西陣病院だより

お家に余っているくすりはありませんか? 余っているくすりがあれば、 かかりつけ薬局に相談しましょう

(この記事は2019年5・6月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

薬剤部 薬剤師 安田 早織

 

この余っているくすり(家に眠っている薬)のことを残薬といいます。飲み忘れや、副作用が気になったり、症状が良くなって自己判断でやめてしまったり・・・。
なかには、薬を飲んでいないことに医師が気付かず、症状が改善しないからと新たな薬を処方し、薬がさらに増えていく悪循環に陥ることもあります。
もしかして、薬の種類が多すぎて適切な服用ができなくなっていませんか?実は、「残薬」は、大きな社会問題になっています。
それは、「くすりの無駄遣い」です。厚生労働省の資料によると残薬の金額は年間500億円にもなると言われています。医療費節約のために、一人一人が意識しないといけません。

まずは薬剤師に相談

くすりの重複や悪い飲み合わせを防ぐには、『お薬手帳』を活用します。今、飲んでいるくすりを医師や薬剤師に知らせることはもちろん、くすりを飲み残してしまったときも、隠さずに伝えましょう。
飲み忘れてしまうのは、くすりを飲むタイミングが仕事や生活と合わないからかもしれません。理由が分かれば、例えば「1日3回では飲み忘れるのなら、1日1回や2回の薬に変えてもらいましょう」といったように、薬剤師から医師に提案をすることも可能です。
「かかりつけ薬局」が身近にあれば、気軽に相談しやすくなります。

残薬の有効活用

残薬を薬局へ持っていくと、薬剤師がくすりの種類や量、使用期限などを確認して医師に連絡し、「本来もらうべきくすりの数」から「余っているくすりの数」を引き算し、患者さんにくすりをお渡し(残薬調整)します。この作業を行うことで、くすりを捨てることなく有効利用することができます。
患者さん自身の会計が安くなり、さらには医療費の節約をおこなうことができます。残薬を調節すると、ご自身だけでなく小さいお子さんが間違ってくすりを飲む危険性を減らすこともできます。

くすりを正しく服用するために

くすりについての不安やくすりの管理で困ったことがある場合には、かかりつけ薬局に相談し、継続したくすりの管理を手伝ってもらいましょう。またくすりの保管場所をわかりやすい場所にする、ピルケースやカレンダー、アラーム等を活用する、ご家族や介護者に声掛けや支援をお願いするなど、くすりの管理について見直しや工夫をし、くすりを適切に服用しましょう。

 

 

2019年05月01日

日本列島 ”食” めぐり「大阪府」

(この記事は2019年5・6月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

栄養科 副主任 管理栄養士 和歌﨑 清香

全国各地の特色ある料理や名物をご紹介していきます。

~水なす~

水なすは江戸時代頃から大阪泉州地域で栽培され、この地域以外では育たないと言われていました。
しかも、鮮度がすぐに落ちてしまうために出回ることが少ない泉州の伝統野菜でした。

水なすは天候にすごく影響を受けやすく、味も毎年違ってきます。
路地栽培のものは5月~11月の出荷、ハウス栽培のものは2月~8月の出荷で、現在では流通の仕組みも進化して全国的にだいたい年中食すことが出来ます。

 

●水なすのカルパッチョ風 玉ねぎソースがけ 1人分: エネルギー64kcal たんぱく質1.4g 塩分0.7g
材料 (4人分)(8個分) 作り方

水なす(中) 1個
塩 小さじ1

(甘い玉ねぎソース)
玉ねぎ 1/2ケ
薄口醤油 大さじ1
酢 大さじ1
はちみつ 大さじ2

  1. 水なすはピーラーで皮を縞々に剥き、2mmくらいの薄さに輪切りする。
  2. タッパーに(1)の水なすを並べ、ひたひたに水を張り、塩を入れてしばらく浸す(変色を防ぐため)。
  3. 玉ねぎはみじん切りにして水にさらし、辛みを少し取る。
  4. ボウルに(3)の玉ねぎとソースの調味料を入れてよく混ぜて、冷蔵庫でしばらく寝かす(10分~一晩)。
  5. (2)の水なすの水気をよく取り、お皿に並べて、(4)のソースを食べる直前にかける。

 

 

2019年05月01日

快適な睡眠を得るために

(この記事は2019年3・4月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

薬剤部 薬剤師 大竹 優樹

「春眠暁をおぼえず」とは中国の故事で、「春の夜は気持ちよく眠れるので朝が来たことにも気が付かず寝過ごしてしまう」という意味だそうです。しかし患者さんの中には睡眠障害で悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。

 

睡眠障害に使用される睡眠薬には、寝つきが悪い方(入眠障害)、途中で起きてその後眠れない方(中途覚醒)など、症状に応じて超短時間作用~超長時間作用の様々な種類の薬があります。最近は睡眠に深く関わるホルモンに作用することで、睡眠と覚醒のリズムを整え、脳とカラダを「寝つきやすい状態」にするという新しいタイプの睡眠薬もでています。睡眠薬を希望する場合には、悩んでいる睡眠障害のタイプ(入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒)を医師へ伝えてよく相談しましょう。また睡眠薬の服用によって、ふらつきや翌朝まで持ち越されるような過度の眠気から、転倒や骨折、嚥下障害などのリスクを高めてしまうというデータがあり副作用には注意が必要です。

睡眠障害には睡眠薬の利用だけでなく、生活習慣の見直しも重要であることがわかっています。

薬剤師

睡眠障害を感じたら以下のような生活習慣の見直しを試してみましょう
  1. 起床後は太陽の光を浴びる
  2. 規則正しい食生活
  3. 音や光に配慮して眠りやすい寝室の環境を整える
  4. 就寝時刻に関わらず、毎朝決まった時刻に起床する
  5. 就寝前にスマートフォン・テレビ等の明るい光を見ない
  6. 夕方以降のカフェインの摂取をさける
  7. 就寝前の喫煙は避ける
  8. 寝床での考え事は避ける

アルコールの摂取は一時的に睡眠導入効果がありますが、浅い睡眠となり睡眠障害の対応には向いていません。またアルコールと睡眠薬の併用は過剰な眠気・脱力・呼吸抑制などの副作用のリスクが高まるため、大変危険ですので避けましょう。

 

春は気候もよく、過ごしやすくなりますよね。暁が来たら、毎朝決まった時刻にしっかり起きて春を楽しみましょう! 睡眠薬の使用方法についてご不安な方は、医師・薬剤師までご相談ください。

 

 

2019年03月01日

日本列島 ”食” めぐり「埼玉県」

(この記事は2019年3・4月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

栄養科 管理栄養士 岩本 春奈

全国各地の特色ある料理や名物をご紹介していきます。

ゼリーフライ

~ゼリーフライ~

ゼリーと言っても、ゼラチンで固めたお菓子のゼリーではありません。じゃがいもとおからを合わせて小判型に整え、素揚げにしたコロッケのような料理でウスターソースによく合います。明治時代後期に、中国東北地方の野菜まんじゅうをアレンジして誕生したとされ、埼玉県行田市を中心に食べられています。現地ではお肉屋さん、お総菜屋さんなどにごく普通に並んでいるそうです。その名の由来は、形が小判に近いことから「銭富来(ぜにふらい)」と言っていたものが訛り、「ゼリーフライ」になったと伝えられています。おから料理といえば卯の花が定番ですが、ぜひ「ゼリーフライ」もレパートリーに加えてみてください。

 

●ゼリーフライ 1人分: エネルギー245kcal たんぱく質5.5g 塩分1.8g
材料 (4人分)(8個分) 作り方

じゃがいも 150g
人参 40g
たまねぎ 30g
白ネギ 30g
サラダ油 小さじ1

(A)----------
おから 150g
卵 1個
小麦粉 大さじ3
塩 ひとつまみ
こしょう 少々
----------------

ウスターソース 大さじ4
揚げ油 適量

  1. じゃがいもは皮をむいて一口大に切り、水から茹でる。
    火が通ったら湯を切って、熱いうちにつぶす。
  2. 人参、たまねぎ、白ネギはみじん切りにする。
  3. フライパンに油を熱し、(2)をしんなりするまで炒めて
    取り出して粗熱をとっておく。
  4. ボウルにつぶしたじゃがいも、炒めた野菜、(A)を加え、よく混ぜる。
  5. ボウルの中身を8等分にし、小判型に成形する。
  6. 170℃の油で色よく揚げる。
  7. ウスターソースの中にゼリーフライをくぐらせて仕上げる。

 

 

2019年03月01日

市販の胃薬について

(この記事は2019年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

薬剤部 薬剤師 主任 福本 郁子

外食の機会が多い年末年始を過ごされて、胃の調子がなんとなく悪く、市販の胃薬を買い求められる方もおられると思います。
今回は、市販の胃薬についてお話します。

胃薬の種類には、

H2ブロッカー、制酸薬、健胃薬、消化薬、鎮痛鎮痙薬などがあり、これらが組み合わさっていたり、粘膜修復成分が含まれた複合胃腸薬があります。

H2ブロッカー

医療用でも使用されているファモチジンなどを主成分としており、胃酸の分泌を抑える作用が強い薬です。胃酸が多く出すぎた時の症状(胃痛、胸やけなど)に対して使用されています。
第1類医薬品ですので、購入時に薬剤師からの説明を受ける必要があります。相互作用をおこす薬もありますので、服用している薬があれば伝えてください。

制酸剤

炭酸水素ナトリウムや酸化マグネシウム、合成ヒドロタルサイトなど胃酸を中和させる成分が入っています。ナトリウムやマグネシウム、アルミニウムを使用しているものが多く、高血圧や腎臓の働きが弱くなっている方は避けるのが望ましいとされます。

複合胃腸薬

消化を助ける消化酵素や胃粘膜保護成分、胃の働きを促す健胃成分が含まれているので、胃の働きが慢性的に弱い場合に使用されることが多いようです。

 

市販の胃薬には、たくさんの種類があります。すでに医療機関から薬を処方されている方は、その中に胃薬が含まれていることもあります。服用している薬や緑内障・前立腺肥大・高血圧などの疾患があれば、薬剤師に相談してください。
また、3~5日くらい服用しても症状が変わらなかったり、慢性的に市販の胃薬を使用している方は、一度医療機関を受診してください。

 

 

2019年01月01日

日本列島 ”食” めぐり「福島県」

(この記事は2019年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

栄養科 管理栄養士 須惠 裕子

全国各地の特色ある料理や名物をご紹介していきます。

西陣病院、福島県

~こづゆ~

「こづゆ」は福島県会津地方の郷土料理です。会津藩のごちそう料理として生まれ、現在もお正月や冠婚葬祭など特別な日にかかせないおもてなし料理となっています。干し貝柱で出汁をとり、野菜などを加えた薄味のお吸物で、会津塗りのお椀でいただきます。具沢山の材料の数は、縁起の良い奇数が習わしのようです。名前の由来は「小吸物」から変化したもので、「かいつゆ」とも呼ばれていたそうです。

●こづゆ 1人分: エネルギー80kcal たんぱく質8.0g 塩分1.6g
材料 (4人分) 作り方

干し貝柱 40g
干し椎茸 4枚
(貝柱・干し椎茸の戻し汁) 3カップ
きくらげ 4g
里芋 160g
人参 80g
しらたき 1袋
豆麩 12ケ
淡口醤油 大さじ1
塩 小さじ1/4
酒 大さじ1

※何杯おかわりしても失礼にならない、
という習慣を考慮し多めの量に設定しています

  1. 干し貝柱、干し椎茸は水で一晩戻す。戻した貝柱は細かくほぐし、椎茸は軸を除いてさいの目切りする。
     (戻し汁はだしとして使用する)
  2. きくらげは水で戻し、石づきを除いて小さめにちぎる。
  3. 人参・里芋は1㎝厚さのいちょう切りにし、下茹でする。
  4. しらたきは3㎝長さに切り、熱湯でサッと茹でておく。
  5. 豆麩は水で戻し、水気を切る。
  6. 鍋に入れた戻し汁に、豆麩以外の材料を入れ火にかける。
  7. 調味料を加え、味をととのえ、最後に豆麩を加える。
※アレンジ例
 干し貝柱が手に入りにくい場合は、ホタテの水煮缶を代用してもよいでしょう(その場合は煮汁ごと使用しましょう)

 

 

2019年01月01日

お薬をただしくのんでいますか?

