西陣病院だより

看護の日

(この記事は2019年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

「ふれあい看護体験」担当 : 科長 三輪 徳子
「ふれあい健康相談」担当 : 主任 多氣 真弓

看護の日

7月27日(土)に毎年恒例の、「ふれあい看護体験」と「ふれあい健康相談」を実施しました。

「ふれあい看護体験」には、今年は高校生3名が参加してくださいました。看護師の仕事に対して、「命を守る」という緊迫したイメージがあり、高校生のみなさんはとても緊張されていましたが、患者さんとの交流で徐々に笑顔もみられるようになりました。食事介助や保清などの生活を支える場面を見学し、患者さんとのコミュニケーションの大切さを学ぶことができたと話してくれました。

「ふれあい健康相談」では、外来受診で来られた方、またそのご家族が20名参加してくださいました。身体計測では、身長を計測する機会があまりなく、「以前より縮んだ」と言われる方が数名いらっしゃいました。皮膚・排泄ケア認定看護師は、角質水分量(皮膚のうるおい度)を測定して保湿剤の塗り方について、感染管理認定看護師は、今の季節に合わせて「食中毒」についてのお話をさせていただきました。猛暑の折、今年は経口補水液(OS-1)と熱中症対策のパンフレットを配布しました。皆様と触れ合える時間をいただき、いろいろなお話ができましたことに感謝しております。来年も多くの皆様の健康にお役に立てるような企画を考えて参ります。

2019年09月01日

TQM活動発表会報告

(この記事は2019年5・6月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

入退院支援室 科長
松山 みどり

 

3月3日(日)に西陣病院第8回TQM活動報告会がありました。TQM活動とは患者さん中心のチーム医療と病院の質向上のための活動を言います。

私達入退院支援室は2年目の新しい部署で、スタッフ4名で日々勉強しながらの業務を行なっています。
今回の発表テーマは、「広めよう介護連携の輪 ~ ケアマネジャーとのネットワークで安心した在宅生活+加算もね ~ 」と題して、私達退院支援者が担当ケアマネジャーとなかなか会えないことや加算があまり取れていないことに着目し取り組みました。
今回の活動を通して、病棟はもちろん地域医療連携室、医療社会福祉課、経営管理室、医事課など多くの部署からの協力を頂き、担当ケアマネジャーと会う回数や加算件数を順調に増やすことができました。また、ケアマネジャーの事業所へも出向いたことでコミュニケーションがスムーズになり連携がしやすくなるなど思った以上に成果を感じることが出来ました。

発表の日は、緊張しながらでしたが、パフォーマーも裏方も一つになってのパフォーマンスでした。
終わった後で「解りやすかったよ」と声をかけて頂きホッとした事を覚えています。
結果発表では優勝チームとして名前を呼ばれたときに、「えっ、本当?」という感じで大きなリアクションがとれなかったことが悔やまれます。
TQMに取り組んで本当に良かったです。

ご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。

 

2019年05月01日

新年のごあいさつ

(この記事は2019年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

西陣病院、西陣病院 院長 伊谷 賢次

西陣病院 院長 伊谷 賢次


新年明けましておめでとうございます。

皆様には、さわやかな新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。また、昨年中、当院に賜りました数々のご厚情とご支援に対しまして、職員一同心より御礼申し上げます。

昨年の師走恒例の「今年の漢字」が「災」に決まりました。昨年は大阪北部地震、北海道地震、西日本豪雨、大型台風到来、記録的な猛暑など、日本各地で起きた大規模な自然災害により、多くの人が被災されました。大規模な停電やJRなどの交通機関の運休により、医療機関も通常通りの診療ができない事態も発生しました。今後も、今までに経験したことのない異常気象も頻繁に起こることが予測され、医療機関は今まで以上に様々な災害対策の必要性を痛感した1年でした。一方、昨年のノーベル医学生理学賞を京都大学特別教授の本庶佑先生が受賞されました。本庶先生が記者会見で「この免疫療法で回復された患者さんから『助かったのはあなたのおかげです』と言われることが何よりもうれしい」と話されていました。医療人として患者さんから感謝の言葉を頂くと嬉しい限りですが、本庶先生の画期的な免疫療法が、今後さらに多くの患者さんに効果がある免疫療法へと発展することを願っています。

福祉医療においては、昨年4月診療報酬改定があり、また、今年10月に消費税増税が予定されており、病院経営にとっては厳しいものとなります。当院におきましても、良質な福祉医療の継続には大きな不安があります。このような厳しい状況でも、当院の目指すべき目標は、設立当初からの基本方針である、「地域に密着した良質な医療を高いレベルで提供する」ことです。

昨年末から、2025年高齢化社会に向けて、京都市のブロックごとに地域のニーズに合った医療体制を話し合う地域医療構想調整会議が始まりました。西陣病院は今後も開業医の先生方からのご要望や患者さんの病態にあった医療を提供していくため、急性期病棟、地域包括ケア病棟、障害者病棟のケアミックス病院としての診療体制を維持していきます。

