診療科・部門

センター長挨拶

西陣病院、透析センター長

当院の透析医療は、昭和47年7月からスタートしました。その間、新しい治療方法や機器整備、医療スタッフ研修制度などを整えながら、常に患者さんに目線を向けた透析医療に取り組んでまいりました。平成19年には、より快適な透析医療を目指すために、各階に分かれていた透析室をワンフロアに集結しました。その後、午前透析を希望する患者さんが増加を辿る中、平成25年6月新たに10床増床し、ニーズに応えてまいりました。前後しますが平成20年には、長期入院を必要とする透析患者さんを治療するための透析病床を8床開設いたしました。それにより透析医療の急性期から慢性期、そして終末期の対応が可能となりました。さらに慢性腎臓病(CKD)と呼ばれる腎機能の低下した患者さんを診察する慢性腎臓病外来を平成22 年に開設しました。

一方、通院が困難である、家族が充分な介護を施せない、などの理由で入院を必要とする患者さんに対して、特別養護老人ホーム「にしがも舟山庵」「にしがも透析クリニック」を開設致しました。このことは、特別養護老人ホームに入所しながら透析治療が受けられるという非常に有意義な取り組みであると考えております。

このように当院ではCKDから終末期までトータルで診療させていただいております。「"透析センター"の患者さんは、同時に"西陣病院"の患者さん」でありますので、当院の腎臓・泌尿器科6人と内科、外科、整形外科、眼科、皮膚科、放射線科、麻酔科の各医師が、透析患者さんの合併症を素早く診断し、的確な治療を提供出来るように密接に連携しております。

また当院は、看護師、臨床工学技士、薬剤師、管理栄養士、ソーシャルワーカーの専門職による透析センターチーム医療も整っており、安心して透析治療を受けていただくことの出来る施設であると自負しております。