NEWEST / < NEXT   BACK >

旬の食材 「チンゲンサイ」

(この記事は2015年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


 栄養科 管理栄養士 今井 文恵

 鮮やかな緑色、やわらかく、淡白な味わいが人気のチンゲンサイは中国が原産の野菜で日本に伝わったのは1970年頃です。
 旬は9~12月ですが、通年各地から出荷されているため、旬を感じにくいかもしれません。気温が下がるぎりぎりの晩秋あたりが、もっとも美味とされています。

 β-カロテン、ビタミンC、カリウムなどが豊富。β-カロテンはとくに多く含まれています。
 選ぶときには、葉の幅が広く、つやがあり、肉厚のものを選びましょう。保存するときは、ポリ袋などに入れて冷蔵庫に立てておけば約2~3日はもちます。また、冷凍保存は、チンゲンサイをしっかり洗い、根元を切り落として十分に水気を切り、密封できる容器にいれて保存すれば、使いたい分だけ使うことも可能です。


栄養メモ
・β-カロテン:肌、髪、爪を健康に保つ効果や動脈硬化の予防が期待されています。

・ビタミンC:風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があります。

・カリウム:ナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果があります(腎機能が低下している方はカリウムを控える必要があります。詳しくは医師・管理栄養士に相談して下さい。)


チンゲンサイ
●チンゲンサイの温サラダ

1人分:
エネルギー 79kcal
塩分 0.7g
材料 (2人分)
  
作り方

(1) チンゲンサイは根元を切り落とし、3等分に切る。ねぎと生姜はみじん切りにする。
(2) ボウルに(1)のねぎと生姜、(A)を加えてよく混ぜる。
(3) 中華鍋にサラダ油を熱し、チンゲンサイを炒め、塩少々、水1/2カップを加え、蓋をしてひと煮立ちさせる。
(4) ざるにあけ、汁気をきって器に盛りつけ、(2)をかける。
 チンゲンサイ2株
 ねぎ1個
 生姜2.5㎝
 サラダ油大さじ1/2
 塩少々
A
濃口しょうゆ 大さじ1/2
 大さじ1/2
ごま油 大さじ1/2
砂糖 少々

| Copyright 2015,09,01, Tuesday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

医療ソーシャルワーカーの全国大会、京都で開催

(この記事は2015年7・8月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

講演会写真


医療社会福祉課 課長 新保 一葉


京都企画講演 山本 みどり 前課長


 5月28~30日の3日間、「みやこめっせ」にて、第63回日本医療社会福祉協会全国大会が開催されました。当院の医療福祉相談室が事務局となり、京都全域から募った100名以上の実行委員会を編成し、約1年半をかけて準備を進めてきました。

 メインテーマは「時代をつらぬく医療ソーシャルワークの実践~一人ひとりが尊ばれる、排除のない社会をめざして~」とし、全国から1100余名の参加を得ることができました。全国の医療ソーシャルワーカーと学びを深められたことは意義深く、また、参加者から頂いた企画・運営・おもてなしの心への高い評価は、丁寧な準備を重ねてきた事務局にとって大きな喜びとなりました。貴重な経験をさせて頂きました。

 また、「京都企画・時代をつなぐ」のセッションでは、当院相談室を築いてこられた山本みどり前課長による90分間の講演がありました。

講演会写真 テーマは「医療ソーシャルワーカーはどこへ向かうのか~福祉専門職としてのあり方~」とされ、約500人の参加を得ました。参加者からの反響もたくさん寄せられ、西陣病院での長きにわたる実践が、全国の医療ソーシャルワーカーに力強いメッセージとなって届きました。

基調講演 浜 矩子 同志社大学教授

| Copyright 2015,07,01, Wednesday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

京都の旬の食材 柊野ささげ

(この記事は2016年7・8月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


柊野ささげ

 栄養科 管理栄養士 小笹 清香




 上賀茂柊野で栽培されている伝統野菜で6月~9月中旬頃に収穫され、お盆のお供え物にも使われています。
 莢は90cm程と長く「三尺ささげ」とも称され、未熟な莢には風味があり、熟期が進んでも莢の硬化が遅く柔らかく、煮物・浸し・天ぷらなど様々な料理に適しています。


