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脊椎外来について

(この記事は2013年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


髙取良太医師 整形外科 医長 髙取 良太


 当院では15年以上前より京都府立医科大学整形外科教室の関連病院として、地域の皆様の脊椎脊髄病疾患診療に携わってまいりました。このたび平成25年4月より髙取が再度着任し、常勤医師1名 (日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄病医)、非常勤医師2名 (2名とも日本脊椎脊髄病学会 指導医) による脊椎外来を行う体制を整えました。火曜日、木曜日は髙取 (午後一部予約制)、水曜日 (予約制) 長谷 斉先生、金曜日 (予約制) 池田 巧先生がそれぞれ担当しております。今回脊椎外来のご紹介をさせていただきます。

 脊椎外来は首・背中・腰の痛みや手足のしびれなど、脊椎脊髄病疾患を専門的に診察する外来です。MRIや脊髄造影検査などの画像検査と専門医による診察に基づいた診断と治療方針の決定を行い、症状や病態に合わせて薬や神経ブロックなどによる保存的治療や神経圧迫除去術 (除圧術) や脊椎固定術などの手術治療を行います。

 特に高齢化社会を迎え、腰痛や手足のしびれなどの症状を有する方が非常に多く、数多くの外来治療とともに、当院では脊椎手術を年間50-70件程度行っています。平成25年4月から6月までの3ヶ月間では20件の手術治療を行っており、その内訳も頚椎除圧手術4件、腰椎除圧手術 (ヘルニアを含む) 11件、脊椎固定術 5件 (頚椎1件、胸腰椎2件、腰椎2件) と様々な疾患・術式に対応しています。顕微鏡ないしは内視鏡を用いた筋肉・関節温存に配慮した除圧術や、経皮的手技や術中神経モニタリングを併用した脊椎固定術など、全ての手術治療において体にできる限り負担が少なく安全な低侵襲手術を心がけております。基本的に手術翌日から歩行訓練を開始し、2、3週間程度の入院治療を行っています。

 当院の特徴としましては、ご高齢の患者様、様々な内科疾患をお持ちの患者様、血液透析患者様など、一般的に手術を受ける際のリスクとされる要素をお持ちの患者様が多いことが挙げられます。当院では幸いなことに、かかりつけの近隣の先生方や当院内科・外科・泌尿器科など各科医師との連携が非常に密であり、麻酔科医師による周術期管理を含めて充実したチーム医療体制が引かれております。そのため他院では敬遠されがちなリスクが高い患者様においても、安心・安全の脊椎手術治療に努めることができています。様々な症状、病気でお悩みの患者様がございましたら、ぜひかかりつけの先生にご相談いただき、地域医療連携室をご利用の上、当院整形外科脊椎外来にお越し頂ければ幸いです。

西陣病院TEL番号 075-461-8800 (代表)
地域医療連携室専用FAX番号 075-465-7327

| Copyright 2013,07,10, Wednesday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

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