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ESWL(Extracorporeal Shock Wave Lithotripsy)

(この記事は2009年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

臨床工学検査科 腹部超音波室 副主任 仲川 久美子

ESWLとは?尿路結石
 体外衝撃波結石破砕術の略です。
 経皮的に体外から発生させた衝撃波を尿路結石に繰り返し当てることで、結石を細かく砕き、破砕された結石を尿中に排出させる治療法です。

衝撃波とは?
 音波の一種で超音速で移動する物体の周りに発生します。
 音速で飛ぶジェット機から発生された衝撃波により 付近の民家のガラスが割れてしまうように、それぐらい破壊力があります。

尿路結石とは?
 腎臓から尿道に至る尿の通り路にできる結石を尿路結石といいます。
 生活習慣の変化で、年々増えており男性は女性に比べて罹りやすく比率は 2:1だといわれています。
 結石のたまる位置により 腎臓、尿管、膀胱、尿道結石に分けられます。
 尿路結石症で最も問題になるのは 尿の通り路のどこかでつまる尿管結石です。
 水腎症といって腎臓が腫れ 血尿や痛みを伴う状態で、長期間続くと腎の機能がなくなってしまうこともあるため、早期の治療が望まれます。

ESWL

*当院では
▼使用している機器はフランスのEDAP社製です。皮膚表面から脂肪、筋肉などの体組織を通って伝播させ 体内深部の結石に衝撃波を収束させる事で結石を破砕します。
▼超音波でリアルタイムに結石の状態を見ながら治療ができます。
▼痛みも少なく 術前に坐薬を挿入するのみで 原則的に通院で行っています。(ほとんどの施設は 痛み止めに麻酔をするため、入院で施行しています)
▼実際に衝撃波をあてるのは約1時間で、治療後は 抗生剤や止血剤の入った点滴を40~50分かけてゆっくり落とします。
▼治療後は、安静の必要もなく普段と変わらぬ生活をしてもらえます。
▼破砕された結石は 細かい砂状となり尿中に排出されます。
ESWL前ESWL前ESWL後ESWL後

| Copyright 2009,01,01, Thursday 09:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

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