各科より::
カンピロバクター食中毒
(この記事は2012年7・8月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)
栄養科 管理栄養士 須惠裕子
◆発生時期は??
ピークは5~7月ですが、年間を通じて発生しており、京都市内でも毎年発生しています。発生件数が最も多く、患者数もノロウイルスに続いて2番目に多くなっています。
また、カンピロバクター食中毒は患者数が1名の事例が多いことも特徴の1つです。
◆原因は??
鶏肉や牛レバー等の肉類の生食や加熱不十分が主な要因です。調理過程における二次汚染による食中毒も起こりやすい傾向があります。
◆感染するとどんな症状??
下痢、腹痛、発熱、悪心、嘔気、嘔吐、頭痛、悪寒、倦怠感など。潜伏時間が一般に2~5日間とやや長いことが特徴。
また、カンピロバクターに感染した数週間後に、手足の麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を発症する場合があることが指摘されています。
| Copyright 2012,07,07, Saturday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |