西陣病院だより

新年明けましておめでとうございます

(この記事は2025年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

眼科部長
中司 美奈

皆さま、新年明けましておめでとうございます。幸多き一年となりますよう、お祈り申し上げます。

 コロナ禍にはスマホやタブレットを見る時間が増えたことで、子供の近視化が一層加速化しました。近視の多くは、軸性近視という眼の長さが伸びることによって近視が進行し、緑内障、網膜剥離、近視性黄斑症などの疾患が起こりやすくなります。寝る時にコンタクトをつけて日中の裸眼視力
を向上させる治療や、近視の進行が落ち着くおよそ18歳から手術可能なLASIKやICL(原則21歳以上)によってみかけの近視は治療できますが、様々な疾患のリスクとなる近視の特性までは改善できません。我々眼科医はこの状況に危機感を持ち、低年齢での近視の発見や生活習慣改善の指導などに力を入れる自治体が増えています。
 また、超高齢化の時代となり、白内障手術を希望される患者さんのご年齢も超高齢化しています。基本的には見え方が不自由になってからの手術で良いのですが、術後の点眼管理や通院が困難になったり、認知機能の衰えから局所麻酔で手術が不可能となり全身麻酔が必要になる例もあります。適切な時期に治療が行えるようにサポートしていきたく思っております。
 本年も変わらずご支援、ご指導を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

2025年01月01日

新年のあいさつ

(この記事は2025年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

  呼吸器内科 部長
上田 幹雄

 

 

 旧年中は、呼吸器内科に多大なるご支援とご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。昨今、医療を取り巻く環境はめざましく変化し、私たちも日々新たな課題に直面しながら、患者さんに最善の医療を届ける努力を重ねております。

 

 

 当科におきましては、スタッフ数が増加したことで診療体制がより充実し、迅速かつ質の高い医療の提供が可能となりました。患者さんお一人お一人にこれまで以上に丁寧に寄り添える環境が整い、スタッフ一同、診療の幅が広がったことを実感しております。
 また、気管支鏡検査の実施件数が増加し、それに伴い肺がんをはじめとする呼吸器疾患の診断・治療症例も増加しました。特に肺がん治療では、最新の検査技術を駆使することで早期発見・早期治療が実現し、多くの患者さんにより良い医療を提供することができています。ご開業の先生方との密な連携も重要な要素と考えています。今後も、呼吸器内科では地域の患者さんに安全で安心な医療を提供することを使命とし、日々努力してまいります。
 本年もどうぞ変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2025年01月01日

新春のごあいさつ

(この記事は2025年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

外科部長

高木 剛

 

 

 皆様には、健やかに新春を迎えられたことと、お慶び申し上げます。 

 

   私が最初に当院に着任した1997年から早28年経ちましたが、西陣病院は建物自体だけでなく、中で使用している医療機器もすっかり変わり日々アップグレードされています。
 創薬をはじめとして医療は日進月歩で間違いなく発展をしております。しかし、まだまだ薬では治療できない疾病や病状はあります。例えば、高齢者のがん、良性疾患でも胆石症や鼠径ヘルニア、腸閉塞など外科治療が必要とされます。勿論、外科治療にも様々な進歩はあり、ロボットによる支援手術、AIを駆使した診断や外科医を安全な手術へ導く支援も出て参りました。ただし、主導権をもって手術をするのは担当となる人間であり外科医です。そのため、われわれは外科治療が必要な患者さんへ、ベストな治療を届けられるよう知識と技術を日々研鑽しております。
 西陣病院外科では、地域住民の皆様が外科治療を必要となった場合でも安心して治療を受けて頂けるよう、そしてこの地域の健康長寿の延伸にも努力して参りますので、本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。

2025年01月01日

新年のごあいさつ

(この記事は2025年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

西陣病院 院長 葛西 恭一


新年あけましておめでとうございます。

皆様には、さわやかな新春をお迎えのことと心よりお喜び申し上げます。皆様のご協力・ご支援により無事に新しい年を迎えることができました。職員一同より皆様への感謝を申しあげますとともに、新しい年が皆様にとって素晴らしい年となりますよう祈念いたします。

 2019年末より発生しパンデミックとなった新型コロナウイルス感染症は、5類感染症となり感染者数は減少し重症化することも少なくなりました。その一方でコロナ禍により感染者数が減っていた手足口病やマイコプラズマが2024年には増加しました。2025年も引き続き様々な感染症が流行する可能性があり注意が必要です。
 団塊の世代が75歳以上となる2025年は、高齢化が更に進み人口の約30%が65歳以上となる見込みです。今後高齢者に対する医療・介護のニーズはさらに高まると予想され、医療・介護施設における人材不足が更に深刻化することが容易に予想されます。この問題に対応すべく、当院は2024年8月より外国人の看護アシスタントを8名雇用しました。母国では医療者の資格を有している者もおりますし、全員日本語を習得しており、大変優秀な人材が我々の仲間に加わってくれました。言葉や文化の違いに戸惑いもあるようですが、患者さんにとても優しく接してくれています。今後ますます活躍してくれることと期待しています。
 今後訪れる超高齢化社会においても、「地域に密着した良質な医療を提供する」という当院の基本方針は変わりません。一般診療と透析医療を中心に大病院に引けをとらない高いレベルの医療を提供するとともに、急性期病棟、回復期病棟、慢性期病棟を有する当院の特徴を生かし、患者さん個々の療養状況に応じた切れ目の無いきめ細かく優しい医療を提供してまいります。当院は地域に根差した病院として中心的な役割を果たし、患者さんや開業医の先生方との繋がりを大切にすることで地域に愛される病院となるよう引き続き努力してまいりますのでよろしくお願いいたします。

