(この記事は2020年5・6月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)
本館3階 TQMメンバー
2月23日(日)に西陣病院 第 9 回TQM活動報告会がありました。TQMとはTotal Quality Managementの頭文字を取ったもので、全体で医療サービスの質を継続的に向上させる取り組みのことです。
2019 年政府の地震調査会は南海トラフ巨大地震が今後 30年以内に起こる確率を 80 %まで引き上げました。入院中の患者さんにとって生活の場である病院で地震が起こった時に私たちはどのように行動すればよいのか不安に感じました。そこで安全に患者さんや面会者の方々が避難できるように取り組みを開始しました。
院内の防災マニュアルの見直しと実践訓練やマイ備蓄という考え方も普及しました。マイ備蓄とは、災害時において人命救助のリミットは72 時間といわれており、その間救助活動を優先させるため物資の支援は遅くなってしまうので、各自で備蓄しましょうという考え方です。備蓄や防災に対しての勉強会や地震シミュレーション訓練を通して災害を身近に感じることができ防災意識が高まりました。
新型コロナウィルスが少しずつ拡大しかけていた時期ではありましたが、参加者はマスク着用や手洗い等安全に配慮し、有意義な活動報告を聞くことができました。 例年とは違う緊張感のもと行った報告会でしたが、みごと優勝を収めることができ、喜びのあまりに涙を流すスタッフもいました。結果に満足することなく災害シミュレーション訓練を繰り返し実践し、患者さんやそのご家族、しいてはスタッフが全員安心して避難に臨めるよう精進をしていきたいと思います。