各科より::栄養科:体にやさしい京の旬
聖護院だいこん・丹波の黒大豆
(この記事は2007年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)
栄養科 管理栄養士 木村美枝子
栄養科 管理栄養士 木村美枝子
京の冬野菜代表 -聖護院だいこん-
大根に含まれる酵素の働きが大きい
注目したいのはアミラーゼ、オキシターゼなどの補酵素にあります。アミラーゼはでんぶんを分解する酵素なので、米を主食とする日本人に大根は欠かせない食材です。オキシターゼは食べすぎによる胃もたれや胸やけを解消してくれます。おもちを大根おろしで食べる食べ方は栄養学的にも理にかなっています。
かぶらはビタミンCが豊富で、ふろふき大根、おでんの料理に最適です。長時間炊いても煮崩れせず、とろっと仕上がります。また、苦味がなく、ほんのり甘みがあるのでサラダにしてもおいしいメニューの一品になります。
ふろふき大根 205kcal(1人分)
(材料)2人分
聖護院だいこん 250g
白糠みそ(白味噌120g 当り胡麻8g 酒大さじ3~4 砂糖2g)
柚子少々
[作り方]
①聖護院だいこんは皮をむき面取りをし、酢水で落とし蓋をしてやわらかくなるまでゆでます。
②なべに昆布を敷いて①のだいこんを並べ、煮汁で淡味をつけます。
③白味噌に当り胡麻と調味料を合わせて湯煎にかけます。
④器に煮詰めただいこんを盛り付けて白練みそと柚子と合わせて香り付けたものをだいこんにかけます。
おせち料理には欠かせない -丹波の黒大豆-
大豆のすばらしさはたんばく質の他に「イソフラボン」にあります。
大豆イソフラボンは最近注目を集めています。
イソフラボンには骨の健康に役立ち、またコレステロールを低下し、がんの発症リスクを低減する効果があります。また、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防にもつながると言われています。丹波の黒大豆は大粒でしわがなく、煮崩れもしにくい逸品です。その他に食物繊維、カルシウム、ビタミンB1、B2も多く含んでいます。
煮豆 90kcal (煮豆30g 1人分)
(材料) 1人分
黒豆300g 砂糖250g 醤油1/4カップ 塩大さじ1/2
重曹小さじ1/2 錆びた釘9~10本
[作り方]
①黒大豆はゴミを取り除き、水洗いしてざるにとり水気をきります。
釘はきれいに洗って布袋に入れ、口をしっかり結びます。
②深鍋に熱湯10カップと分量の調味料を入れて火にかけ、沸騰したら火を止めて洗った黒大豆を入れ釘袋も入れ、4~5時間つけておきます。
③②を中火にかけます。沸騰したら弱火にしてアクを丁寧にすくい取ります。
④さし水をしながら、弱火にして煮汁がひたひたになるまで5~7時間ほど静かに煮ます。
| Copyright 2007,01,01, Monday 10:10am administrator | comments (x) | trackback (x) |