昨年9月には3回目の電子カルテの更新及び多くのパソコン端末機を導入しました。特に、病棟看護師には一台ずつ移動型ノートパソコンを提供し、勤務時間中、できるだけ多くの時間を患者さんに寄り添った看護ができるように環境を整えました。今後も、一般急性期医療と透析医療を車の両輪と考え、2次医療圏で小回りの利くチーム医療を地域にアピールしながら全人的医療を行っていきます。

今後も職員全体が患者さんを主体に考え、良質な医療を提供するためにスタッフ一人ひとりが役割と責任を自覚して努力していきますので、今年一年、さらなるご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

平成三十一年 元旦

 

 

2019年01月01日

あけましておめでとうございます

(この記事は2019年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

 

麻酔科 部長
中川 博美

皆様にはお健やかに平成最後の新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。平素から近隣の先生方の温かいご支援、各診療科間の綿密な連携、また、コメディカルの協力によるチーム医療に支えられ、安全に麻酔と周術期管理ができましたこと、皆様方のおかげと深く感謝申し上げます。

西陣病院に赴任して22年目を迎え、麻酔科管理症例はのべ13,000件を超えました。当初は年間300件前後、平均年齢62歳、80歳以上は13%でしたが、近年は年間850~900余件と3倍増、平均年齢は70歳に上昇、80歳以上が30%を超え、麻酔を受ける皆様も着実に高齢化してきました。この間、麻酔分野も大きく変化し、麻酔がどのように周術期の転帰に影響を与えるのか、麻酔学の驚くべき可能性に気づかされます。当院でも麻酔科外来を開設し、禁煙指導、内科的治療依頼と周術期口腔機能管理の医科歯科連携、術前経口補水療法、また、虚弱(フレイル)高齢者の手術予後調査などに積極的に取り組み、周術期の危機的合併症を回避するとともに、術前から手術室を拠点とした周術期の集学的アプローチで術後転帰を改善できるようになりました。

人生100年時代、皆様とともにますます元気に過ごせるよう今後も麻酔科領域でも力を尽くして参りたいと存じます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

2019年01月01日

新年のご挨拶

(この記事は2019年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

 

内科 部長
中森 診

循環器内科は、高血圧、虚血性心疾患、心不全、不整脈などの循環器疾患を有する患者さんの診療を担当する科で、現在医師4名で救急医療を含めた様々な循環器疾患を診療しています。高血圧,糖尿病,脂質異常症など生活習慣病を治療されている患者さんの増加と高齢化によって近年循環器疾患の患者さんが増加しています。

急性心筋梗塞や急性心不全などの救急治療をはじめとして、経皮的冠動脈ステント留置術(冠血管をバルーンカテーテルで拡げ、ステンレス製の網状の筒を血管内に植え込み血流を十分に確保する方法)や徐脈性不整脈に対するペースメーカー移植術,末梢動脈疾患(足や手の動脈が動脈硬化によって狭くなったり詰まったりして血液の流れが悪くなることでさまざまな症状をひき起こす病気)に対する末梢動脈血管形成術などの診療を行っています。

我々が目指す循環器医療の目標は、「患者さんのために全力を尽くす」ことです。循環器室での検査・治療は医師だけでは行うことができませんので、看護師,臨床工学技士,診療放射線技師とともに力を合わせ、チームワークを大切に、地域の住民の皆様のために質の高い安全・安心な最善の医療を提供すべく、患者さんに信頼される循環器内科を目指してスタッフ全員が一丸となってがんばっていますので、循環器内科にどうぞお気軽にご相談ください。

 

2019年01月01日

全腎的治療を心掛けて

(この記事は2019年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

 

腎臓・泌尿器科 部長
透析センター長
小山 正樹

明けましておめでとうございます。皆様には穏やかに新年を迎えられたことを謹んでお喜び申し上げます。腎臓・泌尿器科は、排尿障害、尿路結石症、尿路感染症や腎尿路系の癌の治療を行う泌尿器疾患と腎臓病疾患や血液透析・腹膜透析の腎代替療法を治療の柱としております。慢性腎臓病にも力を入れておりまして、腎不全の進行抑制、透析の導入を回避するために、慢性腎臓病外来を設けており、慢性腎臓病教育入院なども行っております。

腎不全の治療としては、血液透析および腹膜透析療法を透析センターで行っております。透析ベット数は133床であり、最大532人まで治療可能な全国でも有数の設備を有する施設であります。
治療内容も血液透析(HD)のみならず、血液濾過透析(HDF)、オンラインHDF、持続HDF、血漿交換、血液吸着療法、血漿吸着療法などのあらゆる血液浄化療法も積極的に治療を行っております。

