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たっぷり摂ろう! 食物繊維

(この記事は2012年3・4月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

栄養科 調理師 冨山 貴史


食物繊維とは、人の消化酵素では消化することのできない食べ物の中の成分です。
  • 不溶性食物繊維
  • 腸を刺激し排便を促進します
    多く含む食品… 穀類、野菜、豆類など
  • 水溶性食物繊維

  • 便を軟らかくし排便をスムーズにします
    多く含む食品…昆布、わかめ、こんにゃく、果物、里芋など
    食物繊維1
    • 食物繊維摂取目標量(成人の目安)
    • 男子 19g以上  女子 17g以上
    • 食物繊維の働き

    • 便秘予防  血糖の急激な上昇を防ぎます

    食物繊維たっぷり低カロリーの献立 きのこハンバーグ
    ●きのこハンバーグ 1人分:エネルギー292kcal/塩分3.1g/食物繊維 5.0g
    材料 (2人分)   
    作り方
    (1) Aをよく混ぜる
    (2) (1)に豚ひき肉、卵、塩、こしょうを混ぜ、練る。
    (3) 食べやすく丸め、ごま油をいれて熱したフライパンでこんがり焼く。
    (4) 水(分量外)を入れてふたをし、蒸し焼きにして中まで火を通す。
    (5) 火が通ったら、水菜を敷いた器に盛り、大根おろしをのせ、ポン酢醤油をかける。

    調理のポイント きのこ類ならなんでも代用できますが、えのきはみじん切りにするのが簡単で肉と混ざりやすいのでおすすめです。えのきとねぎに片栗粉をまぶして、混ぜることで生地が水っぽくなりません。
    A
    えのき(みじん切り)
    長ネギ(みじん切り)
    片栗粉(少々)
    1パック
    1本
    少々
    豚肉は牛ひき肉に比べ冷めても、しっとりやわらかいのが特徴です。赤身のひき肉を使うとカロリーダウンになります。
     
    豚ひき肉150g
    1個
    小さじ1/2
    こしょう少々
    ごま油小さじ1
    ポン酢醤油大さじ2
    大根おろし100g
    水菜1/2束
    食物繊維たっぷりで低カロリーのえのきをみじん切りにしひき肉と合わせました。食感はほとんど変わらず食べ応えは十分。きのこはうまみがプラスされるのでおいしく食べられます。

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    デイケアのとりくみ -通所リハビリテーション-

    (この記事は2012年3・4月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


    石原 祐子 デイケア室 主任 石原 祐子

    デイケア

    大雪のニュースが流れ京都でも冷え込みの厳しかった2月初め、デイケアでは豆まきをして、この1年の福を祈りました。季節の行事やふだんのプログラムを通して、私たちがめざしていることをお伝えしようと思います。

    1. 体も頭も心も使って―心身機能の維持・回復

     「手先がきかず身の回りのことがしづらい」「物忘れがふえた」「立ち上がるのがしんどい」…こんな悩みをかかえておられませんか?デイケアではそれぞれの方に合わせての個別訓練や作品作り、体操・音楽・レクリエーション・季節行事などの活動を行っています。1日を通して、みんなで楽しみながら、運動、認知、呼吸、嚥下機能などを高め抑うつを予防していけるよう、総合的に取り組んでいます。


    2. 安心して暮らせるように―生活環境の調整

     食事、トイレ、おふろ、爪切り…。お薬の管理、買い物、そうじ、せんたく、ゴミ出し、火の始末…。ご不自由はありませんか?毎日の生活のごようすを教えていただきながら必要なお手伝いをしたり、工夫をお伝えしたり。ケアマネさんと連携して、住宅の改修、福祉用具やサービスなどをご紹介することも、大切なはたらきのひとつです。ご家族様からの相談もお聞きして、暮らしやすい環境づくりにつとめています。


    3. 「生きていてよかった」と思えるひとときを―生きがいづくり

     人のお世話になることがふえて気分が落ち込み、ひきこもって心身が弱ってしまう方は少なくありません。わたしたちは、同世代の方と一緒に楽しくやりがいをもってすごしていただけるよう、たくさんのメニューを用意しています。


     このような取り組みの土台になるのは、あたたかい見守りの中、何でも相談できる場所です。「早くお迎えが来てほしい」と言っておられた方が、「あんたも長生きしいや」とお隣の方を励ましてくださる。「何もできなくなってどうしょう」と不安でいっぱいだった方が、「ここに来てると安心や。来週も来ような」と声をかけあっておられる。そんな姿に力をいただいて、職員一同、今日もがんばっています。


