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カルシウム -骨粗鬆症を予防-

(この記事は2010年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

栄養科 管理栄養士 河本 久美子

カルシウムは骨や歯などをつくっている栄養素です。
体内でつくることができないので、食事から毎日摂取するようにしましょう!


骨粗鬆症予防のためのカルシウム摂取目標量
800mg/日
~ 骨粗鬆症予防と治療ガイドライン ~

カルシウムを多く含む食品
牛乳 200ml
220mg
ヨーグルト 100g
120mg
チーズ1ケ(20g)
126mg
豆腐1/4 丁
120mg
納豆50g
45mg
高野豆腐1/2 ケ
65mg
干しえび5g
355mg
ひじき5g
70mg
小松菜70g
120mg
献立例
●わかさぎの南蛮漬け
材料 (2人分)
作り方
(1) わかさぎは水洗いし、水気を拭き取り、塩をする。玉ねぎは縦薄切り、人参は千切り、ピーマンは細切りにする。
(2) aをひと煮立ちさせ、冷ます。
(3) わかさぎに薄く小麦粉をまぶし、170度の油でしっかり揚げ、(2)に漬ける。(1)の野菜も一緒に漬けておく。
わかさぎ
玉ねぎ
人参
ピーマン
小麦粉
揚げ油
140g
1/2個
1/4個
1個
大さじ1
適量
a

だし汁
砂糖
みりん

しょうゆ
赤唐辛子
1/4カップ
1/4カップ
大さじ1
大さじ1
大さじ1
大さじ1
1本
(1人分 エネルギー:230kcal カルシウム:340mg 塩分:1.4g)
●南瓜のミルク煮
材料 (2人分)
作り方
(1) かぼちゃは種とわたをとり、大きめの一口大に切る。
(2) かぼちゃと牛乳、水100ml、砂糖、塩、バターを入れ、中火にかける。
(3) 煮汁が少なくなるまで煮て、シナモンをふりかける。
かぼちゃ
牛乳
砂糖

バター
シナモン
120g
150ml
大さじ1
少々
10g
少々
(1人分 エネルギー:160kcal カルシウム:95mg 塩分:0.5g)

| Copyright 2010,09,01, Wednesday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

ナトリウム

(この記事は2010年7・8月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

栄養科 管理栄養士 須惠 裕子

ナトリウムは食塩(塩化ナトリウム)という形で通常摂取しています。
ナトリウムも体に必要なものですが、その他のミネラルとは異なり、過剰摂取のほうが気になるミネラルです。
慢性的な
塩分過剰摂取
右矢印
高血圧
右矢印
脳卒中
心筋梗塞
慢性腎臓病
ナトリウム 1日の必要量 成人600㎎(食塩相当量1.5g
目標量(食塩相当量) 男性9g未満 女性7.5g未満
WHO/国際高血圧学会ガイドライン 1日塩分6g以下
ナトリウム表示の食品を塩分計算するには…
食塩相当量(g)=ナトリウム量(mg)×2.54÷1000
●ナトリウム
 766mg×2.54÷1000
 =1.945
 塩分 約1.9g

例)栄養成分表    1袋(100gあたり)
エネルギー 522kcal
たんぱく質 6.5g
脂質 27.6g
炭水化物 61.8g
ナトリウム 766mg
  
意外に含まれてる塩分 !!
梅干し1個
約2g
たくあん3切
約1.5g
かまぼこ2切
約1g
あじ干物1枚
約2g
汁もの1杯
約1.5~2g
食パン6枚切1枚
約0.8g
麺類1杯
約5~7g
塩分控えめ一品例
●あちゃら漬
材料 (2人分)
作り方
(1) 大根は薄い短冊切りにし塩をする。
(2) (1)を水にさらして、水気を切る。
(3) なべに(2)とaを入れ、水を加え一煮立ちさせる。
(4) (3)が冷めたら糸目昆布を加え混ぜ、冷やす。
大根

