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新年のごあいさつ 平成二十二年 元旦

(この記事は2010年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

院長 伊谷賢次西陣病院 院長 伊谷賢次

明けましておめでとうございます。

皆様には、さわやかな新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。また、昨年中、当院に賜りました数々のご厚情とご支援に対しまして、職員一同心より御礼申し上げます。

21世紀は、医療制度改革から始まり、経済不況により福祉医療を取り巻く環境はさらに厳しいものとなりました。しかし、当院の目指すべき目標は変わらず、設立当初からの基本方針である、地域に密着した良質な医療をさらに高いレベルで提供することにあります。そのためには、ハード面、ソフト面ともさらに充実させなければなりません。

ハード面では平成16年に本館増改築工事を着工し、平成20年3月に今日の患者さまのニーズに十分お応えできる医療環境の容積を確保することが出来ました。その間、西館も本館同様の療養環境確保のために、すべての病室を6床から4床に改修工事を行いました。また、平成20年11月から手術室の増室・改修工事に取り組み、平成21年3月に無事完了し、4月より新手術室が稼動しました。すべての手術室はHLED無影灯(日本初)を設置し、21インチ天井吊り下げ型ハイビジョンTVモニターも併設しましたので、直視下、鏡視下とも良好な視野が得られ、より安全な手術が可能になりました。このような大規模な増築・改修が無事に完了できましたのも、患者さまや地区住民の皆様のご理解やご支援のお陰と深く感謝申し上げます。今後はこの設備と機能を、如何により良く活用して行くかが、私共職員の最大の課題であろうと思っております。

ソフト面では今後さらに診療体制を充実させ専門性の高い急性期病院を目指します。診療体制の充実には医師のマンパワーが必要ですが、今は医師不足の時代です。当院では、平成21年2月に日本内科学会教育関連病院に認定されましたので、今後は内科医を目指す若い医師の育成にも力を注ぎたいと考えています。また、当院の柱のひとつである透析医療や中高年層の多い地域の病院ですので、合併症の多い患者さまが安心して安全で高度な医療を受けていただけるには各科医師の連携はもちろん看護師をはじめ、すべての医療スタッフのチームワークが必要です。職員全体が、患者さまを主体に考え、良質な医療を提供するためにスタッフ一人ひとりが役割と責任を自覚して努力していきますので、今年一年、さらなるご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。


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京都府ウオークラリー大会に参加して

(この記事は2010年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


栄養科 管理栄養士 栗田文恵


11 月8日晴天に恵まれ、木々がところどころ紅葉し始めた宝が池公園で行われた京都府ウオークラリー大会に西陣糖友会(糖尿病患者さんの会)の患者さま4名と病院スタッフ9名で参加しました。ウオークラリーは歩くことを通じた健康作りを目的として行われており、地図を参考に歩きながら、途中にあるチェックポイントでクイズ(糖尿病の薬や食事療法に関すること、京都に関することなど)やゲームをします。各チェックポイントでの得点とゴール時間によって順位が決まります。

ウォークラリーにて健康チェックと準備体操の後、西陣病院チームは3チームに別れてスタートしました。クイズは少し難しいクイズもありましたが皆で相談して答えを決め、ゲームは高得点を狙って皆で交互に取り組みました。歩いている時には療養に関することだけでなく、ご家族のことや趣味のことなどを様々話しながら楽しく進んでいきました。途中で昼食をとり、約2時間で全員元気にゴールしました。

このウオークラリーでは病院では見られない患者さんの一面を拝見することができ、楽しいひと時でした。

そして結果は見事、西陣病院チームは優勝・準優勝をとることができ、賞状と景品をいただきました。

ウォークラリーにてまた来年度もより多くの患者さんと一緒にウオークラリー大会に参加できることを楽しみにしております。


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私たちは生活の援助のプロです

(この記事は2009年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


看護部 部長 中島美代子



皆さま、はじめまして。7月1日付で、西陣病院の看護部長に就任いたしました中島美代子と申します。



私は、この3月まで、患者さまを直接お世話する病院ではなく、未来の看護師の育成の場である看護学校で教員として、学生の教育を行っておりました。私自身の経歴としては、病院で看護師として働いた期間のほうが長く、その中で出会った沢山の患者さまに、沢山の大切なことを教えていただきました。その学びが、看護師として働く、私の考え方や姿勢に大きな影響を及ぼしてきたと思っています。私は、学生たちに「看護は患者さまを看ることで学び、看護の評価は患者さまによって与えられる」と教えてきました。看護は私達が患者さまに何をするかではなく、患者さまが求めているものに、私達看護師が持つ知識や、技術でどうお答えするか、あるいはお手伝いするかだと思います。看護師は生活の援助のプロです。患者さまが病気や怪我をし入院する病院の中でも、患者さまの生活は続いています。痛くて苦しい生活を送っている方の苦痛をどのようにして取り除くか。また、病気になり不安になって過ごしている患者さまの不安をどのように緩和するか。自信をなくしてしまって落ち込んでいる患者さまに、どのようにして自信を取り戻していただき、家に帰っていただくか。そのために、私達は、患者さまの症状や検査の結果を観察し、患者さまのお話を聴き、今、何にお困りになっているのか、どんなことが苦しいのか、一緒に感じ、悩み、考えます。そして、患者さまと一緒に歩みます。患者さまの健康問題の生活の部分を支えるのが看護師の役割と言えます。



