診療に関すること::臨床工学検査科
潰瘍性大腸炎(UC)とは?
(この記事は2008年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)
臨床工学検査科主任 光村勝也
潰瘍性大腸炎とは、何らかの原因により、大腸の粘膜に炎症が起こり、びらん(ただれ)や潰瘍ができる病気です。炎症は通常、肛門に近い直腸から始まり、その後、その奥の結腸に向かって炎症が拡がっていくと考えられています。腸に起こる炎症のために、下痢や粘血便(血液・粘液・膿の混じった軟便)、発熱や体重減少などの症状があらわれます。病状は、おさまったり(緩解期)、悪化したり(活動期)を繰り返すことが多く、長期にわたって、この病気とつきあっていくこともあります。
治療方法は
治療方法の一種として、G-CAP療法(Granulocytapheresis)とL-CAP療法(Leuko Cyt Apheresis)があります。「G-CAP療法(顆粒球吸着療法)とは、血液中の活性化した顆粒球を取り除き、炎症をすみやかに治める治療法のこと」です。「L-CAP療法(白血球除去療法)とは、血液中の活性化した白血球を取り除き、炎症をすみやかに鎮める治療法です。」
治療時間及び回数は
G-CAP療法1回の治療時間は約60分間です。回数は1週間に1回の間隔で5~10回行ないます。L-CAP療法1回の治療時間も約60分間です。1週間に1回の間隔で5回を1クールとし、2クールまで行えます。どちらの治療方法についても、患者さんの状態にもよりますが外来での治療も可能です。また、どの時点で治療を終了するかは症状の改善度や検査の結果、治療が原因と考えられる副作用の有無などによって決まります。
L-CAP療法とG-CAP療法の違い
吸着・除去するものが違います。L-CAP療法は、白血球全体を取り除き、G-CAP療法は、白血球の中の顆粒球・単球を取り除きます。L-CAP療法かG-CAP療法かは、患者さんの状態を見て決めます。
当科での対応
当院において、2006年2月よりこの治療法を開始しております。当科においては、医師の指示の下に施行中の管理などを受け持っており、随時、治療可能なように準備をしております。
臨床工学検査科主任 光村勝也
潰瘍性大腸炎とは、何らかの原因により、大腸の粘膜に炎症が起こり、びらん(ただれ)や潰瘍ができる病気です。炎症は通常、肛門に近い直腸から始まり、その後、その奥の結腸に向かって炎症が拡がっていくと考えられています。腸に起こる炎症のために、下痢や粘血便(血液・粘液・膿の混じった軟便)、発熱や体重減少などの症状があらわれます。病状は、おさまったり(緩解期)、悪化したり(活動期)を繰り返すことが多く、長期にわたって、この病気とつきあっていくこともあります。
治療方法は
治療方法の一種として、G-CAP療法(Granulocytapheresis)とL-CAP療法(Leuko Cyt Apheresis)があります。「G-CAP療法(顆粒球吸着療法)とは、血液中の活性化した顆粒球を取り除き、炎症をすみやかに治める治療法のこと」です。「L-CAP療法(白血球除去療法)とは、血液中の活性化した白血球を取り除き、炎症をすみやかに鎮める治療法です。」
治療時間及び回数は
G-CAP療法1回の治療時間は約60分間です。回数は1週間に1回の間隔で5~10回行ないます。L-CAP療法1回の治療時間も約60分間です。1週間に1回の間隔で5回を1クールとし、2クールまで行えます。どちらの治療方法についても、患者さんの状態にもよりますが外来での治療も可能です。また、どの時点で治療を終了するかは症状の改善度や検査の結果、治療が原因と考えられる副作用の有無などによって決まります。
L-CAP療法とG-CAP療法の違い
吸着・除去するものが違います。L-CAP療法は、白血球全体を取り除き、G-CAP療法は、白血球の中の顆粒球・単球を取り除きます。L-CAP療法かG-CAP療法かは、患者さんの状態を見て決めます。
当科での対応
当院において、2006年2月よりこの治療法を開始しております。当科においては、医師の指示の下に施行中の管理などを受け持っており、随時、治療可能なように準備をしております。
| Copyright 2008,11,01, Saturday 09:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |