診療に関すること::リハビリテーション科
腰痛と姿勢について
(この記事は2007年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)
リハビリテーション科 黒川 絵美
腰痛には様々な原因がありますが、腰痛全体の70%はケガ等の明らかな原因がなく、神経症状を有しない”非特異性腰痛(一般的にいう腰痛)”です。その中でも不良姿勢によるものが一番多いとされています。
側面からみて、脊柱は頚椎から始まり胸椎・腰椎へと適度なS字のカープを描いています。(図1)腰椎は適度に前弯(前方に凸)しています。不良姿勢によってこの前弯が強くなったり、弱くなったりする事で、腰樵の関節と上下腰椎簡にある椎間板にストレスがかかり、炎症を起こし、関節周囲の軟部鵜織や筋肉に痛みがでるのです。
腰痛の多くは日常生活や就労時の動作・姿勢により発生、憎悪します。(図2)よって正しい姿勢を保持し収得することが、腰痛予防・再発のポイントとなります。そこで今回は腰痛予防の姿勢を紹介します。
①おへそをへこませます。お腹が突き出る姿勢は腰椎の反り返リが強くなり、腰痛の原因となります。おへそをへこませる事で、緩んだ腹筋に力を入れて、前方から腰椎を安定させます。
②肛門を閉める感覚でお尻に力を入れます。お尻に力を入れることで、骨盤の過度な傾きを予防します。
この姿勢は腰椎の周りにある深部筋といわれる腰部を安定させる筋肉が作用し、腰椎を保護します。つまり、腰痛の原因となっている腰堆の関節と椎間板のストレスを軽減させてくれるのです。冬に向けて腰痛が気になる方は、一度鏡でご自身の姿勢をチェックしてみてください。
リハビリテーション科 黒川 絵美
腰痛には様々な原因がありますが、腰痛全体の70%はケガ等の明らかな原因がなく、神経症状を有しない”非特異性腰痛(一般的にいう腰痛)”です。その中でも不良姿勢によるものが一番多いとされています。
側面からみて、脊柱は頚椎から始まり胸椎・腰椎へと適度なS字のカープを描いています。(図1)腰椎は適度に前弯(前方に凸)しています。不良姿勢によってこの前弯が強くなったり、弱くなったりする事で、腰樵の関節と上下腰椎簡にある椎間板にストレスがかかり、炎症を起こし、関節周囲の軟部鵜織や筋肉に痛みがでるのです。
腰痛の多くは日常生活や就労時の動作・姿勢により発生、憎悪します。(図2)よって正しい姿勢を保持し収得することが、腰痛予防・再発のポイントとなります。そこで今回は腰痛予防の姿勢を紹介します。
①おへそをへこませます。お腹が突き出る姿勢は腰椎の反り返リが強くなり、腰痛の原因となります。おへそをへこませる事で、緩んだ腹筋に力を入れて、前方から腰椎を安定させます。
②肛門を閉める感覚でお尻に力を入れます。お尻に力を入れることで、骨盤の過度な傾きを予防します。
この姿勢は腰椎の周りにある深部筋といわれる腰部を安定させる筋肉が作用し、腰椎を保護します。つまり、腰痛の原因となっている腰堆の関節と椎間板のストレスを軽減させてくれるのです。冬に向けて腰痛が気になる方は、一度鏡でご自身の姿勢をチェックしてみてください。
| Copyright 2007,11,01, Thursday 11:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |