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ビタミンA

(この記事は2010年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


栄養科 管理栄養士 小笹清香


ビタミンAは・・・
レチノールやカロテンなどの栄養素の総称で、
  • 皮膚・粘膜・目を丈夫にする
  • 抗酸化パワーで、老化・がんから身を守る
  • 免疫力を向上させる
などの効果があります

特にこんな人にオススメ!
  • 目が疲れやすい
  • 夜盲症
  • 皮膚・粘膜が弱い
  • 乾燥肌
  • 動脈硬化が気になる
  • 風邪を引きやすい

ビタミンA 1日の摂取量基準 (成人の目安量)

男性 750μgRE  女性 650μg  (RE=レチノール当量)


ビタミンAを多く含む食品は…
  • 鶏レバー(50g) 7000μgRE
  • アンコウ肝(1切50g) 4150μgRE
  • うなぎ(蒲焼1串100g) 1500μgRE
  • 人参(50g) 380μgRE
  • 西洋かぼちゃ(100g) 330μgRE


食べ方のヒント
ビタミンAは油脂分と一緒に摂ることで吸収率がアップします。
特に、緑黄色野菜など植物性食品のビタミンAは吸収されにくいため、
油炒めにしたり肉類と一緒に調理したり、生で食べる場合はドレッシングをかけるとよいでしょう。


献立例
鶏レバーと水菜の炒め物 2人分
(1人当たり エネルギー:160kcal, ビタミンA:7150μgRE)

鶏レバー…100g 水菜…100g 人参…25g
きくらげ…2g 土生姜…5g 油…適量
酒…小さじ1 濃口醤油…小さじ1
生姜汁…小さじ1/2 卵白…1/4ヶ分 片栗粉…適量
 
濃口醤油…大さじ1/2 オイスターソース…大さじ1 酒…大さじ1/2
砂糖…小さじ1 鶏がらスープ…25cc 片栗粉…大さじ1/2
  1. レバーは脂身と血を抜き、ひと口大に切り、下味Aの調味料に付け込み、その後油通しする。
  2. 水菜は5cm 幅にして、人参は短冊切りにして、きくらげは水にもどしてひと口大に切る。
  3. フライパンに油を熱し、細切りの土生姜を炒め、人参と①のレバー、きくらげ、水菜の軸、水菜の葉の順に炒め、合わせ調味料Bを加えて仕上げる。


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京都府ウオークラリー大会に参加して

(この記事は2010年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


栄養科 管理栄養士 栗田文恵


11 月8日晴天に恵まれ、木々がところどころ紅葉し始めた宝が池公園で行われた京都府ウオークラリー大会に西陣糖友会(糖尿病患者さんの会)の患者さま4名と病院スタッフ9名で参加しました。ウオークラリーは歩くことを通じた健康作りを目的として行われており、地図を参考に歩きながら、途中にあるチェックポイントでクイズ(糖尿病の薬や食事療法に関すること、京都に関することなど)やゲームをします。各チェックポイントでの得点とゴール時間によって順位が決まります。

ウォークラリーにて健康チェックと準備体操の後、西陣病院チームは3チームに別れてスタートしました。クイズは少し難しいクイズもありましたが皆で相談して答えを決め、ゲームは高得点を狙って皆で交互に取り組みました。歩いている時には療養に関することだけでなく、ご家族のことや趣味のことなどを様々話しながら楽しく進んでいきました。途中で昼食をとり、約2時間で全員元気にゴールしました。

このウオークラリーでは病院では見られない患者さんの一面を拝見することができ、楽しいひと時でした。

そして結果は見事、西陣病院チームは優勝・準優勝をとることができ、賞状と景品をいただきました。

ウォークラリーにてまた来年度もより多くの患者さんと一緒にウオークラリー大会に参加できることを楽しみにしております。


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がんの痛みのコントロールの強い味方“オピオイド”とは?

(この記事は2009年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


薬剤科 科長 三宅健文


医療用に使用する麻薬のことを“オピオイド鎮痛薬”と言います。オピオイドは、アヘン(芥子(けし)の実から作られる)に含まれており、モルヒネ、コデインなどが有名です。最近では、モルヒネとは異なる新しいタイプの医療用麻薬として、フェンタニルやオキシコドンが使用できるようになりました。

“麻薬”と聞くと、心理的に抵抗を感じる方がおられるようですが、モルヒネは一般的に医療現場で使用されている有効な鎮痛薬の1つです。また、日本の研究者によって、がん性疼痛などの強い痛みがある場合、からだに鎮痛薬への依存を抑えるメカニズムが発生することが確認されています。つまり、がんの痛みの治療のために医療用麻薬が使用される場合には、患者さん自身に痛みがあるため、麻薬への依存性が抑えられているのです。がんの治療が効いて痛みそのものが弱くなった場合は、徐々に鎮痛薬をやめたり、量を減らすことも可能です。