 

2025年01月01日

新年、明けましておめでとうございます

(この記事は2024年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

薬剤部 部長
石本 昌裕

 昨年の4月に薬剤部部長に着任いたしました。今後は病診連携・薬薬連携など、この地域の医療連携にも注力していくつもりです。
 昨年、厚生労働省から発表された報告によると、100歳以上を超える高齢者は9万526人と初めて9万人を超え、この25年間で約9倍の伸びとなっています。
 高齢者の薬物療法では加齢とともに複数の疾患を合併するため、複数の診療科からの多くの薬剤を服用することになります。そのために、重複投与や薬物相互作用が発現しやすく安全管理が重要となります。また、高齢者は視覚や聴覚機能の低下に加え、嚥下機能の低下・認知機能の低下などにより、服薬の自己管理や服薬自体に支援が必要になってきます。さらに、腎機能・肝機能の加齢による低下や体成分組成(筋肉量減少・体脂肪比率増加等)の変化により薬の効き方にも変化が見られます。こうした生理機能の個人差に対応した処方、調剤、服薬の管理が必要となります。
 西陣病院薬剤部では患者さんに安心して、安全な薬物治療を受けられるように情報提供をしてまいりますので、今後ともよろしくお願いします。
 コロナ禍で直接顔を合わせる機会が減っておりますが、皆様にとって幸多き一年になりますよう心からお祈り申し上げます。

2024年01月01日

謹んで新年のご挨拶を申し上げます

(この記事は2024年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

循環器内科 部長
角田 聖

 

 旧年中、循環器内科に賜りました数々のご厚情とご支援に対しまして、心血管病治療に携わるメディカルスタッフ一同心より御礼申し上げます。
 2020年度から循環器内科部長を拝命し、はや4年が経とうとしています。この4年間はコロナ禍というパンデミック(世界的な大流行)でしたので、患者さん自身もご開業の先生方も病院職員も、もれなく大きな影響を受けました。外出を控えることで運動不足になり、生活習慣病が悪化したり、病院の受診を控えたり、医療体制のひっ迫で早期治療が滞ったりしたことで、脳卒中や心臓病の院外死亡率が増加したと言われています。
 パンデミックはコロナウイルスだけの話ではありません。日本は超高齢化社会となり心不全を発症する患者さんが急増しており、これを心不全パンデミックと呼んでいます。当院では心不全で繰り返し入院して体力が低下していく患者さんが一人でも多く救われるよう、医師、コメディカルが一丸となって再入院予防に取り組んでおり、病院職員同士や患者さんとの絆だけでなく近隣の医療機関の先生方・スタッフの皆様との連携も強まってきたことを肌で感じています。
 今後も循環器チームは地域の患者さんに寄り添い、ご開業の先生方と連携し、より良い循環器疾患予防および治療をご提供出来るよう「One Team」で努力して参ります。
 本年も変わらぬご支援、ご指導を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

2024年01月01日

新年明けましておめでとうございます

(この記事は2024年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

副院長・整形外科 主任部長
牧之段 淳

 

 患者さん、地域の皆様および開業医の先生方におかれましては健やかに新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。
 この度当院では西館屋上にリハビリテーション施設を増設することになりました。現在リハビリを行う機能訓練室は地下1階にありますが打って変わって大文字を臨むこともできる開放的な場所でリハビリを行うことができるようになります。
 リハビリスタッフは患者さんが円滑に日常生活に復帰できるよう退院が近づくと病院周囲で歩行訓練を行ってくれていますが一般道であり心配の声も聞かれることがあります。元気に歩いて帰っていただくことを使命としております整形外科としても病院の屋上に歩行訓練のための歩道や階段昇降訓練のための階段を設けることで多くの患者さんが恩恵を受けることができるものと期待しております。
 なお、この屋上に増設するリハビリ施設は西陣病院で初めてとなるクラウドファンディングを募ってのプロジェクトとなりますので何卒ご理解・ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

2024年01月01日

新年のごあいさつ

(この記事は2024年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

西陣病院 院長 葛西 恭一


新年あけましておめでとうございます。

皆様には、さわやかな新春をお迎えのことと心よりお喜び申し上げます。皆様のご協力・ご支援により無事に新しい年を迎えることができました。職員一同より皆様への感謝を申しあげますとともに、新しい年が皆様にとって素晴らしい年となりますよう祈念いたします。

