▲ 言語聴覚療法室
西陣病院の言語聴覚療法では、嚥下障害、高次脳機能障害(*1)がみられる患者さんを対象としています。
高齢者の多い地域であり、摂食機能療法には特に力を入れており、嚥下造影検査・嚥下内視鏡を用いての機能評価、筋電図によるバイオフィードバック、低周波を用いた機能改善練習などを行っています。
しかし、栄養状態が悪いと、どれだけリハビリを行っても、なかなか機能回復が望めません。当科では、地区歯科医師や栄養サポートチーム(NST)との協働による栄養サポートを行っています。早期に栄養を改善することで、症状の悪化を防ぎ、効果的なリハビリが可能となり、治療期間の短縮、治療成績の向上が期待できます。
退院後も安心して地域で生活していただけるように、外来での機能評価、機能改善練習などのリハビリも実施しています。
*1:失語症、構音障害、注意障害や記憶障害など
リハビリテーション科
西村豪文
筆頭演者
●要望演題
「食道バルーン拡張術での咽頭麻酔の使用経験」
第35回日本臨床栄養代謝学会学術集会(2020)
●一般演題
「副咽頭間隙腫瘍摘出後の嚥下障害に筋電図バイオフィードバックが奏功した一例」
第20回日本摂食嚥下リハビリテーション学会(2014)
「病院と地区歯科医師会で支えるチーム医療 第2報 ~病院の視点より~」
第36回日本臨床栄養代謝学会(2021)