診療に関すること::薬剤部
クスリと食べ物の飲み合わせ
薬剤科 科長 三宅健文
油断は禁物! 意外な「飲み合わせ」
頭痛薬や総合感冒薬に含まれるアセトアミノフェンは意外なことにあんことの飲み合わせがあまりよくありません。アセトアミノフェンは効果が高く安全性が高いので、頭痛や発熱、生理痛の薬によく使われています。炭水化物や糖分と結びつきやすく、吸収が遅れることがあり、効き目が遅れてしまうことがあります。
飲み合わせにより期待すべき効果が弱まる
ワーファリン錠の服用中はビタミンKを多く含有する食品である「納豆」「クロレラ」「青汁」等の摂取は避けましょう。
また、ビタミンKを含む緑色の野菜は、摂取を禁止することは食生活上、また栄養学的にも無理なので、一日摂取量が過量にならない範囲で一定にすることと、一時的な大量摂取は避けていただくことを薦めします。
これらの食品を摂取しているまたは摂取希望の場合は、必ず医師に伝えてください。
グレープフルーツジュースとクスリ
ある種のクスリは、グレープフルーツジュースを飲むことによって普段よりも多く体内に吸収されることで、作用が強く出てしまうことがあります。これは、グレープフルーツの果肉を食べることでも起こります。クスリとグレープフルーツジュースを一緒に飲まなければ大丈夫だろうと思うかもしれませんが、1回だけグレープフルーツジュースを飲んだ場合でも1日~3日程度は影響があるといわれています。なお、クスリへの影響の強さはクスリの種類によって大きく違います。それほど気にする必要のないクスリも多いので、詳しくは薬剤師にご相談ください。
| Copyright 2010,03,01, Monday 02:20pm administrator | comments (x) | trackback (x) |