西陣病院だより

新年おめでとうございます

(この記事は2023年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

  糖尿病内科 部長
矢野 美保

 

 

 皆様にとってよい一年となりますよう、お祈り致します。コロナ禍においては、活動量の低下や検診や医療機関の再診が滞るなど糖尿病が悪化しやすい状況にあります。ただし、自粛期間に自分の時間をうまく利用して運動習慣を取り入れ、家庭での食事を見直すなど生活習慣を改善されている方もいらっしゃいます。コロナ禍でストレスも溜まっておられると思いますが、ポジティブに時代を乗り切っていければと思います。

 

 

 日本糖尿病協会から「糖尿病」という名称の変更を検討する方針が発表されました。私達、糖尿病の患者さんに携わる者としては、病気自体の偏見をなくすように努力し、患者さんの気持ちに寄り添えるような医療を目指していきたいと思っております。昨今、糖尿病の治療薬は目まぐるしく進歩しておりますが、それとともにケアの部分も充実させたいと思っておりますので、困られた時は遠慮なく糖尿病チームのメンバーに御相談下さい。
 近隣の先生方には、本年も変わらぬ御支援、御指導の程、よろしくお願い致します。

2023年01月01日

謹んで新春の祝詞を申し上げます

(この記事は2023年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

  整形外科 部長
北中 重行

 

 コロナ禍となり、4 年目に入ろうとしております。院外ではwithコロナの状況が徐々に広がってきてはおりますが、院内におきましてはzeroコロナで対応せざるをえない状況が続いております。入院中は面会の禁止により、患者さんのみならず、ご家族も精神的な負担につながっているのではないかと危惧しております。そこで整形外科ではご希望に沿って、コメディカルスタッフの協力のもと、撮影した動画で現状をお伝えし、またzoomなどを活用してリアルタイムの状態を把握して頂くよう配慮しております。

 

 

 近年厚生労働省の方針もあり、急性期病院では、術後早期退院、早期転院が一般的になり、手術を受けた患者さんは、術後2週間程度で退院もしくは他病院にリハビリテーション転院されるケースが増えているのが実情です。当院では早期退院が困難な患者さんも術後早期の転院はなく、引き続き患者さんの執刀医が責任をもって地域包括ケア病棟でリハビリテーションスタッフと共に状態をチェックしております。もちろん退院後も外来でフォローしますので、最初から最後まで責任をもって関われる数少ない急性期病院であると自負しております。
 今後も地域の患者さん、近隣の先生方にとって必要とされる病院であり続けられるようスタッフ一同精進してまいります。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

2023年01月01日

世界糖尿病デーのイベントを行いました。

(この記事は2023年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

糖尿病内科 部長
矢野 美保

 

 11月14日はインスリンを発見したカナダのバンティング博士の誕生日であり、糖尿病の予防、治療、療養の喚起を推進することが世界的に行われています。世界糖尿病デーのシンボルマークの「ブルーサークル」にちなんで、各地で著名な建造物をブルーにライトアップしています。

 当院では2019年に初めて糖尿病デーのイベントを行いましたが、コロナ禍となりその後は残念ながら再開が出来ませんでした。今年は糖尿病教室を秋より再開しており、毎週金曜日の糖尿病教室の時間帯に合わせて11月11日にイベントを行いました。前半は体操教室をし、皆様は生き生きと活動されておられました。後半は各ブースにわかれてクイズや頸動脈のプラークチェック、各相談コーナーなどを行いました。また広報活動として、新たに糖尿病デーの看板を設置して、11月14日の17:00~18:00には当院のロータリー前のオリーブの木をライトアップしました。コロナ禍で活動が制限される中、糖尿病の患者さんや御家族などに糖尿病チームからのささやかな気持ちが届けばよいなと思います。


2023年01月01日

ふれあい看護体験

(この記事は2022年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

看護部 教育科長 兵頭 美香子

 89()に、ふれあい看護体験を開催し、高校生2名が参加してくださいました。本来ならば、看護師と一緒に患者さんのケアを行うのですが、新型コロナウイルス感染症拡大のため、簡単な病院内見学のみに変更しました。距離を保ちながら、やや遠目でしたが、看護師が仕事をしているところを、少し見ていただくことができました。参加者から、「病院の様子を見ることができてよかったです。」「看護師の働いている姿を見られてよかったです。」との感想を聞くことができました。実際に患者さんと接することができれば、もっといろんな「気づき」があったのではと思います。今年、看護系の学校を受験されるとのことで、参加者のみなさまの合格を祈っています!

2022年09月01日

透析センターの専用ページを開設いたしました

(この記事は2022年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

西陣病院透析センターの特設ページを開設しました

西陣病院 透析センターの特設ページ(https://www.nishijinhp.com/tosekilp/)

この度、患者さんや地域の方々に、当院の透析センターをより知って頂こうと、専用ページを開設いたしました。
情報を整理し、ホームページよりも見やすく分かりやすいレイアウトに変更いたしましたので、是非ご覧ください。


QRコードを読み取る場合は、こちらをご使用ください。

2022年09月01日

当院の認知症看護特定認定看護師を紹介します

(この記事は2022年3・4月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

認知症看護特定認定看護師


認知症看護
特定認定看護師
草川 千恵




  2021年に、認知症看護特定認定看護師の資格を取得しました。今や認知症は誰もが関わる可能性のある身近な病気となり、2025年には65歳以上の高齢者5人に1人が認知症になると推計されています。

 

 認知症の方が入院すると、次のような苦痛や困難を体験されます。入院に伴い、住み慣れた自宅から病院へと物理的環境が変わり、家族から医療者へと社会的環境も変化してしまいます。それに、病気の治療のため医療処置が新たに加わります。認知症の方は一般の高齢者に比べて環境の変化に弱く、入院に伴う様々な環境の変化にさらされることにより、身体的・精神的に負担となり、入院中に身体機能の低下や認知症の進行を招くリスクがあります。その上、認知症の方は記憶障害や言語障害などにより、病気の症状や処置による苦痛をうまく医療者へ伝えることができないのです。
 認知症看護特定認定看護師として、入院に伴う環境の変化で苦痛や困難を抱えている認知症の方が、安全に治療を受けることができ、入院後も自分らしく過ごせるように、そして早期に退院できることを目指して介入を行っています。具体的には、無機質な病床を少しでも住み慣れた自宅に近づけるようなレイアウトにしたり、点滴や治療に必要なチューブ類が気にならないような工夫を行ったりしています。そして、苦痛をうまく訴えられない認知症の方の表情やしぐさを捉え、全身の観察を行い、隠された身体異常を察知してケアへ繋げています。そのためにも、スタッフに対する指導や教育も重要な特定認定看護師の役割の一つであり、院内で認知症に関する研修会を実施したり、近隣の看護専門学校へ講義を行ったりもしています。
 認知症の方が「地域で自分らしく暮らすことができる」よう、活動していきたいと思いますので、認知症に関する困りごとがありましたら、いつでもご相談ください

 

施設や医院で働く方々に向けた出張研修会などを行いますので、s.saeki@nishijinhp.com(佐伯)のメールか、地域医療連携室に是非ご相談ください。お待ちしております。

<出張研修会内容の例>

●感染管理認定看護師
「新型コロナウイルス感染対策について」
「感染性吐物・排泄物処理方法について」

●透析看護認定看護師
「腎臓の悪化に気づくポイント」

●皮膚・排泄ケア特定認定看護師
「褥瘡の予防・治療ケア」
「高齢者の失禁管理」
  症例検討など

この他にもご希望がございましたら、ご相談ください。

2022年03月01日

新年のごあいさつ

(この記事は2022年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

西陣病院 院長 葛西 恭一


 

あけましておめでとうございます。

皆様には、さわやかな新春をお迎えのことと心よりお喜び申し上げます。皆様のご協力・ご支援により無事に新しい年を迎えることができました。職員一同より皆様への感謝を申しあげますとともに、新しい年が皆様にとって素晴らしい年となりますよう祈念いたします。

2021年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第3波、第4波、第5波により、国内で多くの感染者が発生した年となりました。一方2020年とは異なり、COVID-19に対する治療方法の進歩やワクチン接種の普及があった年でもありました。当院でもかかりつけの患者さんを中心にワクチン接種をおこないましたが、予約システムやワクチン確保の面でいくつかの問題点があり、患者さんのご期待に十分添えなかった点が多々ありました。院長として改めてお詫びしますとともに、今回得た教訓を糧に今後予定される3回目接種が円滑に進むよう準備にあたりたいと考えています。第5波収束以後は国内では感染者数が劇的に減少しており、徐々に以前の生活に戻りつつあります。しかし海外ではまだまだ収束の気配は見られない状況でありかつ新たな変異株の発生が報告されていることから、2022年も引き続きしっかりとした感染対策が必要となるでしょう。

同時に、本年は「ポストコロナ」「アフターコロナ」とも呼ばれるCOVID-19を前提としたニューノーマルの社会を構築していく年になると思われます。我々医療者には、超高齢化社会や働き方改革への対応とともにニューノーマル社会に対応していくためのソフト面・ハード面の充実が求められる年となるでしょう。

本年も当院の基本方針である「地域に密着した良質な医療を提供する」という目標は変わりません。従来通り、一般診療と透析医療を中心に大病院に引けをとらない高いレベルの医療を提供するとともに、急性期病棟、地域包括ケア病棟、障害者病棟を有する当院の特徴を生かし、患者さん個々の療養状況に応じた切れ目の無いきめ細かい医療を提供してまいります。また、医療社会福祉課や入退院支援室を中心とした福祉・入退院支援にもこれまで同様注力していく所存です。ニューノーマルの時代となっても、当院はぶれることなく地域の患者さんや開業医の先生方との繋がりを大事にすることで地域に愛される病院となるよう引き続き努力してまいりますのでよろしくお願いいたします。

2022年01月01日

新年を迎えて

(この記事は2022年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

   外科主任部長 
福本 兼久

 

 

皆様、明けましておめでとうございます。
2022年を迎えましたが、新型コロナウイルスは終息するのでしょうか。

 

