西陣病院 院長 葛西 恭一
2023年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行し始めてから4年目の年となり、5月にはようやく感染症法上の取り扱いが 2 類から5類へと変更されました。一般社会はほぼコロナ禍以前の状態に戻り、外国人、日本人問わず多くの観光客が京都を訪れています。しかしながら、新型コロナウイルスがこの世の中から無くなったわけではありません。我々医療従事者は、リスクの高い高齢者や基礎疾患のある方と接するため引き続き感染予防策を徹底していきます。
当院は2024年3月末で夜間診療を終了し、新たに午後診療を開設いたします。これまで夜間診療を利用していただきました患者さんや開業医の先生方にはご迷惑をおかけしますが、今後は午前・午後診療を利用していただきますようお願いいたします。夜間・休日の救急の対応はこれまでと変わりませんのでご安心ください。
2024年は 2年ぶりの診療報酬改定が実施されます。どのような改訂になるかは不明ですが、当院の基本方針である「地域に密着した良質な医療を提供する」という目標は変わりません。一般診療と透析医療を中心に大病院に引けをとらない高いレベルの医療を提供するとともに、急性期病棟、亜急性期病棟、慢性期病棟を有する当院の特徴を生かし、患者さん個々の療養状況に応じた切れ目の無いきめ細かい医療を提供してまいります。当院は地域に根差した病院として中心的な役割を果たし、患者さんや開業医の先生方との繋がりを大切にすることで地域に愛される病院となるよう引き続き努力してまいりますのでよろしくお願いいたします。
私たちは、すべての人の尊厳を重んじ、
愛の精神で良質な医療を提供します。
全ての患者さんには、社会的地位、国籍、宗教、病気の種類などに関わらず、平等に適切な医療を受ける権利があります。西陣病院は、良質な医療を行いたいと考えます。 その実現には、当院が患者さんの権利を尊重するとともに、患者さんにも責任を持って医療に参加して頂くことが大切です。
昭和 9年10月 | 財団法人京都府社会事業協会の事業として、現在地に西陣診療所を開設し 地域住民の診療を開始する |
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昭和11年 9月 | 西陣救療所を併設し、収容医療を行う |
昭和25年 1月 | 診療所及び救療所を合併し、収容医療機能の充実を図ると共に、名称を西陣病院と改称する 総病床86床 |
昭和45年12月 | 一部の病棟を鉄筋コンクリート造りに新装し、当院近代化の幕開けとなる 総病床115床 |
昭和47年 7月 | 近畿でも有数の腎臓科を設置し、厚生省の指定医療機関として血液透析治療を開始する |
昭和48年 2月 | 新棟(現本館)完成する。地下1階、地上6階建て、総病床224床となり「最新高度の水準と患者さん中心の医療」を最大の目標として、施設の全面的整備に着手する |
昭和51年 4月 | 福祉事業課新設。本格的な医療福祉事業を開始する。 |
昭和54年 4月 | 研究室の設置、検査室および診断治療設備等の充実を図る。これにより、病棟の一部を診療棟(透析室)に用途変更し、病床が大幅に減となる 総病床一般121床 透析48床 |
昭和58年12月 | 新棟(西館)建設計画により地下連絡道を建設する |
昭和59年 9月 | 第2透析室を拡張する 透析53床 |
昭和60年 9月 | ベビーサイクロトロン、ポジトロンCT等の最新鋭設備を導入し、京都北部の中核病院として著しい充実をみる |
昭和61年11月 | 新棟(西館)竣工する。病床数212床、地下2階、地上5階建。引き続き本館病棟の全面改装を行い翌62年完成し全病棟新装なる 総病床333床 透析53床 |