    連絡先




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    七草

    (この記事は2012年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

    栄養科 管理栄養士 小笹 清香


     七草の風習は中国伝来のもので、平安時代中期頃に始まったといわれています。 中国では7日がひとつの節目とされており、1日7日は人を占う日「人日(じんじつ)の節句」といい、七種の菜を暖かい吸い物にして食し、邪気を避ける習慣がありました。日本でも一年の無病息災を祈ると同時に、新年の祝膳で弱った胃を休め、栄養バランスを整えるために七草粥を食べるようになりました。

    春の七草にはそれぞれ意味が込められています。
    ●せり:競り勝つ ●なずな:撫でて汚れを取り除く
    ●ごぎょう:仏の体 ●はこべら:繁栄がはびこる
    ●ほとけのざ:仏の安座 ●すずな(かぶ):神を呼ぶ鈴
    ●すずしろ(大根):汚れのない清白
    おすすめレシピ 七草粥
    ●七草粥
    エネルギー 120kcal
    タンパク質 2g
    材料 (4人分)   
    作り方
    (1) 米はといで鍋に入れ、分量の水に1時間ほどつけておく。
    (2) 蓋をして中火で炊き始め、沸騰したら弱火で吹きこぼれないようにコトコトと約40分炊く。(吹きこぼれそうになったら蓋を開けると沸騰がおさまる。
    (3) 七草を洗って細かく刻んでおく。(アクの強いものはサッと茹でてから細かく刻んで水気を絞って使うと良い。)
    (4) お粥が炊き上がったら(2)の七草と塩を加え、蓋をして蒸らして出来上がり。
     米1カップ
     七草200g
     水7カップ
     塩少々

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    冬至

    (この記事は2011年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


    栄養科 管理栄養士 今井 文恵


     昔の人々にとって冬は、植物が枯れ、動物は冬眠してしまうため、食料が手に入りにくくなったり、日照時間が短いため生命の源である太陽の恵みを享受できにくくなったりすることから、生活の不安を感じる季節だったそうです。そこで、無病息災を願って、野菜の少ない季節に栄養を補給するためのかぼちゃを食べたり、その香りに邪をはらう霊力があると信じられている柚子のお風呂に入るなどして夜を越していたようです。

    ゆず風呂
    おすすめレシピ 小豆かぼちゃ
    ●小豆かぼちゃ
    材料 (4人分)   
    作り方
    (1) かぼちゃのワタをなるべく残すように種を取り除き、3~4㎝に切る。
    (2) かぼちゃの皮を下にして鍋に並べる。
    (3) だし汁を注ぎいれ、調味料を加えて火にかける。
    (4) アルミホイルで落し蓋をして、初めは強火、後は中火で煮る。
    (5) 汁がなくなったら火を止める。
    (6) 小豆缶を別の鍋に開けて2~3倍の水を加え、火にかけて薄めておく。
    (7) 煮えたかぼちゃに(6)の小豆を流し入れ、一煮立ちさせてできあがり。
     小豆の缶詰1缶
     かぼちゃ1/2個
     だし汁350㏄
     みりん大さじ2
     砂糖大さじ1
     塩小さじ1/3
     醤油小さじ1

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    十五夜

    (この記事は2011年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


    栄養科 管理栄養士 北奥 直美


     中国では、唐の時代から旧暦8月15日を「中秋節」と称して、月見の宴を開いていました。これが平安時代に日本へ伝わり、秋の澄んだ空に昇る満月が、一年で最も明るく美しく見えるといわれ、旧暦の8月15日にお月見する習慣ができました。
     その後、日本では収穫の感謝祭とも結び合ってススキを飾ったり、団子をお供えするようになっていきました。

    十五夜
     中秋の名月は実は絶対に満月ではないってこと、ご存知でしたか?
     旧暦では月の満ち欠けを見て日付を決めており、十五夜が満月ではない可能性があるそうです。というより、むしろ満月ではないことが多いとか。今年の旧暦と満月は同じで9 月12 日です。素敵な満月が見られるといいですね!
    おすすめレシピ みたらし団子
    ●みたらし団子 エネルギー(4本分)236kcal
    材料 (4本分)   
    作り方
    (1) ボウルに白玉粉・上新粉・砂糖を混ぜ合わせ、豆腐を加えてよく練り、耳たぶ位の柔らかさになったら親指大位の大きさに丸める。
    (2) 団子はたっぷりの熱湯に入れ、浮いてきたらザルに上げ水気を切る。
    (3) 鍋にタレの材料を入れ、混ぜながら中火にかけ、トロミがついたら火を止める。
    (4) 竹串に団子を刺し、強火にかけて熱した網に乗せ、焦げ目をつける。
    (5) 団子にタレをからめる。
    ●団子
     白玉粉60g
     上新粉40g
     砂糖大さじ1
     絹ごし豆腐100g
    ●タレ
     三温糖大さじ8
     醤油大さじ2
     水100ml
     片栗粉大さじ1

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