この感染症が流行後、全国的に病院受診やがん検診を控える方が増えました。国立がん研究センターの調査結果では、2020年に新たにがんの診断・治療を受けた件数が前年と比べ約6万件減ったと報告されました。これは、集計を開始してから初めての減少で、特に、胃がん、大腸がん、乳がんで減少しており、今後は進行がん症例が増えることが懸念されます。当院でも、コロナ禍で受診を控えていた方が、進行がんで発見された例がありました。今年は当院でも進行がん症例が増加するのではないかと危惧しています。

早期がんは、手術で根治できる可能性が高く、術後も長期生存が期待できます。一方、進行がんは、手術で切除しても再発する場合があります。がん検診は非常に大事ですので、今年はぜひ検診を受けて下さい。そして、皆様にとって笑顔の一年となりますよう、心からお祈り申し上げます。

最後になりましたが、今年も低侵襲外科治療をさらに推進していきますので、近隣の先生方には、本年も変わらぬご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

2022年01月01日

新春のごあいさつ

(この記事は2022年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

  消化器内科部長
消化器内視鏡センター長
稲垣 恭和

 

 

2020年度から前任の葛西より消化器内科部長、消化器内視鏡センター長を引き継ぎました。コロナ禍でもあり直接ご挨拶できておらず大変失礼を致しております。

 

近年、消化器内視鏡診療は著しく進歩を続けています。診断の分野においてはNBI併用拡大内視鏡の進歩により早期癌のより正確な診断が可能となり、EUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引法)の開発により従来は困難であった粘膜下腫瘍や膵癌などの病理診断が可能となりました。治療の分野においては内視鏡技術や機器の進歩により、消化管癌治療において従来では外科手術が必要であった巨大病変や線維化病変などについても内視鏡切除が可能となっております。当センターは経験豊富な専門医、指導医、内視鏡技師が多数おり、これらがチーム一丸となって診療にあたっています。ERCP関連手技、EUS関連手技、上下部消化管のESD(粘膜下層剥離術)においても中規模病院ながら high volume center と遜色のない医療を提供できていると自負しております。最新の内視鏡機器や高周波装置も揃っており、2022年1月より内視鏡システムを全てOLYMPUS社製の最上位機種 EVIS X1 に更新し最新のスコープも導入致しました。当センターは充実したソフト、ハード両面を生かし良質な医療を提供させて頂けるよう努力して参ります。また消化器内視鏡診療が進歩を続けているように当センターも進化を続けられるように日々精進していく所存ですので、近隣の先生方におかれましては本年も変わらぬご支援、ご指導を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

2022年01月01日

当院の認定看護管理者を紹介します

(この記事は2021年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

認定看護管理者


認定看護管理者
(左) 佐伯 看護部長
 (右) 金澤 副看護部長

『認定看護管理者』って聞きなれない名前だと思いますが、名乗るためには日本看護協会が実施する認定看護管理者認定審査に合格することが必要です。その研修はファーストレベル(105時間)・セカンドレベル(180時間)・サードレベル(180時間) と3段階があり、サードレベルまで終了すると審査を受ける権利を得ることができます。他にも管理者経験を持ち大学院などで看護系の修士号を取ると受けることができます(ちなみに当院では 2名の管理者が修士課程を修了しております)。認定看護管理者制度は1998年に発足されてから2020年度には全国で4551名となり京都府は87名となりました。西陣病院では、ファーストレベル修了者8名、セカンドレベル修了者が7名います。サードレベルを終了した私達2人が、今年認定看護管理者となりました

 

日本看護協会が示す認定看護管理者が行う活動とは、「患者・家族や地域住民に対しより質の高いサービスを提供できるよう、自身が管理する組織の課題を明らかにし、組織内の様々な部署や人に働きかけて、組織全体のサービス提供体制の向上に取り組むこと。また、地域の組織間の連携を図るなど、地域全体の医療・看護の質の向上に務めること」とされています。私達は他の看護管理者と共に、西陣病院に来られた患者さんに気づきとレジリエンス(状況に合わせて柔軟に対応できる力と心)を大事にした看護をスタッフ皆ができるようにしたいと思ってきました。これから更に「地域全体の医療・看護の質の向上に努める」ことを目標に、当院にいる感染管理認定看護師や皮膚・排泄ケア特定認定看護師・透析看護認定看護師に地域で活躍してもらい西陣地域の方々の健康増進とQOL(生活の質)を維持向上できるよう貢献していきたいと思っています。

施設や医院で働く方々に向けた出張研修会などを行いますので、s.saeki@nishijinhp.com(佐伯)のメールか、地域医療連携室に是非ご相談ください。お待ちしております。

<出張研修会内容の例>

●感染管理認定看護師
「新型コロナウイルス感染対策について」
「感染性吐物・排泄物処理方法について」

●透析看護認定看護師
「腎臓の悪化に気づくポイント」

●皮膚・排泄ケア特定認定看護師
「褥瘡の予防・治療ケア」
「高齢者の失禁管理」
  症例検討など

この他にもご希望がございましたら、ご相談ください。

2021年11月01日