昭和63年 4月 | 第1透析室を拡張、本館4階を改装しICU病棟を新設する 透析60床 |
平成 1年 4月 | 本館外来の全面改装を行い診察室を増設する。これにより外来診療棟の大幅拡充をはじめ手術室、サプライ、リハビリ等が近代的なものに生まれかわる |
平成 4年10月 | 脳神経外科を開設する |
平成 5年 9月 | 本館4階を用途変更し第3透析室を新設。同時に第1透析室の拡充、第2透析室の全面改装を行う。更に、西館3、4階を基準看護特3類の承認を得る 総病床320床 透析85床 |
平成 6年10月 | 眼科診療体制、整形外科の拡充強化を図り、専門外来として腎不全外来、糖尿病外来を開設する |
平成 7年 3月 | 訪問看護ステーション「西陣」を開設し在宅医療部門の拡充を図る |
平成 7年 7月 | 「在宅介護支援センター・西陣病院」を開設し地域医療と福祉の情報拠点 として事業活動を開始する |
平成 7年 8月 | 「デイケア」を開始する |
平成 8年 4月 | 高速ヘリカルCT(ゾマトム・プラス4)を導入 |
平成 8年 8月 | 最新式MRI(シーメンス社マグネトーム・インパクト・エキスパート)を導入 |
平成 9年 2月 | 最新型結石破砕装置(エダップ製)に更新 |
平成10年 1月 | 肛門科を開設 |
平成10年 7月 | 最新型ポジトロンCT(島津メディカル製)に更新 |
平成10年10月 | 西2病棟を療養病棟、本館5・6階及び西館3・4・5階に2.5:1(A加算)の承認を受ける |
平成11年 3月 | コージェネ発電システム運転開始。本館玄関を全面改装。 |
平成11年 3月 | 透析センター開設(透析室より改組) |
平成11年10月 | 院外処方箋の発行を開始する |
平成11年11月 | 初・再診受付を全面改装。透析患者控室を増設・ |
平成12年 4月 | 介護保険施行にあたり、居宅介護支援事業並びに通所リハビリテーションを開始する |
平成12年 5月 | 急性期医療へのさらなる対応をふまえ、本館5階ICUを開設 |
平成12年 6月 | 地域により密着した医療を目指し地域医療連携室を開設 |
平成14年 1月 | 「優良自衛消防隊」として知事表彰を受領する。 |
平成14年 3月 | 訪問看護ステーション新築に伴い移転する。 |
平成14年 4月 | 全館禁煙の実施。 |
平成14年 5月 | SPDシステムを導入し、物品の一元管理を実施。 |
平成14年 8月 | 平成13年度版「病院年報」を発刊。 |
平成14年 8月 | 日本医療機能評価機構の病院機能評価の受審。 |
平成14年 9月 | 血管造影撮影装置(島津メディカル社製)に更新する。 |
平成14年11月 | 日本医療機能評価機構より病院機能評価の認定証を受領する。 |
平成15年 3月 | 最新型全身用PET装置(シーメンス社製)の使用許可決定。 |
平成15年 4月 | 伊谷賢次院長 就任。 |
平成15年 6月 | PHS通話システム導入。 |
平成15年 7月 | セコム警備会社に警備業務を委託。 |
平成16年 5月 | 本館増改築に着手し、埋蔵文化財調査を実施する。 |
平成16年 9月 | オーダリングシステム導入。 |
平成17年 3月 | 本館増改築計画に伴い、北野保育園新築、移転。 |
平成18年 4月 | 西館2病棟(50床)療養病棟を廃止し、全館(320床)13:1入院基本料、看護補助加算2の承認を得る。 |
平成18年 6月 | 西館3・4・5病棟及び本館5病棟(222床)10:1入院基本料の承認を得る。 |
平成18年 9月 | 本館増改築第一期工事完了。一部病棟の再編を実施する。 |
平成19年 3月 | 西館2・3病棟(110床)10:1入院基本料の承認を得る。 これにより全病棟10:1入院基本料となる。 看護師寮(西寮)改修工事完了する。 |
