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看護の日2013年

(この記事は2013年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)




看護部 教育担当 科長 矢野 美香子



7月27日(土)に、毎年恒例の「ふれあい看護体験」と「ふれあい健康相談」を行いました。「ふれあい健康相談」は30 名ほどの患者様や近隣の皆様が来場して下さいました。今年からは介護相談のブースも設けました。短時間ではありましたが、来場された皆様とお話ができ、スタッフも貴重な時間を皆様と過ごすことができました。


 「ふれあい看護体験」では、看護師を目指す高校3 年生3 名の方に、スタッフと一緒に清拭や車椅子の移送介助など実施していただきました。患者さんから「今日は楽しかったよ」と声をかけてもらい、参加した高校生の皆様も看護師になりたいとの思いを強められた様です。



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リハビリテーション科の紹介

(この記事は2013年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)




 平成25 年7月より西陣病院リハビリテーション科では、言語聴覚療法が新たに開設され、リハビリテーション室の広さも約1.5 倍となりました。それぞれの特色別に3 部屋開室され、より専門的な治療ができる体制となりました。スタッフも増え、理学療法士7名、作業療法士3名、言語聴覚士1名を含む15名でリハビリテーションを行っています。


 私たちは、当科の基本理念である「患者様と共に歩むリハビリテーションの実践」を目標に、楽しく来室していただき、患者様自ら意欲的にリハビリテーションに取り組んでもらえるような雰囲気作りを心がけています。

 理学療法部門ではリハビリテーション室の拡大とともに理学療法士が1名増員したことにより、今まで以上に質の高いより充実したリハビリテーションが提供できるようになりました。

 作業療法部門では作業療法士が1 名増員し、個別の訓練室が新設されたことにより、専門性を高めたより質の高いリハビリテーションが提供できるようになりました。疾病や受傷により身体機能や精神的な障害を受けた患者様に対し、機能訓練や作業を通し、きめ細やかな回復を図ります。同時にトイレ・入浴・家事動作などの日常生活動作を自分で行えるように治療を進め、早期に家庭・社会復帰できるように目指しております。


 言語聴覚療法部門では、7月より新たに言語聴覚士が配属されました。言語聴覚士は1997 年に国家資格となった、比較的新しいリハビリテーション専門職です。当院リハビリテーション科で対象とする障害は、失語症、高次脳機能障害、構音障害(いわゆるろれつ困難)、摂食・嚥下障害(飲みこみの障害)などです。患者様の障害を軽減、あるいは障害を持ちつつも代わりとなる手段の工夫により、機能の向上のみでなく、地域での生活、社会参加を支援していきたいと思います。


 当院リハビリテーション科ではそれぞれ特色のある3つの療法が揃い、総合的なリハビリテーションが提供できるようになりました。今後、様々な障害に対してより専門的なリハビリテーションを提供させていただき、患者様と共により良いリハビリテーションを展開していきたいと思います。リハビリテーション科一同全力で務めますので、今後とも宜しくお願いします。

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胃癌、大腸癌の手術および手術治療成績について

(この記事は2013年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


中瀬 有遠医師 外科 副部長 中瀬 有遠


 日本では、癌にかかる人の数も高齢化に伴い年々増加傾向であり、その中でも胃癌・大腸癌は罹患率(病気になる確率)が高く、男性では1 位:胃癌、2 位:大腸癌、女性では2 位:大腸癌、3 位:胃癌となっています(2005年国立がん研究センター調べ)。つまり、胃癌や大腸癌は、かかってしまう可能性の高い一般的な癌であると言えます。当院でも胃癌や大腸癌に対する治療をたくさん行っていますが、今回はその手術法、治療成績についてお話します。

 手術法:癌が粘膜内にとどまる早期癌については胃カメラや大腸カメラを使った内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)で切除できることがあり、当院でも消化器内科医により積極的に施行しております。外科では、ESDの適応とならない早期癌や進行癌に対して手術を行っています。手術法は開腹手術と腹腔鏡手術に分けられますが、当院では癌以外の疾患に対しても早期から腹腔鏡手術を導入しており、独自の手術器具を開発するなど腹腔鏡手術は特に力を入れている得意分野であります。腹腔鏡手術は、高度な技術と特殊なトレーニングが必要とされ、しばしば安全性や癌の根治性が問題視される場合もありますが、当院では単孔式内視鏡手術研究会世話人や内視鏡外科学会技術認定医を含む外科医全員が高い意識を持って日々トレーニングを行っており、確実な技術により安全で良質な手術を行っております。近年、胃癌および大腸癌に対する腹腔鏡手術適応症例の拡大により、全国的に腹腔鏡手術は増加しておりますが、当院の腹腔鏡手術率も増加傾向で、昨年は胃癌(図1)が61.5%で大腸癌(図2)では93.5%と、腹腔鏡手術が盛んな全国主要施設と同程度であり全国トップレベルといえます。さらに症例によっては単孔式手術やReduced port surgery という、より少ないキズでの腹腔鏡手術を積極的に導入しております。

図1  図2

 手術治療成績(5 年生存率):当院で2004 年~2009年に手術を行った症例の胃癌および大腸癌の治療成績(5 年生存率:胃癌取扱い規約13 版、大腸癌取扱い規約7 版を使用)は、胃癌(図3)はStageⅠa:Ⅰb:Ⅱ:Ⅲa:Ⅲb:Ⅳ=95.5%:93.3%:58.7%:55.6%:38.4%:0% で、大腸癌(図4)はStageⅠ:Ⅱ:Ⅲa:Ⅲb:Ⅳ=90.3%:82.8%:78.9%:56.6%:12.5% です。当院の生存率は他病死症例を含んでおり、手術時の併存疾患(肝や腎、肺などの慢性疾患、心・脳の血管病変、糖尿病など)の有無や年齢などにも左右されるため、他施設との比較は一概にできませんが、全国の主要病院の手術治療成績と大きく変わりはありません。手術治療成績の向上には、適切な手術の施行はもちろん重要ですが、術後(補助)化学療法も適切に行われることも重要です。

