診療科・部門

言語聴覚療法

西陣病院、▲ 言語聴覚療法室▲ 言語聴覚療法室

西陣病院の言語聴覚療法では、嚥下障害、高次脳機能障害(*1)がみられる患者さんを対象としています。

高齢者の多い地域であり、摂食機能療法には特に力を入れており、嚥下造影検査・嚥下内視鏡を用いての機能評価、筋電図によるバイオフィードバック、低周波を用いた機能改善練習などを行っています。

しかし、栄養状態が悪いと、どれだけリハビリを行っても、なかなか機能回復が望めません。当科では、地区歯科医師や栄養サポートチーム(NST)との協働による栄養サポートを行っています。早期に栄養を改善することで、症状の悪化を防ぎ、効果的なリハビリが可能となり、治療期間の短縮、治療成績の向上が期待できます。
退院後も安心して地域で生活していただけるように、外来での機能評価、機能改善練習などのリハビリも実施しています。

*1:失語症、構音障害、注意障害や記憶障害など

言語聴覚療法の内容

  • 麻痺や関節可動域制限、筋力低下に対しての機能改善練習。
  • 摂食・嚥下機能の改善練習。
  • 発声・発語器官の改善練習。
  • 食事形態や食事姿勢の提案などの環境調整。
  • 嚥下造影検査(VF)・嚥下内視鏡検査(VE)などの機能評価。
  • 高次脳機能や認知機能の改善練習。
  • 食事などの介助方法の指導。
  • 栄養サポートチーム(NST)への参加。
  • 院内患者の歯科ラウンド(地区歯科医師会との協業)

リハビリ・活動風景

西陣病院、▲筋電図によるバイオフィードバック検査▲筋電図によるバイオフィードバック検査
西陣病院、▲発声・発話器官の改善練習▲発声・発話器官の改善練習
西陣病院、▲食事へのアプローチ▲食事へのアプローチ

西陣病院、▲栄養サポートチーム(NST)への参加▲栄養サポートチーム(NST)への参加
西陣病院、▲嚥下造影検査(VF)▲嚥下造影検査(VF)
西陣病院、▲嚥下内視鏡検査(VE)▲嚥下内視鏡検査(VE)

▲歯科ラウンド

学会発表

リハビリテーション科
西村豪文
筆頭演者
 ●要望演題
 「食道バルーン拡張術での咽頭麻酔の使用経験」
 第35回日本臨床栄養代謝学会学術集会(2020)

 ●一般演題
 「副咽頭間隙腫瘍摘出後の嚥下障害に筋電図バイオフィードバックが奏功した一例」
 第20回日本摂食嚥下リハビリテーション学会(2014)

 「病院と地区歯科医師会で支えるチーム医療 第2報 ~病院の視点より~」
 第36回日本臨床栄養代謝学会(2021)