(この記事は2018年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

薬剤部 薬剤師 牛嶋 麻紀

おくすりは水でのむ方がいいの?

一般的にのみ薬は、コップ1杯程度(約200cc)の水、またはぬるま湯でのむように作られています。ただし、消化酵素剤や消炎酵素剤などのタンパク質でできている薬の場合、あまり熱いお湯で飲むと分解してしまうおそれがあるので注意しましょう。

水なしでのむとどうなるの?

薬を水なしで飲むと溶けにくいため、吸収が遅れ効果が現れにくくなったり、場合によっては、溶けずに便として出てしまうこともあります。薬が効果を十分に発揮するには、薬が溶けて吸収されなければなりません。
 錠剤やカプセル剤を水なしでのむと、食道にひっかかったり、くっついたりすることがあります。そうすると、その場で溶けてしまうことで、食道潰瘍を起こしてしまう場合もあります。また、粉薬などでは、気管から肺に入ってしまい、肺炎を起こした例もあります。

水以外でのむとどうなるの?

コーラやジュース、牛乳などで薬を飲むと、薬の成分にもよりますが、一般的には吸収が遅くなったり、悪くなったりして、効果も薄まる傾向がみられます。緊急の場合を除いては、水以外のものではのまない方がよいでしょう。

例えば・・・
グレープフルーツジュースの場合
グレープフルーツジュースで血圧降下薬(一部のカルシウム拮抗薬)などを飲むと、薬の分解が抑えられて作用が強く出てしまうことがあります。ジュースだけでなく、グレープフルーツの実を食べても、同様の作用が出てしまいます。この作用は3日ほど続く場合があります。
これは、グレープフルーツに含まれる「フラノクマリン」という物質が薬を分解する小腸の酵素(CYP3A4)の働きを阻害し、薬の分解が遅くなって極端に効き目が強くなってしまうためです。
アルコールの場合
アルコールと同じような作用(眠くなるなど)を持つ精神安定剤や睡眠剤などは、アルコールと一緒だと作用が強まる傾向があります。糖尿病の薬には、低血糖を起こしやすいものもあります。薬は、絶対にアルコールと一緒に飲まないでください。
一般的にアルコールというと、ビール、ウイスキー、ワイン、日本酒などのことを思い浮かべますが、これら以外にも食べ物や飲み物によっては、アルコールを含む物があり、無意識のうちにアルコールを摂取しうる場合があるので注意が必要です。特に、医薬品として市販されているドリンク剤はアルコールを含んでいることもありますので、注意が必要です。

最後に

おくすりはお茶でのんでもかまいません。薬によってはお茶でのんではいけない薬もありますが、その場合は薬剤師が必ず説明します。一番よいのはお水かお白湯ですが、飲み忘れが一番よくありません!

 

 

2018年11月01日

日本列島 ”食” めぐり「熊本県」

(この記事は2018年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

栄養科 管理栄養士 竹島 綾香

全国各地の特色ある料理や名物をご紹介していきます。

~いきなりだご~

いきなりだごとは、輪切りにしたさつまいもと小豆あんを小麦粉の生地で包んで蒸しあげる郷土菓子です。「だご」とは熊本の言葉で「団子」を意味し、「いきなり」は「簡単」、「手軽」などを意味します。「いきなりだご」は「いきなり」作れること、急な来客があっても「いきなり」出せることなどからそう呼ばれています。さつまいもは収穫直後よりも、2~3か月貯蔵したほうが甘みが増します。
冬の甘味が増したさつまいもを使って作ってみてはいかがでしょうか。

 