栄養メモ
 ビタミンB 群を多く含み、疲労回復など夏場のビタミン補給におすすめです。中でも「造血ビタミン」とも呼ばれる葉酸も多く、貧血予防にも効果的です。


煮物

●柊野ささげと油揚げの煮物

1人分:
エネルギー 220kcal
たんぱく質 12.5g
塩分 0.7g
葉酸115μg
材料 (4人分)
  
作り方
(1) 油揚げは油抜きして1cm幅の短冊切りにし、ささげは4~5cmの斜め輪切りにする
(2) 鍋にオリーブ油を熱し、弱火~中火でささげを炒め、しんなりしたら油揚げを加えてさっと炒め合わせる
(3) (2)にだし汁と調味料を加え、約5分煮込んで(※煮詰め過ぎない)火を止め、そのままフタをして蒸らして味を馴染ませる
(4) あら熱が取れたら器に盛って出来上がり
 柊野ささげ150g
 油揚げ1枚
 サラダ油小さじ2
 だし汁200ml
 砂糖小さじ2
 淡口しょうゆ大さじ1
 酒小さじ2

| Copyright 2015,07,01, Wednesday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

旬の食材 トマト

(この記事は2015年5・6月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


 栄養科 管理栄養士 林 香里

 トマトは、冷涼で強い日差しを好み、高温多湿を嫌う性質があるため、真夏のものよりも春~初夏や秋~初冬のものが美味しいと言われています。

美味しいトマトを見分けるポイントは・・・
(1)へたが濃い緑でイキイキしているもの。
(2)お尻にきれいな★マークが出ているもの。
(3)果肉の赤色が濃いもの。


栄養メモ
トマトに含まれるリコピンは、「抗酸化作用」が強く、生活習慣病予防や、老化抑制効果があります。リコピンは、トマトを加熱し細胞膜が破れることで吸収されやすくなります。特に油を使った調理法で吸収性が向上します。


トマト
●トマトと卵の中華スープ

1人分:
エネルギー 84kcal
たんぱく質 4.2g   
塩分 1.1g
材料 (2人分)
  
作り方

(1) トマトは湯むきして、適当な大きさに切る。
(2) 鍋でネギとしょうがをサラダ油で炒め、中華スープを加えて、煮立ったらトマトを入れる。
(3) (2)を醤油、塩、こしょうで調味して、水溶き片栗粉で薄くとろみをつける。
(4) 卵を割りほぐし、煮立っているところへ箸を伝わらせて加える。
 トマト1個
 卵1個
 ネギ大さじ1
 しょうが小さじ1
 サラダ油小さじ1
 中華スープ300ml
 醤油小さじ1
 塩・こしょう少々
 水溶き片栗粉適量

| Copyright 2015,05,01, Friday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

旬の野菜 ふき

(この記事は2015年3・4月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

ふき

 栄養科 管理栄養士 河本 久美子


 ふきは数少ない日本原産の野菜で、旬は春(3~5月)です。
 豊かな香りとほろ苦さがあり、春の訪れを感じられる山菜の一つです。葉がみずみずしく鮮やかな緑色の新鮮なものを選びましょう。


栄養メモ
 ふきに含まれる不溶性食物繊維は腸の運動を活発にして便の排泄を促す働きがあります。苦みや香りの成分であるポリフェノール類を含み、抗酸化作用が注目されています。


ふき

●ふきの煮物

1人分:
エネルギー 25kcal
塩分 0.7g
食物繊維0.7g
材料 (2人分)
  
作り方
(ふきのアク抜き)
ふきがお鍋に入る長さに切り、塩をまぶして板ずりしてから鮮やかな緑色になるまで熱湯で数分ゆでる。冷水にとり、皮をむいてからしばらく水にさらす。
(1) アク抜きしたふきを3~4cmぐらいに切る。
(2) だし汁に調味料を加え、ひと煮立ちしたらふきを加え、落し蓋をして弱火で煮る。
(3) 煮汁が半分弱ぐらいになったら火を止める。
(4) 器に盛って、花かつおを飾る。
 ふき100g
 花かつお少々
 だし汁200ml
 酒大さじ1/2
 みりん大さじ1/2
 淡口しょうゆ大さじ1/2

| Copyright 2015,03,01, Sunday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

NEWEST / PAGE TOP / < NEXT   BACK >

RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACK


LINK

PROFILE

OTHER

POWERED BY

BLOGNPLUS(ぶろぐん+)