診療に関すること::看護部
フットケア外来の紹介
(この記事は2017年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)
糖尿病看護認定看護師 立山 一美
当院では昨年10 月より、看護師によるフットケア外来をはじめました。
近年食生活の欧米化など生活習慣の変化を背景に、糖尿病患者さんは増加の一途を辿っています。糖尿病で血糖値が高い状態が長く続くと、糖尿病の3 大合併症のひとつである神経障害や、動脈硬化などが起こります。また、高血糖の状態はからだの抵抗力を落とすため、細菌感染がおこりやすくなります。さらに、糖尿病の合併症である糖尿病網膜症などにより視力が低下してくると、傷などの足の変化に気づきにくく、放置したまま足潰瘍や壊疽などの重大な病変(糖尿病足病変)に進行してしまうことがあります。大切な足を守るためには、血糖値を良好にコントロールするとともに、ご自身の日々のお手入れ(フットケア)が足病変予防のカギになります。ご自身の足の状態を知り、その状態に合わせた方法で手入れをしていくことが大切です。糖尿病を持つ患者さんが、足のトラブルを防いで、いつまでもご自身の足を守っていけるよう、看護師がそれぞれの患者さんに適した日々のお手入れ方法を一緒に考え、ご自身でケアできるようにお手伝いさせていただきたいと思います。ご希望の方は、主治医にお尋ねください。お待ちしております。
| Copyright 2017,09,01, Friday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |