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冬至

(この記事は2011年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


栄養科 管理栄養士 今井 文恵


 昔の人々にとって冬は、植物が枯れ、動物は冬眠してしまうため、食料が手に入りにくくなったり、日照時間が短いため生命の源である太陽の恵みを享受できにくくなったりすることから、生活の不安を感じる季節だったそうです。そこで、無病息災を願って、野菜の少ない季節に栄養を補給するためのかぼちゃを食べたり、その香りに邪をはらう霊力があると信じられている柚子のお風呂に入るなどして夜を越していたようです。

ゆず風呂
おすすめレシピ 小豆かぼちゃ
●小豆かぼちゃ
材料 (4人分)   
作り方
(1) かぼちゃのワタをなるべく残すように種を取り除き、3~4㎝に切る。
(2) かぼちゃの皮を下にして鍋に並べる。
(3) だし汁を注ぎいれ、調味料を加えて火にかける。
(4) アルミホイルで落し蓋をして、初めは強火、後は中火で煮る。
(5) 汁がなくなったら火を止める。
(6) 小豆缶を別の鍋に開けて2~3倍の水を加え、火にかけて薄めておく。
(7) 煮えたかぼちゃに(6)の小豆を流し入れ、一煮立ちさせてできあがり。
 小豆の缶詰1缶
 かぼちゃ1/2個
 だし汁350㏄
 みりん大さじ2
 砂糖大さじ1
 塩小さじ1/3
 醤油小さじ1

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看護の日2011年

(この記事は2011年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

看護の日



看護部 教育担当 科長 矢野 美香子



 近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなみ、5月12日は「看護の日」に制定されています。京都府看護協会は「看護の日」記念行事の一環として5月~8月に、看護師を目指している中学生以上の学生および一般府・市民を対象にした「ふれあい看護体験」を実施しています。

 西陣病院では、7月30日(土)に高校生4名を招き、食事介助や全身清拭、散歩などの援助を体験して頂きました。実際に看護師の仕事を体験し、やりがいを感じ、患者様からの「頑張って」の励ましの言葉に感動し、看護学校進学への決意がさらに強くなったようです。

 そして、「ふれあい看護体験」の実施に合わせ、外来待合ホールで「ふれあい健康相談」を開催いたしました。今年は身体測定・健康相談の他に、皮膚・排泄ケア認定看護師によるスキンケアアドバイスを実施しました。このイベントを楽しみにして下さっていた近隣の方々もいらっしゃいました。

 また、今年も西陣病院デイケア利用者様の作品展、訪問看護ステーションの利用者様のご家族様の手記の展示を行い、多くの方がご覧になっていました。

 来年もこのようなイベントを企画し、患者様や近隣の方々との交流を図っていきたいと思います。


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十五夜

(この記事は2011年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


栄養科 管理栄養士 北奥 直美


 中国では、唐の時代から旧暦8月15日を「中秋節」と称して、月見の宴を開いていました。これが平安時代に日本へ伝わり、秋の澄んだ空に昇る満月が、一年で最も明るく美しく見えるといわれ、旧暦の8月15日にお月見する習慣ができました。
 その後、日本では収穫の感謝祭とも結び合ってススキを飾ったり、団子をお供えするようになっていきました。

十五夜
 中秋の名月は実は絶対に満月ではないってこと、ご存知でしたか?
 旧暦では月の満ち欠けを見て日付を決めており、十五夜が満月ではない可能性があるそうです。というより、むしろ満月ではないことが多いとか。今年の旧暦と満月は同じで9 月12 日です。素敵な満月が見られるといいですね!
おすすめレシピ みたらし団子
●みたらし団子 エネルギー(4本分)236kcal
材料 (4本分)   
作り方
(1) ボウルに白玉粉・上新粉・砂糖を混ぜ合わせ、豆腐を加えてよく練り、耳たぶ位の柔らかさになったら親指大位の大きさに丸める。
(2) 団子はたっぷりの熱湯に入れ、浮いてきたらザルに上げ水気を切る。
(3) 鍋にタレの材料を入れ、混ぜながら中火にかけ、トロミがついたら火を止める。
(4) 竹串に団子を刺し、強火にかけて熱した網に乗せ、焦げ目をつける。
(5) 団子にタレをからめる。
●団子
 白玉粉60g
 上新粉40g
 砂糖大さじ1
 絹ごし豆腐100g
●タレ
 三温糖大さじ8
 醤油大さじ2
 水100ml
 片栗粉大さじ1

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経口補水液(ORS)で手術前の体調を整えましょう!

(この記事は2011年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)



麻酔科・手術室 部長 中川 博美


経口補水液 手術の成功のためには、手術を受けられる方ご自身でも体調を整えていく必要があります。手術前には、禁煙や断酒、十分な栄養摂取や睡眠、また、風邪をひかないなど体調管理に気をつけていただくことが大切です。そして、麻酔や手術の合併症を避ける目的で、手術の前日の夜からは食べたり飲んだりせずに点滴で水分や栄養を補給します。ところが、最近では、点滴の代わりに経口補水液(ORS: Oral Rehydration Solution)を用いた経口補水療法(ORT: Oral Rehydration Therapy)を行い、手術前の絶飲時間を短縮するようになってきました。

 経口補水液(ORS)とは、水分と電解質を素早く補給できるように塩分と糖分の濃度を調整した飲料です。スポーツ飲料に似ていますが、スポーツ飲料よりも糖分が控えられ脱水で失われる塩分が補充されています。ORSの歴史は、世界保健機関が1970年代にコレラ感染時の脱水症の治療にORSを推奨し、大きな成果を上げたことに始まります。その後、2003年にはアメリカ疾病管理予防センターがガイドライン「小児における急性胃腸炎の治療―経口補液、維持および栄養学的療法」において、軽度から中等度までの脱水症へのORSの使用を推奨するようになりました。我が国では、2002年頃から小児や高齢者の脱水症の治療だけでなく手術前後の点滴の代わりとしてORSが使用し始められ、最近では、手術からの早期回復にORSが有用であったと報告されるようになりました。

 西陣病院では、2010年の夏から麻酔科・外科・整形外科・泌尿器科・外科系病棟・手術室・栄養科・事務部の共同の取り組みとして、術前経口補水療法(ORT)を開始しました。術前ORTは術後の回復力を高め、安全性の向上・術後合併症の減少などを目指した術後回復力強化プロトコールの1要素でもあり、手術を受けられる方の順調なご回復を目的に行うものです。術前ORTが実施された方では点滴をした時のように痛い思いをせず、また、行動も制限されることがないので、手術の直前まで安全に快適に過ごしていただけるようになりました。ORSの水分・電解質の補給効果は点滴と同じ、あるいは、それ以上といわれていますので、より良い体調で手術を受けていただけるようになり、続く術中・術後の点滴療法もより適切に行えるようになりました。特に、もともと体内の水分保持量が少なく脱水状態に気づきにくいご高齢の方が手術を受けられる場合には、点滴よりも自然な形で水分を補給することができる術前ORTは大きな威力を発揮しています。

 この1年間で、すでに300名以上の方々に術前ORTが実施されました。多少、塩味が気になられた方もいらっしゃいましたが、約70%の方がORS全量を摂取され、約60%の方が「飲みやすかった」との感想をお持ちでした。そして、約80%の方が手術直前まで口渇や空腹を感じることなく、自由にくつろいで過ごされたご様子でした。「手術前に飲むものがあって助かった」、「次の手術でもORSを希望する」などのご意見も頂戴しました。なお、手術の内容やお体の状態によっては術前ORTが実施できない場合がありますので、適応判断は主治医や麻酔科医にお任せ下さいますようお願いいたします。


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祇園祭

(この記事は2011年7・8月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

栄養科 管理栄養士 河本 久美子


祇園祭は、葵祭、時代祭とともに“京都三大祭”と呼ばれています。869(貞観11)年に疫病が流行したとき、疫病退散の祈願をしたのが起源で、7月1日の「吉符入」にはじまり、31日の境内摂社「疫神社夏越祭」で幕を閉じるまで、1ヶ月にわたって各種の神事・行事がくり広げられます。祇園祭
 祇園祭りは、はも祭りと言われるくらいこの時期の京都に鱧は欠かせない食材です。鱧は生命力が強く、夏でも生きたまま京都に持ち込むことができ、また梅雨明けから脂が乗りちょうど祇園祭にあわせるように旬の時期を迎えます。
おすすめレシピ はもの天ぷら
●はもの天ぷら エネルギー(1ヶ分)約200kcal/たんぱく質10.3g/塩分2.0g
材料 (2人分)   
作り方
(1) 大葉に種を取ってたたいた梅干し(またはねり梅を塗り、はもをのせて巻き、つまようじを刺す。
(2) みりんを沸騰させ、Aの残りの調味料を加え沸騰しすぎないように火にかけて、天つゆを作っておく。
(3) 天ぷら粉を水で溶いて混ぜたものに(1)をくぐらせ、油で揚げる。
(4) つまようじを抜いて盛り付ける。
 
はも80g
大葉2枚
梅干し一ヶ(またはねり梅)
天ぷら粉適量
揚げ油適量
大根おろし適量
A
濃口しょうゆ
薄口しょうゆ
みりん
だし汁
小さじ1
小さじ1
小さじ1
60cc

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