4枚
(貝柱・干し椎茸の戻し汁) 3カップ
きくらげ 4g
里芋 160g
人参 80g
しらたき 1袋
豆麩 12ケ
淡口醤油 大さじ1
塩 小さじ1/4
酒 大さじ1

※何杯おかわりしても失礼にならない、
という習慣を考慮し多めの量に設定しています

  1. 干し貝柱、干し椎茸は水で一晩戻す。戻した貝柱は細かくほぐし、椎茸は軸を除いてさいの目切りする。
     (戻し汁はだしとして使用する)
  2. きくらげは水で戻し、石づきを除いて小さめにちぎる。
  3. 人参・里芋は1㎝厚さのいちょう切りにし、下茹でする。
  4. しらたきは3㎝長さに切り、熱湯でサッと茹でておく。
  5. 豆麩は水で戻し、水気を切る。
  6. 鍋に入れた戻し汁に、豆麩以外の材料を入れ火にかける。
  7. 調味料を加え、味をととのえ、最後に豆麩を加える。
※アレンジ例
 干し貝柱が手に入りにくい場合は、ホタテの水煮缶を代用してもよいでしょう(その場合は煮汁ごと使用しましょう)

 

 

2019年01月01日

NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)をご存知ですか?

(この記事は2018年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

西陣病院 内科 副部長 中村 英樹

内科副部長
中村 英樹



みなさん、NASH(ナッシュ)という病気をご存知ですか?
脂肪肝なら聞いたことがあるという方は多いと思いますし、中には健診などで脂肪肝と言われたことがある方もおられるかもしれません。

脂肪肝は飲酒など様々な原因でおこりますが、近年ほとんどお酒を飲まないにもかかわらず、肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧など、いわゆる生活習慣病が原因で脂肪肝を発症するケースが増えています。これを非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)といいます。その多くの方は単純な脂肪肝(NAFL)で、これは比較的予後良好な疾患ですが、NAFLD の患者さんのうち約20%の方は肝臓に炎症や線維化があり、肝硬変や肝がんに移行する予後不良のものです。これが非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)です。日本でも広く認識されるようになったのはここ20年ほどのことですが、生活習慣病の蔓延とともに注目を集めています。

肝がんの原因疾患としてはC型肝炎が有名ですが、最近新しい内服の抗ウイルス薬が登場し、ほとんどのC型肝炎患者さんは治ってしまいますので、C型肝炎ウイルスが原因の肝がんは今後減少していくと考えられます。その一方で生活習慣病患者さんの増加に伴い、このNASH からの肝がんが今後増えてくるだろうと予想されています。

日本人では成人男性の30%以上、女性の20%近くがNAFLD で、NAFLD は1,000~1,500万人いると考えられ、そのうちの20%(200~300万人)がNASH と言われています。わが国ではここ10年間でNASH 患者さんが倍増しています。つまり、早急な治療を必要とする患者さんが、自覚症状のないままに生活を送っているケースが非常に多いのです。

健診などで脂肪肝を指摘されたとき、単純な脂肪肝なのか、NASH なのかを判別するには、入院して肝生検(肝臓の組織を採取して顕微鏡で調べる検査)を行い、炎症や線維化があるかないかを確認する必要がありますが、最近は血液検査や特殊な超音波検査といった、より身体に負担が少ない判別方法が研究、開発されてきており、今後当院でも積極的に取り入れていこうと考えています。

また、肝臓の線維化を抑えて、肝硬変や肝がんへの進行を抑えようという新しいお薬の開発も進んでおり、有望な治療薬として期待されています。

まずは脂肪肝にならないように、食生活に気を付けたり、運動習慣を身に付けるなど、生活習慣を見直して予防していくことが最も大切ですが、脂肪肝を指摘された方は、是非一度主治医の先生にご相談ください。

 

2018年11月01日

足の水虫について

(この記事は2018年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


皮膚科 部長 坂元 花景

足の水虫は、カビの一種(白癬菌)が皮膚に感染して起こる病気です。水虫は自然治癒は期待できませんので、抗真菌剤の外用や内服でしっかり治しましょう。

 

 

水虫は春から夏にかけて増え、冬には減ります。長時間の革靴や長靴の着用や、プールや銭湯の利用がリスクを高めます。足の指の間や裏がふやけたり、皮がむけたり、爪が分厚く濁ったりするのが主な症状で、痒いと思われていますが、痒みを伴うのは約1割に過ぎません。ただし、こうした症状がすべて水虫なわけではありません。皮膚科では、病変部の皮膚を採取し、顕微鏡で白癬菌を確認して診断します。同じような症状の病気は他にもあるため、診断を受けることは大事です。

足の水虫

足の水虫を治すには、足の指の間から裏全体に、1日1回、最低1ヶ月は薬を塗ります。症状が消えても2ヶ月は外用を続けましょう。塗る前に足を洗うことも大事です。お風呂だけではきれいにならないので、歯を磨くのと同様「あえて洗う」という意識を持ちましょう。白癬菌はスリッパやバスマットによくいるので、うつし合わないように注意も必要です。一方、爪の水虫は外用薬では治療が難しく、爪が生え変わるまで1年半程度、毎日塗る必要があります。抗真菌剤を内服することで約半年で治療が可能ですが、まれに肝臓をいためることがあり、定期的な血液検査が必要な場合もあります。外用、内服のどちらを選ぶかは、年齢や他の病気にもよりますので、ご相談下さい。水虫の病変から細菌が侵入し、感染症や潰瘍を引き起こすこともあるので、たかが水虫と放置せず、早めの治療をお勧めします。特に糖尿病や透析の患者さんは壊疽に結びつく可能性が高いため、積極的に治療を受けた方がよいでしょう。

 

 

2018年11月01日

透析センター避難訓練

(この記事は2018年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

透析センター
災害対策委員会

10月14日(日曜日)に、本館2階透析センターにおきまして透析患者さん対象の避難訓練を実施しました。今回で9回目となる訓練には、患者さんとそのご家族計29名の参加に加えて、2施設より看護師・臨床工学技士をお迎えし見学していただきました。
「透析治療中に火災が発生し、治療を中止して避難・誘導を体験していただく」という設定で実施しました。透析センターでは日頃から、透析治療中にトイレ休憩をとられる際、患者さんと透析機器を離す手技を行っております。その手技は緊急時の手技と同じにしておりますので、普段から緊急時の訓練を行っているということになります。スタッフは離脱手技を普段通り実施し、患者さんを安全に1階に避難誘導しました。また今回の訓練では、試験的に離脱手技を変更した方法でも実施しました。参加された患者さんからは、「毎年参加しても忘れていることが多く、参加して理解が深まりよかった」「訓練でも一度体験しておくと気持ち的に安心できました」「火災を想定した訓練なので煙対策が必要」などの感想、ご意見をいただきました。患者さんの中には、独りで歩ける方ばかりではなく、杖歩行や車イスを使用している方もおられます。そのような方の避難誘導はスタッフが付き添う、またエアーストレッチャー(写真)を使用し安全に配慮して行うことが重要です。医師・看護師・臨床工学技士が目配り、気配り、声かけを行いながら、参加された全員がケガなく無事に避難訓練することが出来ました。災害時は気が動転してしまい、どうしたらいいのか分からなくなることがあるかもしれません。そのような不安を取り除くことができるよう避難訓練を継続していきたいと考えます。

透析センター避難訓練

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年11月01日