■呼吸器内科　部長　上田　幹雄

呼吸器内科

呼吸器内科は、肺や気管支などの呼吸器の病気の診療を専門とする診療科です。症状は、咳がでる・痰がからむ・息が苦しい・息をする時にゼイゼイとかヒューヒューという音がする、などがよくみられます。これらの症状がなくても健康診断の胸部レントゲン検査で異常が発見されることもあります。

診療の特徴・特色

当院は、日本呼吸器学会認定施設、日本アレルギー学会専門医教育研修施設(内科)(正施設)であり、ガイドラインやエビデンスに基づく医療を基本としています。病診連携や病病連携も大切にしています。病状が安定し慢性安定期の管理については、かかりつけ医への逆紹介に努めています。一方、より専門的な検査や治療が必要だと判断されれば、高度専門病院（京都府立医科大学附属病院や京都第二赤十字病院等）と連携していますので、気になる症状があればまずはご受診いただければと思います。

呼吸器疾患

呼吸器内科が担当する主な疾患は以下のように多岐にわたっています。

禁煙外来

禁煙成功のための最も楽で確実な方法は、禁煙外来を受診することです。禁煙外来ではお薬を使って禁煙するとともに、医師や看護師（専任）からの禁煙サポートを受けることができます。2006年からは保険診療が可能になりましたが、以下の要件を満たす必要がありますので注意が必要です。

1. ニコチン依存症に関わるスクリーニングテストでニコチン依存症と診断された方。
2. ブリンクマン指数（1日の禁煙本数×喫煙年数）が200以上の方。(2016年4月から35歳未満はこの要件はなくなりました)
3. 直ちに禁煙することを希望し、禁煙治療を受けることを文書により同意している方。
4. 初めて禁煙治療を受ける、もしくは前回の禁煙治療から1年経過している方。

2016年5月から当院でも禁煙外来を開設しています（水曜の午後で完全予約制です）。2016年度から2019年度の4年間で、延べ67名が受診されました。3ヶ月間の通院期間中に禁煙に成功された方は39名でした。成功率は58％となります。

最後に

高齢社会を迎え、呼吸器疾患で困っておられる方が増え続けています。呼吸器内科では、よりよい医療を提供できるよう努力し、質の高い生活を取り戻すためお手伝いをしたいと考えております。外来は月・水・木の午前と月の午後で実施しています。なお月曜日の午後は京都府立医科大学附属病院の専門医が診療を担当します。