医療用麻薬の使用目的はあくまで痛みをやわらげることにあります。したがってモルヒネを使用しても効果のない痛みに対して、モルヒネなどの医療用麻薬が処方されることはありません。

緩和ケアとは…
患者さんのからだや心のさまざまな苦痛を取り除き、QOL(Quality of Life =人がより自分らしく生きていくこと)を高めていく医療を「緩和ケア」といいます。つまり緩和ケアは、患者さんが感じるがんの痛み(身体的な痛み)だけでなく、これにからみ合う複雑な痛みを軽減させる治療であるといえます。

緩和ケアが目指す治療目標
「痛くて眠れない」「痛くて食べられない」「痛くて動けない」…がんの痛みやそれにともなう不安は、ふだんの生活を奪います。 がんの痛みの治療を中心とする緩和ケアは、心身の痛みによって失われた本来の日常生活を取り戻すことが一番の目標です。痛みの治療を続けることで、あなたらしい生活を送りましょう。

  • 第1目標 痛みに妨げられないでぐっすり眠れること
  • 第2目標 じっとしているときに痛みがないこと
  • 第3目標 歩いたりからだを動かしたりしても痛みがないこと


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輸血

(この記事は2009年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


臨床工学検査科 吉田幸


みなさんは輸血と聞いてどんなイメージを持ちますか? 同じ血液型の血液を輸血したら良いと思っていませんか?

一般的に言われている血液型のABO式血液型とRh式血液型が適合すれば輸血できると思っていませんか? 実は血液型には何十種類もの血液型が存在します。その血液を安全に輸血するための検査について今回お話させていただきます。

当院で行っている輸血前検査

血液型検査
ABO式血液型とRh式血液型のD因子(Rh +か-)を検査します。
血液型判定の際はダブルチェックを行い誤判定を防止しています。

交差適合試験
輸血の直前に実施する検査で輸血予定の血液製剤が患者様の体内に入った場合に溶血反応などの副作用が起こらないことを確認する適合性検査です。この検査で適合する血液製剤のみを患者様に提供しています。

不規則抗体スクリーニング検査
妊娠や輸血などの免疫刺激により産生されることのある、赤血球に対する抗体の有無を調べます。また、抗体が発見された場合は適合する血液を準備し安全かつ円滑に輸血療法が行えるように事前準備します。

こうして、交差適合試験と不規則抗体スクリーニングを組み合わせることにより不適合輸血を防止し患者様に安全な輸血療法を受けていただけるよう検査を行っています。また、輸血後にも副作用がなかったかどうか確認するために2~3ヶ月後に肝機能検査、肝炎ウイルスなどの検査も行っています。このように輸血前だけでなく、輸血後にも検査を行い安全に輸血を行っています。


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ビタミンEは老化を防ぐ『若返りビタミン』

(この記事は2009年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


栄養科 管理栄養士 栗田文恵


ビタミンEは・・・
  • 体をサビつかせる原因になる活性酸素から体を守る
  • 血液中の悪玉コレステロールの発生を減少させる
  • 冷え性や肩こりなど血行不良による症状を改善する
などの効果があります

このような方は体内のサビつきにご用心
  • 喫煙の習慣がある
  • お酒をよく飲む
  • ストレスを受ける機会が多い
  • 血圧が高め
  • 血糖が高め
  • コレステロールが高め
  • 40歳以上

ビタミンE 1日の摂取量基準 (18歳以上の目安量)

男性 7.0mg  女性 6.5mg


ビタミンEを多く含む食品
アーモンド・ナッツ類や、さんま・さばなどの青魚、かぼちゃやほうれん草など


ビタミンEたっぷり おすすめメニュー
献立例
かぼちゃのアーモンドサラダ 2人分
(1人当たり エネルギー:254kcal, ビタミンE:7.5mg)

かぼちゃ(薄いくし形切り)…200g ほうれん草(ゆでる)…80g
ツナ缶…1/2缶 スライスアーモンド(からいりする)…5g
サラダ油…小さじ1 砂糖…小さじ1/2 塩…小さじ1/6
マヨネーズ…小さじ2 塩…小さじ1/6 こしょう…少量
  1. かぼちゃはラップに包んで電子レンジ(600W)で3分加熱し、Aをからめる。
    ほうれん草は1.5㎝長さに切る。
    ツナ缶は油をきる。
  2. 1とB、アーモンドを混ぜる。


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