腎臓・泌尿器科は、他の病院ではない一診療科で腎臓・尿路に関するすべての治療を行っております。尿を作る腎臓、尿を排泄する尿路、尿が作れなくなったら腎代替療法といったすべての腎臓・尿路系疾患を内科領域・外科領域を共に診ていくTotal Kidney Therapy をモットーに治療しておりますので、今後も皆様のお力になればと考えております。今年も何卒よろしくお願いします。

 

2019年01月01日

生き方探求・チャレンジ体験

(この記事は2019年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

 

看護部 科長
兵頭 美香子

平成30年11月5日(月)から8日(木)の4日間、京都市立西京高等学校附属中学校より2名の生徒さんが、「生き方探求・チャレンジ体験」に来られました。医師・薬剤師・臨床工学技士・看護師の仕事を見学・体験していただきました。「初めて病院での仕事を見学したり体験して、とても勉強になりました」との感想が聞かれ、貴重な体験ができたのではないでしょうか。生徒のみなさん、4日間お疲れさまでした。

 

 

 

 

 

2019年01月01日

透析センター避難訓練

(この記事は2018年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

透析センター
災害対策委員会

10月14日(日曜日)に、本館2階透析センターにおきまして透析患者さん対象の避難訓練を実施しました。今回で9回目となる訓練には、患者さんとそのご家族計29名の参加に加えて、2施設より看護師・臨床工学技士をお迎えし見学していただきました。
「透析治療中に火災が発生し、治療を中止して避難・誘導を体験していただく」という設定で実施しました。透析センターでは日頃から、透析治療中にトイレ休憩をとられる際、患者さんと透析機器を離す手技を行っております。その手技は緊急時の手技と同じにしておりますので、普段から緊急時の訓練を行っているということになります。スタッフは離脱手技を普段通り実施し、患者さんを安全に1階に避難誘導しました。また今回の訓練では、試験的に離脱手技を変更した方法でも実施しました。参加された患者さんからは、「毎年参加しても忘れていることが多く、参加して理解が深まりよかった」「訓練でも一度体験しておくと気持ち的に安心できました」「火災を想定した訓練なので煙対策が必要」などの感想、ご意見をいただきました。患者さんの中には、独りで歩ける方ばかりではなく、杖歩行や車イスを使用している方もおられます。そのような方の避難誘導はスタッフが付き添う、またエアーストレッチャー(写真)を使用し安全に配慮して行うことが重要です。医師・看護師・臨床工学技士が目配り、気配り、声かけを行いながら、参加された全員がケガなく無事に避難訓練することが出来ました。災害時は気が動転してしまい、どうしたらいいのか分からなくなることがあるかもしれません。そのような不安を取り除くことができるよう避難訓練を継続していきたいと考えます。

透析センター避難訓練

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年11月01日

看護の日

(この記事は2018年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

看護部 科長
兵頭 美香子

今年も恒例の「ふれあい看護体験」と「ふれあい健康相談」を7月28日(土)に実施しました。
「ふれあい看護体験」では、看護師をめざす高校生4人が、看護師と一緒に看護を実施しました。患者さんから「頑張って!」と励ましていただき、食事介助・全身清拭・足浴・車椅子の移送など、初めて行う看護に戸惑いながらも、積極的に実施することができました。援助が終わって、患者さんから「ありがとう。」と声をかけていただき、看護のやりがいも実感できたようです。
「ふれあい健康相談」は、外来患者さん、ご家族の方、計38名と、たくさんの方々が来場して下さいました。身長・体重測定、血圧測定、肌の潤いチェック、フットケア相談、介護相談などを実施しました。今年は異常な猛暑の日が続いていますので、熱中症対策の飴を用意し、配布させていただきました。半日という短時間ではありましたが、皆様と楽しい時間を過ごすことが出来ました。どうもありがとうございました。これからも、地域の方々とふれあう場としてこのようなイベントを企画して参りたいと思います。

西陣病院 看護の日
2018年08月27日

TQM 活動報告会を終えて

(この記事は2018年5・6月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

透析センター
TQM 委員一同

3月4日(日)に西陣病院、第7回TQM活動報告会がありました。
TQM活動とは患者さん中心のチーム医療の実現と病院の質向上のための小集団活動を指します。
近年、透析患者さんも高齢化し転倒して骨折される方も少なくありません。また透析患者さんはサルコペニアと呼ばれる筋肉の減少が起こりやすく、その対策として運動療法、食事療法が挙げられます。そこで透析センターチームとして医師、看護師、臨床工学技士、理学療法士、作業療法士、管理栄養士が協力し活動を開始しました。
転倒防止に取り組み、運動については「365歩のマーチ」の音楽にのせ座ったままで楽しくできる体操を完成させました。また今回は「最優秀賞」をいただき、これを励みに他職種が協力しながら活動を広め、患者さんが元気に生活できるようサポートしていきたいと思います。

西陣病院、TQMメンバー
2018年05月01日