糸目昆布
140g
0.1g
1.0g
a
たかのつめ

砂糖
淡口醤油
切り昆布
少々
10cc
10cc
6cc
適宜
1人分   エネルギー40kcal   塩分0.5g

| Copyright 2010,06,29, Tuesday 07:03pm administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

カリウム -高血圧を予防-

(この記事は2010年5・6月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

栄養科 管理栄養士 山本茂子


カリウムのはたらき
  • カリウムは体の中でナトリウムとともに浸透圧を維持します。
  • ナトリウムの排泄を促して血圧を下げる作用があります。
  • 筋肉のはたらきをよくします
欠乏症 高血圧、無気力、夏バテ、不整脈
過剰症 過剰に摂取しても尿内に排泄されます。

腎臓の機能障害で尿での排泄が困難だと、高カリウム血症を起こす場合があります。
高カリウム血症 … 手足のしびれ、不整脈、心停止

カリウムを多く含む食品(100gあたり)
野菜類 : アボガド720mg、小松菜500mg
イモ類 : さつま芋540mg、里芋560mg、長いも430mg
豆 類 : 納豆660mg、きなこ1900mg
きのこ類 : シメジ380mg、えのき340mg、エリンギ460mg
果 物 : バナナ360mg、メロン350mg、干し柿670mg
種実類 :  アーモンド740mg、くり460mg、バターピーナッツ760mg

献立例
小松菜のアーモンド味噌和え 1人分
(エネルギー:64kcal, カリウム:469mg, 塩分:0.4g)

小松菜…80g スライスアーモンド…8g
味噌…小さじ1/2 砂糖…小さじ1/4
  1. 小松菜はゆでて水をとり、水気を絞って3cm長さに切る。
  2. フライパンにアーモンドを入れて弱火にかけ、きつね色になるまでから入りする。すり鉢ですり、Aを加えてさらにすり混ぜる。
  3. 2. に1. を加えてあえる。
きのこの酸辣湯 1人分
(エネルギー:153kcal, カリウム:321mg, 塩分1.0g)

しめじ…20g えのき…20g 白ねぎ…30g
白菜…30g セロリ…10g 赤唐辛子…少々
生姜薄切り…少々 スープ…鶏ガラスープの素小さじ1、水250ml 酒…小さじ1
醤油…小さじ1 酢…小さじ1 こしょう…少々
片栗粉…大さじ1/2 水…大さじ1
  1. しめじは小房に分ける。えのきは長さを半分に切る。白ねぎは適量を飾り用の白髪ねぎに切り、残りは細切りにする。白菜、セロリは細切りにする。赤唐辛子は種を除き小口切りにする。生姜は千切りにする。
  2. 鍋にスープを煮立て1. と酒を加える。沸騰したら弱火にし、全体に火が通るまで煮る。Aで調味しBでとろみをつける。
  3. 器に盛り、白髪ねぎを飾る。

| Copyright 2010,04,28, Wednesday 01:00pm administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

骨を強くしたい! ビタミンD

(この記事は2010年3・4月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


栄養科 科長 管理栄養士 木村美枝子


腸管でのカルシウムの吸収をよくするために必要な栄養素です。
ビタミンDは一種のホルモンと考えられます
私たちが食べ物からとったり、人の皮膚に紫外線の働きで作られたビタミンDは、そのままでは体の中で働くことはできません。
肝臓と腎臓の二か所で少しずつ変えられて活性型ビタミンDと呼ばれるものになります。
よって、ビタミンDの活性型はカルシウムの調節に重要なはたらきをしています。
ビタミンDはカルシウムがむだなく吸収されることで、骨にカルシウムが沈着しやすくなります。
欠乏症:骨がもろくなる。骨軟化症、くる病。
過剰症:最終的には一種のホルモンとして機能しているため、過剰になると害がでやすい
注意サプリメントを大量に摂取した場合に起こりやすい。