図1  図2

 つまり、早期癌は手術だけでほとんど治りますが、手術後の再発が心配される一部のStageⅡあるいはStageⅢの場合は再発予防としての補助化学療法が必要で、すでに肝や肺などの遠隔転移をともなうStageⅣでは癌の進行を抑える抗癌剤治療が必要となってきます。当院では外科医全員が、がん治療認定医であり、副作用対策なども含め常に最先端の情報を入手するように努め、看護師や薬剤師と連携して、その患者様に最適と思われる治療法を提案し、患者様に納得していただけるような治療を目指しています。


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脊椎外来について

(この記事は2013年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


髙取良太医師 整形外科 医長 髙取 良太


 当院では15年以上前より京都府立医科大学整形外科教室の関連病院として、地域の皆様の脊椎脊髄病疾患診療に携わってまいりました。このたび平成25年4月より髙取が再度着任し、常勤医師1名 (日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄病医)、非常勤医師2名 (2名とも日本脊椎脊髄病学会 指導医) による脊椎外来を行う体制を整えました。火曜日、木曜日は髙取 (午後一部予約制)、水曜日 (予約制) 長谷 斉先生、金曜日 (予約制) 池田 巧先生がそれぞれ担当しております。今回脊椎外来のご紹介をさせていただきます。

 脊椎外来は首・背中・腰の痛みや手足のしびれなど、脊椎脊髄病疾患を専門的に診察する外来です。MRIや脊髄造影検査などの画像検査と専門医による診察に基づいた診断と治療方針の決定を行い、症状や病態に合わせて薬や神経ブロックなどによる保存的治療や神経圧迫除去術 (除圧術) や脊椎固定術などの手術治療を行います。

 特に高齢化社会を迎え、腰痛や手足のしびれなどの症状を有する方が非常に多く、数多くの外来治療とともに、当院では脊椎手術を年間50-70件程度行っています。平成25年4月から6月までの3ヶ月間では20件の手術治療を行っており、その内訳も頚椎除圧手術4件、腰椎除圧手術 (ヘルニアを含む) 11件、脊椎固定術 5件 (頚椎1件、胸腰椎2件、腰椎2件) と様々な疾患・術式に対応しています。顕微鏡ないしは内視鏡を用いた筋肉・関節温存に配慮した除圧術や、経皮的手技や術中神経モニタリングを併用した脊椎固定術など、全ての手術治療において体にできる限り負担が少なく安全な低侵襲手術を心がけております。基本的に手術翌日から歩行訓練を開始し、2、3週間程度の入院治療を行っています。

 当院の特徴としましては、ご高齢の患者様、様々な内科疾患をお持ちの患者様、血液透析患者様など、一般的に手術を受ける際のリスクとされる要素をお持ちの患者様が多いことが挙げられます。当院では幸いなことに、かかりつけの近隣の先生方や当院内科・外科・泌尿器科など各科医師との連携が非常に密であり、麻酔科医師による周術期管理を含めて充実したチーム医療体制が引かれております。そのため他院では敬遠されがちなリスクが高い患者様においても、安心・安全の脊椎手術治療に努めることができています。様々な症状、病気でお悩みの患者様がございましたら、ぜひかかりつけの先生にご相談いただき、地域医療連携室をご利用の上、当院整形外科脊椎外来にお越し頂ければ幸いです。

西陣病院TEL番号 075-461-8800 (代表)
地域医療連携室専用FAX番号 075-465-7327

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暑さ対策をしましょう -脱水にご注意を!-

(この記事は2013年7・8月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

暑さ対策


 栄養科 管理栄養士 北奥直美



 私たちの体は加齢と共に体内の水分量が少なくなります。また高齢者は口渇感が感じにくくなり、気付かない間に脱水症状を起こしてしまうことがあります。

 脱水症状予防にはこまめな水分補給が大切です。のどが渇いていなくても定期的に水分補給をしましょう。1日に必要な水分量は2,000 ㎖と言われています。飲んで1,000 ㎖、食べて(1日3食)1,000 ㎖が目安です。
 特に糖尿病患者様の場合は、血糖が上昇しているとますます脱水症状がおこりやすくなります。よって血糖コントロールが大切になります。HbA1cの目標値が6月1日から改訂されました。 HbA1cは7.0%未満に保ちましょう!

HbA1c
(%)
血糖正常化を
目指す際の目標
合併症予防の
為の目標
治療強化が
困難な際の目標
6.0未満 7.0未満 8.0未満

野菜たっぷり!! ミネストローネ
●ミネストローネ

1人分:
エネルギー 171kcal / たんぱく質 10g / 脂質 9g
炭水化物 12g / 食物繊維 3.3g / 塩2.5g
材料 (1人分)
  
作り方

(1) 手羽先とじゃがいもを下ゆでする
(2) 鍋にオリーブオイルを入れ手羽先と野菜を入れ、炒める
(3) 大豆・トマト缶・水・コンソメを入れ煮込む
(4) 塩・こしょうで味を調える
 手羽先40g
 キャベツ15g
 じゃがいも20g
 緑豆もやし5g
 ブロッコリー20g
 トマト缶50g
 大豆(ゆで)国産15g
 コンソメの素3g
 食塩0.2g
 こしょう0.2g
 オリーブオイル5g
 水150ml

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