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足の健康

(この記事は2006年5・6月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


薬剤科 三宅健文

今年はドイツW杯の年ですね。

 今回は、サッカーにちなんで「足」の話をしましょう


フットケア(足の手入れ)

 足は“第二の心臓”と言われているため、フットケアを行うことは大切です。
☆毎日1回は足を観察する → 小さな傷や変色を見落とさない
☆足の清潔を保つ → ぬるま湯で石鹸を使って丁寧に洗う
☆素足では歩かない
☆靴はサイズの合ったものを履く → 靴下も履く
☆深爪をしない
☆水虫、ウオノメ、タコ、足の傷はきちんと治療する
☆乾燥や角質化によるひび割れを作らない様にする
☆ひび割れがある時には早めに治療する


これからの季節は・・・

 新しい水虫薬が薬局に並んでいますが、いずれも効果の高い薬で、どれを使用しても効果に差はほとんどありません。本当に水虫の患者さんであれば、市販薬でもうまく治療できる可能性は高いと思います。
ただ、水虫というのは実は診断が難しく、皮膚科に来院される"自称"水虫患者さんの3人に1人は、実は水虫ではなく他の皮膚疾患の場合があります。つまり、水虫ではない患者さんが、水虫薬を使用している可能性があるわけです。正確に診断し治療するためにも皮膚科を受診しましょう。


かかとのガサガサ嫌ですよね・・・

 血行の悪さから、かかとに角質がついてしまった可能性があります。それに不規則な生活、ストレスなどによってホルモンバランスが崩れると角質がつきやすくなります。さらには、むれたり、乾燥したりを繰り返すことによりガサガサになってしまうこともあります。
がさがさを治すには,
①湯ぶねにゆっくりつかったり、ストレッチをすることで少しずつ血行を良くする
②お風呂上りは特に水分が抜けやすいので、すぐに保湿クリームで保護してあげる
最後に指の運動(タオルをつかんだり、グーチョキパーをしたり)なども足の形を良くするために効果があります。この時に,足を観察しましょう。


体調に合わせて楽しく歩きましょう

 足の役目のひとつには心臓の働きを助ける第二のポンプがあり、歩けば歩くほど”血の巡り”が良くなると言われています。
そのためにも、足が健康でなくてはいけません。自分の足に合った靴を履いて、変形が強くならないように日頃から気をつけましょう。また、1日1回、足を観察して下さい。もし気になることがありましたら、皮膚科や整形外科を受診しましょう。


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またまた来ました“花粉の季節”

(この記事は2006年3・4月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


薬剤科 三宅健文


 花粉症の四大症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、眼のかゆみ。人によっては口の中がかゆいと訴える人もいるようです。
花粉症かな? と思ったら、まずは病院へ行きましょう。皮膚テストや血液検査を受けることで、花粉症かどうかはもとより、どんな物質(花粉やダニ、ホコリなど)にアレルギーを起こしやすい体質かもわかります。ちなみに、皮膚テストや血液検査でアレルギーを起こしやすい物質がわかっても、実際に発症している人は約半数だと言われています。つまり、検査によって自分が花粉症予備軍なのか、予備軍なら相手は「スギ」か「ヒノキ」か、といったこともわかるということです。予防や対策を立てるうえでも検査を受けておくとよいかもしれません。


検査以外に病院でやってくれることは?


まずは予防

 最近では、花粉が飛散する2週間前から予め抗アレルギー剤を服用したり、症状が出る前に点鼻薬、点眼薬を使用することで、症状が出るのを遅らせたり、やわらげようとする予防治療が主流です。


それでも症状がでたら・・・

 症状を抑える内服薬や点鼻薬、点眼薬などさまざまな治療法で、出てしまった症状を軽くするしかありません。


こんなこと出来るみたいです

 花粉症は一度なると、なかなか治りにくい厄介なもの。そこで、「免疫療法」「減感作療法」など、アレルギー体質そのものを改善しようとする治療もあります。しかし、この治療には時間がかかり、少なくとも2~3年、長ければ10年も治療が続くこともあるとか・・・。しかし、そのかいはあるようで3年以上続けた人の6~7割は、症状を抑える薬を使わなくて済むようになるといわれています。


 花粉症はアレルギーの一種。元気なときは風邪がはやっても何でもないのに、疲れていたりすると風邪をひいてしまうように、体の抵抗力=免疫力が落ちると花粉症のきっかけになることも。まずは体をなかから整えましょう。その基本となるのは毎日の生活習慣です。
体の免疫力は睡眠不足やストレス、運動不足、食事の偏りなどによってガタンと落ちてしまいます。疲れたなと思ったら少し無理をしても休み、日ごろからバランスのとれた生活を心がけましょう。また、運動不足だと思ったらエレベーターを使わずに階段を上り下りする、遠回りの道で通勤するなど、少しでも運動量をあげてみてください。鼻の粘膜の血行も良くなり、鼻づまりが軽くなる効果もあります。

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「お薬手帳」をご存知ですか

(この記事は2005年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


薬剤科 三宅健文


「お薬手帳」ってなんでしょう

お薬手帳 保険薬局へ処方せんを持参すると「お薬手帳(デザインは様々あります)をお持ちですか?」と薬剤師があなたに尋ねることがあります。
 「お薬手帳」は、あなたが今まで服用したり、使ったりしたお薬の名前や飲む量 、そして過去に経験した副作用などを継続的に記録するための手帳です。
「お薬手帳」は次のような便利な役割を持っています。
①他の病医院・診療所・歯科医院にかかった時にこの手帳を医師、歯科医師に見せることで薬の重複や良くない飲み合わせなどを避けることができます。
②外出時に急な事故にあった時など、この手帳を携帯することでいつも服用している薬の内容がわかり、医療機関による救急救命処置が円滑に行いやすくなります。
③手帳の記録をもとに医師、歯科医師、薬剤師の連絡が円滑に進みます。



「お薬手帳」はどのようにして使うのでしょう

病医院・診療所・歯科医院、薬局へ行った時には必ず毎回、医師・歯科医師・薬剤師に見せましょう。
薬局・薬店でお薬を買った時にもその名前を記録しておきましょう。
通院時、外出時には必ず持ち歩きましょう。
「お薬手帳」はあなたのかかりつけ薬局の薬剤師に相談すれば手に入れることができます。
使い方がよくわからない時にも遠慮なく薬剤師に相談しましょう。



これだけは必ず伝えましょう

・既往症
・過去にアレルギーや副作用を起こした薬
・食物のアレルギー
・よく食べる食品、よくとる健康食品
・よく買っている市販薬
・妊娠・授乳

食べ物や嗜好品と相性が悪い薬もあります。
タバコやお酒などの嗜好品についてもお知らせください。


| Copyright 2005,09,01, Thursday 10:10am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

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