ビタミンD 1日の目安量

成人 5.5~5.7μg


ビタミンDたっぷりのおかず
献立例
マグロと青ネギの煮込み鍋 2人分
(エネルギー:160kcal, ビタミンD:4μg, カルシウム:110mg)

マグロ…65g 塩…小さじ1/3 酒…小さじ1
豆腐…1/4丁 長ネギ…1/3本 しめじ…30g 干ししいたけ…1/2枚 せり…20g
ゆず…少々 だし…2カップ しょうゆ…小さじ2
塩…小さじ1/3 みりん…小さじ1 酒…大さじ1
  1. マグロは半分ずつ切ってから、塩、酒をふる。
  2. 豆腐、各々の野菜は小口に切っておく。
  3. だしにマグロ、豆腐、野菜などを入れ調味し、せりを最後に加える。
  4. あつあつの汁を注ぎ、好みでゆずの皮をあしらう。
きくらげのカニ玉 2人分
(エネルギー:175kcal, ビタミンD:8.7μg, カルシウム:56mg)

卵…70g カニ水煮缶詰…20g きくらげ(乾)…2g
グリンピース…10g 塩…0.2g こしょう…少々
ごま油…大さじ1/2 しょうゆ…小さじ1 酢…小さじ1/2 片栗粉…小さじ1 だし汁…50cc
  1. ボウルに卵、ゆできくらげ、カニ身、塩・こしょうを入れ混ぜる。
  2. 温めたフライパンにごま油を入れ、具入れの溶き卵をいれてかに玉を作る。
  3. だし汁に調味し、水溶き片栗粉を入れ、かに玉の上にかける。

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ビタミンA

(この記事は2010年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


栄養科 管理栄養士 小笹清香


ビタミンAは・・・
レチノールやカロテンなどの栄養素の総称で、
  • 皮膚・粘膜・目を丈夫にする
  • 抗酸化パワーで、老化・がんから身を守る
  • 免疫力を向上させる
などの効果があります

特にこんな人にオススメ!
  • 目が疲れやすい
  • 夜盲症
  • 皮膚・粘膜が弱い
  • 乾燥肌
  • 動脈硬化が気になる
  • 風邪を引きやすい

ビタミンA 1日の摂取量基準 (成人の目安量)

男性 750μgRE  女性 650μg  (RE=レチノール当量)


ビタミンAを多く含む食品は…
  • 鶏レバー(50g) 7000μgRE
  • アンコウ肝(1切50g) 4150μgRE
  • うなぎ(蒲焼1串100g) 1500μgRE
  • 人参(50g) 380μgRE
  • 西洋かぼちゃ(100g) 330μgRE


食べ方のヒント
ビタミンAは油脂分と一緒に摂ることで吸収率がアップします。
特に、緑黄色野菜など植物性食品のビタミンAは吸収されにくいため、
油炒めにしたり肉類と一緒に調理したり、生で食べる場合はドレッシングをかけるとよいでしょう。


献立例
鶏レバーと水菜の炒め物 2人分
(1人当たり エネルギー:160kcal, ビタミンA:7150μgRE)

鶏レバー…100g 水菜…100g 人参…25g
きくらげ…2g 土生姜…5g 油…適量
酒…小さじ1 濃口醤油…小さじ1
生姜汁…小さじ1/2 卵白…1/4ヶ分 片栗粉…適量
 
濃口醤油…大さじ1/2 オイスターソース…大さじ1 酒…大さじ1/2
砂糖…小さじ1 鶏がらスープ…25cc 片栗粉…大さじ1/2
  1. レバーは脂身と血を抜き、ひと口大に切り、下味Aの調味料に付け込み、その後油通しする。
  2. 水菜は5cm 幅にして、人参は短冊切りにして、きくらげは水にもどしてひと口大に切る。
  3. フライパンに油を熱し、細切りの土生姜を炒め、人参と①のレバー、きくらげ、水菜の軸、水菜の葉の順に炒め、合わせ調味料Bを加えて仕上げる。


| Copyright 2010,01,01, Friday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

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