今、西陣病院に入院していらっしゃる患者さまは、病気や怪我をされ、入院し治療を受けていらっしゃいます。治療が進み、退院の日が近づくことはうれしいことだと思います。しかし、元の生活に戻るのは勇気がいることです。いろんな不安をお持ちだと思います。また、お家で待っていらっしゃるご家族の不安も同様のことと思います。患者さまの健康問題の生活の部分を支えるのが看護師の役割であるわけですから、私達は、患者さまやご家族の方々のこの不安も一緒に考えていきます。家に帰るのに、今、ご心配なことは何ですか? お困りなことは何ですか? ご自宅に戻ってどうしたらいいかわからないことはないですか? どうぞ、看護師にご相談ください。「家のトイレは部屋から遠いからそこまで歩けるかどうか自信がない」「家に帰ったら家事をしなければいけないけれど今までと同じようにしても大丈夫なのか」「今までの生活に問題があって病気になったことはわかっているが、どこをどう直して行ったらいいのか、家に帰ったらどんなことに気をつけたらいいのか」私達が患者さまやご家族の方とー緒に考え、患者さまに一番あった方法を見つけ、一緒にリハビリテーションをさせていただきます。患者さまやご家族の方に必要な知識を学ぶことをお手伝いさせていただきます。そして、入院中はできる限り、快適な生活を送っていただけるように看護の力を発揮して参ります。



これからも、西陣病院看護部は患者さまにご満足いただけるような、生活の援助のプロであれるよう、看護師一同努力して参りたいと思います。



新しい看護部長の紹介
中島美代子 看護部長
中島美代子 看護部長 出身地 長野県
血液型 A型
趣味 読書・絵を描くこと

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看護の日のイベント2009年

(この記事は2009年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


手術室 科長 堀さとみ


わが国では皆様に看護職に対する理解を深めていただくため、平成2 年に看護週間と看護の日(5 月12 日)が制定され、翌年から各地で看護の日のイベントが行われるようになりました。その看護の日とされた5 月12 日はナイチンゲールの誕生日で国際ナースデーでもあります。

当院でも毎年、看護の日にちなんだイベントを行っています。今年は7月25 日土曜日にふれあい看護体験と、外来待合スペースにて生活習慣病委員会と合同で地域の方々の健康チェック、デイケア作品展示を開催しました。

看護体験には3 名の女子高校生が参加され、白衣に着替えて病棟でバイタルサインチェックやリハビリ、注入食の見学などを体験していただきました。短い時間でしたが、病棟で看護の仕事に触れ、将来看護師を目指したいという決意が聞かれ大変うれしく思いました。何年か後に体験に来てくださった方々と一緒に働ける日がくるのを楽しみにしています。健康チェックでは、血圧、身長・体重、血糖、骨密度測定と体成分分析を行い、管理栄養士による栄養相談、薬剤師によるお薬相談の他、看護師による健康相談とフットケアを実施しました。大雨にも関わらず、日ごろ健康管理に関心をお持ちの方々が参加してくださいました。

来年も5 月から8 月の間でイベントを行う予定です。診察を受けるほどではないけれど、何か気になるようなことがある方、普段のお食事やお飲みになっておられるお薬のことなど、健康に関するご相談をお受け致しますので、皆様お気軽におこし下さい。


看護の日

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西陣病院でボランティア活動をはじめて

(この記事は2009年7・8月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


宮本清正


転機は10月だった!

もともとサラリーマン人生を歩むつもりが、父の死で本格的に田舎で何百年と続く旧家と実家の商売を引き継ぐ事になった。まぁ誰かの代でやらなければならないとは思っていたので、今の時代では通用しない風習をスクラップし現代に必要な習慣をビルトして、交通整理が終わった頃時間が空いてきた。そこで友達からボランティアを薦められた。もともと思っていたのは、ボランティアをする事は人生をしっかり片付けた定年後に欲も得もなくやる姿が健全だと思っていて、未だ早いと思ったがとりあえず、ひと・まち交流館に行って西陣病院を知った。西陣病院が京都の西北という立地は魅力的だった。

私は学生時代もサラリーマン時代も京都市内で過ごし、そこには北野おどりがあり、金閣寺があり四季折々の文化と伝統行事があることを当たり前に思っていた。田舎に帰ってTVニュースで京都の伝統行事の中継を見るにつけ、そのあり難さがわかった。

ボランティア活動中の1コマ

おっかなびっくりではじめたボランティアだが案外すんなり入れたのは、地域に於いて商売を通して老人の方と接し話し相手をしている事などで、ある程度失礼のない話し方をする事には慣れていた。ほかにもPTA、体育振興会をはじめとする地域活動にも参加していたので、病院とか公共性のあるものについてはイメージダウンにならないよう言動には注意するという押さえどころ、及びケジメは分っていた事も良かったと思う。

今では屋上で草むしりをしている時、京都の山々を見ながら患者さんと話していたら、本当に西陣病院で良かったと思う。西陣病院の理念が分るような気がする。西陣病院は癒される雰囲気があり、勿論人命を預る仕事ゆえ緊張感の上に成り立っているが、本当に地域に根ざした病院であると思う。

私自身にも変化があったのは、私は前述したように一族のものがサラリーマンとして、全国を飛び回る間に田舎の旧家のメンテナンス役をしっかりこなして、家族を支えている自負があった。しかし、車椅子の移動とか患者さんの面倒を看たり、草むしりをする事で解ったのはそれは全て自分の事であり、常に裏方として支えてくれている家族の存在と健康でいてくれることが当たり前と思い、思いやりがなかった事を反省した。最近は思わず帰り道にお土産にドーナツ等を買って帰る事が増えた、今日この頃である。


| Copyright 2009,07,01, Wednesday 09:25am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

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