平成19年 7月 | 本館増改築第二期工事完了。一部病棟の再編を実施。 血液透析センターを1フロアとする(115床)。 立体駐車場(45台収容)運用開始。 |
平成19年 9月 | 「優良集団給食施設」として栄養関係功労者厚生労働大臣表彰を受ける。 |
平成19年10月 | 日本医療機能評価機構の更新認定を受審する。 |
平成19年11月 | 西館改修工事完了、一部病棟の再編を実施する。 |
平成20年 3月 | 本館増改築第三期工事完了。 総床面積9,681.03平米。 看護師寮(北寮)新築工事完了する。 |
平成20年 4月 | 日本医療機能評価機構より病院機能評価の更新認定証を受領する。 |
平成20年 6月 | 本館3階・4階・5階病棟及び西館2階、西館3階病棟、7:1入院基本料の承認を得る。 |
平成20年 9月 | 手術室改修工事着手 |
平成20年12月 | 第3手術室完成 |
平成21年 3月 | 手術室改修工事完了 |
平成21年 5月 | 診療科目一部変更 内科 循環器内科 消化器内科 糖尿病内科 神経内科 外科 肛門外科 消化器外科 乳腺外科 腫瘍外科 内視鏡外科 整形外科 リウマチ科 皮膚科 脳神経外科 腎臓・泌尿器科 麻酔科 眼科 放射線科 リハビリテーション科 |
平成22年 3月 | 特別養護老人ホームにしがも舟山庵・にしがも透析クリニック竣工式 にしがも透析クリニック 開設 |
平成22年 4月 | 特別養護老人ホームにしがも舟山庵 開設 |
平成23年 3月 | 最新型結石破砕装置(エダップテクノメド社)に更新。 内視鏡室を本館地下1階、腹部超音波室を本館1階に移転する。 |
平成24年 5月 | マルチスライスCTを Ingenuity Core 64 (フィリップス社)に更新。 |
平成24年 9月 | 診療科目 心臓血管外科を追加。 |
平成24年10月 | 北館(管理棟)新築工事着手。 |
平成24年11月 | 電子カルテシステム(MegaOak MIRAIs/EX)、看護支援システム(ナース物語)、透析支援システム(Future Net Web+)、眼科診療支援システム(NAVIS-HP)を導入。 PACS(画像管理システム)をSYNAPSE(富士フィルム社)へ更新。 |
平成24年12月 | 通所リハビリテーション事業(デイケア)の廃止。 |
平成25年 3月 | 北館(地上4階建)が竣工、管理部門を移転。本館改修工事に着手。 |
平成25年 6月 | 本館改修工事完了。透析センターが増床し125床となる。 |
平成25年10月 | 日本医療機能評価機構の更新認定を受審する。 |
平成26年 1月 | 日本医療機能評価機構より病院機能評価の更新認定証を受領する。 |
平成26年 4月 | 調理業務を外部委託とする。 |
平成26年 4月 | 超音波内視鏡導入 |
平成26年 7月 | ステルスステ-ションシステム(ナビゲ-ションシステム)導入 |
平成27年10月 | 眼科手術における手術用顕微鏡の更新 |
平成27年11月 | 循環器・血管治療における血管撮影システムの更新 |
平成28年 3月 | 本館5階病棟を地域包括ケア病棟とする。 |
平成28年 3月 | ポジトロンCT廃止 |
平成28年 4月 | 診療科目 呼吸器内科を追加。 |
平成28年 4月 | 消化器内視鏡センター工事着工(内視鏡室及びX線TV室を増設) |
平成28年 6月 | 消化器内視鏡センター工事完了 |
平成29年10月 | 日本医療機能評価機構の更新認定を受審する。 |
平成30年 9月 | 電子カルテを更新する。 合わせて薬剤管理システム、医療用画像管理システム、眼科診療支援システムを更新する。 |
令和 2年 4月 | 葛西恭一院長 就任。 |