●いきなりだご 1人分: エネルギー141kcal たんぱく質2.7g 塩分0.5g
材料 (4個分) 作り方

さつまいも(直径5cm程度) 4cm
薄力粉 70g
ぬるま湯 大さじ2+1/2
塩 小さじ1/3
つぶあん(こしあん) 60g

  1. さつまいもの皮をむき、厚さ1cmに切り面取りしたあと、水にさらす。
  2. ぬるま湯に塩を溶かし、小麦粉を入れ、よくこねる。なめらかになったらぬれ布巾をかけ、30分程ねかす。
  3. (2)を4等分にして薄くのばし、中央にあんをのせ、さつまいも1個をかぶせる。
  4. 生地をのばしてさつまいもを包む。
  5. 蒸し器にぬれぶきんを敷き、団子を並べ、20~25分ほど強火で蒸しあげる。

 

2018年11月01日

点眼薬について

(この記事は2018年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

薬剤部 薬剤師 日置 透子

目薬(点眼薬)はドラッグストアなどで購入することもでき、身近な医薬品です。今回は、目薬(点眼薬)の正しい使用方法や注意点についてお話しします。

点眼方法

  1. 手を洗い、清潔にしてください。
  2. 下瞼を軽く引き、1~2滴を点眼してください。感染を防ぐため、容器の先がまぶたやまつげに触れないように注意しましょう。
  3. 点眼後はしばらく瞼を閉じるか、目頭を軽く押さえましょう。ただし、手術後は傷口に触れることもあるため、瞼を閉じるだけにしてください。
  4. あふれた薬液は清潔なガーゼやティッシュでふき取ってください。2種類以上の点眼を使用する場合は、5分程度時間をあけてから点眼しましょう。

点眼液の量

薬液が吸収される結膜嚢の最大容量は約30μLです。点眼容器から出る1滴量は30~50μLのため、1滴入れば十分と言えます。ただし、症状によっては1回に2~3滴点眼が必要な場合もありますので、医師の指示に従ってください。

保管方法

「冷暗所保存」などの指示がある場合はそれに従ってください。特に注意がなくても、添付の専用袋に入れて、直射日光、高温を避けて保管してください。湿布薬などの近くで保管すると、芳香成分が吸着し目の刺激になるおそれがあるため、注意しましょう。

使用期限

容器に記載されている使用期限は開封前の期限です。開封後の使用期限は1ヶ月を目安とし、浮遊物や濁り等が見られたら使用を止めてください。

PF(Preservative Free)点眼液について

点眼を処方された際、薬剤名に「PF」とついた点眼を貰うことがあると思います。ほとんどの点眼薬には通常、防腐剤が入っています。防腐剤は外部の細菌から点眼薬を守る役目をしていますが、人によってはアレルギー症状を起こしたり、角膜を傷つけたりするおそれがあります。PF点眼薬は、防腐剤を含まない点眼薬で、フィルターを用いた特殊な容器により外部から細菌の侵入を防ぐよう作られています。容器の特性上、普通の点眼よりも強く容器を押さないと薬液が出ないため注意が必要です。また未開封品を使用する前には「開栓操作」が必要になるため、説明書や、薬剤師からの説明をお聞きになってから使用してください。

2018年08月27日

日本列島 ”食” めぐり「高知県」

(この記事は2018年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

栄養科 管理栄養士 和歌﨑 清香

全国各地の特色ある料理や名物をご紹介していきます。

西陣病院、高知県

~かつお飯~

高知といえばかつおが有名
かつおのタタキは高知では「土佐造り」と言われ特に有名ですが、かつお飯は土佐の漁師町に昔から伝わる家庭の漁師料理。土佐造りで食べた後、残ったかつおを炊き込みご飯にするようです。

●かつお飯 1人分: エネルギー270kcal たんぱく質10.8g 塩分1.0g
材料 (4人分) 作り方

米 2合
かつお(タタキでも良い) 100g
酒 大さじ1
薄口しょうゆ 大さじ1.5
みりん 小さじ1弱
生姜汁 少々

  1. かつおを1cm角に切る。
  2. 酒・薄口醤油・みりん・生姜汁を合わせた中に(1)を30分~1時間漬けておく。
  3. 米を研ぎ、(2)の調味料を入れて水の分量を合わせ、かつおも入れて炊く。


※かつおは暖流の回遊魚で、適度な水温を求め群れをなして移動します。
 春~初夏に獲れるものは「初がつお」、秋口のものは「もどりかつお」と呼ばれ、もどりかつおの方が脂がのっています。
2018年08月23日