 2023年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行し始めてから4年目の年となり、5月にはようやく感染症法上の取り扱いが 2 類から5類へと変更されました。一般社会はほぼコロナ禍以前の状態に戻り、外国人、日本人問わず多くの観光客が京都を訪れています。しかしながら、新型コロナウイルスがこの世の中から無くなったわけではありません。我々医療従事者は、リスクの高い高齢者や基礎疾患のある方と接するため引き続き感染予防策を徹底していきます。
 当院は2024年3月末で夜間診療を終了し、新たに午後診療を開設いたします。これまで夜間診療を利用していただきました患者さんや開業医の先生方にはご迷惑をおかけしますが、今後は午前・午後診療を利用していただきますようお願いいたします。夜間・休日の救急の対応はこれまでと変わりませんのでご安心ください。
 2024年は 2年ぶりの診療報酬改定が実施されます。どのような改訂になるかは不明ですが、当院の基本方針である「地域に密着した良質な医療を提供する」という目標は変わりません。一般診療と透析医療を中心に大病院に引けをとらない高いレベルの医療を提供するとともに、急性期病棟、亜急性期病棟、慢性期病棟を有する当院の特徴を生かし、患者さん個々の療養状況に応じた切れ目の無いきめ細かい医療を提供してまいります。当院は地域に根差した病院として中心的な役割を果たし、患者さんや開業医の先生方との繋がりを大切にすることで地域に愛される病院となるよう引き続き努力してまいりますのでよろしくお願いいたします。

 

2024年01月01日

新年のごあいさつ

(この記事は2023年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

西陣病院 院長 葛西 恭一


あけましておめでとうございます。

皆様には、さわやかな新春をお迎えのことと心よりお喜び申し上げます。皆様のご協力・ご支援により無事に新しい年を迎えることができました。職員一同より皆様への感謝を申しあげますとともに、新しい年が皆様にとって素晴らしい年となりますよう祈念いたします。

 2022年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行し始めてから3年目の年となり、オミクロン株の大流行により大変多くの感染者が発生しました。当院においても8月、9月に院内クラスターが発生し、診療の抑制を余儀なくされ、近隣の開業医の先生方、患者さんに大変ご迷惑をおかけしました。第7波収束後は京都をはじめ全国の観光地には大勢の観光客が訪れ、スポーツ観戦をはじめさまざまなイベントへの参加は徐々にコロナ以前の状態に戻りつつありCOVID-19に対する警戒心は薄れて来ているように思われます。一方、医療施設や介護施設においては、施設内の感染拡大に対する危機感が依然としてあることから職員の行動制限やご家族との面会の制限の緩和もなかなか進みません。2023年はCOVID-19に対する感染症法上の取り扱いの見直しを含め、改めてウィズコロナとしての社会生活が確立されることを期待しています。
 2年後の2025年は「団塊の世代」が75歳以上を迎え、日本は超高齢化社会へ突入します。2025年以降へ向けて、地域に応じた医療・介護体制を構築する目的で地域医療構想が各地で進められており、京都府では「京都府地域包括ケア構想」が策定され、高齢者の皆様が住み慣れた地域で安心して生活できるような医療・介護の提供体制が再構築される予定です。
 本年も当院の基本方針である「地域に密着した良質な医療を提供する」という目標は変わりません。一般診療と透析医療を中心に大病院に引けをとらない高いレベルの医療を提供するとともに、急性期病棟、地域包括ケア病棟、障害者病棟を有する当院の特徴を生かし、患者さん個々の療養状況に応じた切れ目の無いきめ細かい医療を提供してまいります。地域医療構想のもと構築される新たな医療・介護の枠組みの中でも、当院は地域に根差した病院として中心的な役割を果たし、患者さんや開業医の先生方との繋がりを大切にすることで地域に愛される病院となるよう引き続き努力してまいりますのでよろしくお願いいたします。

 

2023年01月01日

あけましておめでとうございます

(この記事は2023年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

  消化器内科 主任部長
中村 英樹

 

 

 皆さま、新年あけましておめでとうございます。
新型コロナウイルス感染症が流行しだしてから、3年が経ちました。ウィズコロナの政策が進む中、皆さまは流行前の日常を取り戻すことができていますでしょうか。

 

 

 医療においては、コロナ流行後にがんと診断された方が減ったと言われています。しかし、これは“受診控え”や“健診控え”で検査を受ける方が減ったためで、診断されるのが遅れているだけだと考えられています。
 私達消化器内科では食道、胃、大腸などの消化管や消化吸収にかかわる肝臓、胆嚢、膵臓などの臓器の検査や治療を専門に行っていますが、特に胃や大腸の癌は早期であれば治療により治癒させることが可能ですし、より初期の癌であれば身体に負担の少ない内視鏡治療で治療することもできます。定期的な検査が先延ばしになってしまっている方がおられましたら、かかりつけの先生にご相談いただいて、以前のように検査を受けていただくことをお勧めします。
 私達は、皆さまが万が一病気になった際には、最適な治療を安全に安心して受けていただけるよう、今後も引き続き努力してまいりますのでよろしくお願い申し上げます。

2023年01月01日