NEWEST / < NEXT   BACK >

新年を迎えるにあたって

(この記事は2012年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


松浦先生 院長補佐 松浦 史良

 平成23年は東日本大震災と引き続き起こった原発事故で、多くの犠牲者を出しました。近畿地方でも夏には台風の影響で和歌山などを中心に大雨被害が発生しました。混沌とした経済状況とも相まって、日本中が元気をなくしているのが実情です。日本がどのように立ち直るか、世界中の人々が関心を持って見守っていることと思います。冬がどんなに厳しくとも、春を迎えて桜の花が咲き乱れる時が来るように、必ずや日本中が元気を取り戻すことを信じています。そのためにも日本中の人々が励まし支え合い、被害に遭われた方たちが立ち直って元気を取り戻すまで、我々が何倍も元気でいることが必要であると感じています。

 西陣病院としても、患者様により安全で良質な医療を提供することを目標に、今後もなお一層の努力をしながら地域住民の方々や地域の開業医の先生方にお役に立てるよう、職員一同頑張ってまいりたいと思っています。


| Copyright 2012,01,01, Sunday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

見る 診る 看る

(この記事は2012年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


宮垣先生 外科 部長 宮垣 拓也

 明けましておめでとうございます。外科の責を担って早や7年、近隣の先生方の暖かいご支援もあり、当科で快く治療を受けて下さる患者様も大幅に増え手術件数も当初の倍以上となりました。地域柄ご高齢の方も多く、癌はもとより胆石・ヘルニア・痔核などの良性疾患でも単一の疾患で受診される患者様はごく稀で、皆さん脳梗塞・糖尿病・心不全・腎不全等々ベースに様々な疾患を抱えておられます。当科ではその様な患者様に対し院内各科と密に連携し、内視鏡手術はもとより多彩なアプローチで多様な病態に柔軟に対応し、色々な合併症を抱えておられる方々に過不足のない治療(手術)を提供すべく努力しております。その中でも特に癌治療は、救命第一から治療後のQOL(生命生活の質)を重視した治療へと進化した時代の趨性に則り治療にあたっております。

 昨今チーム医療の重要性が声高に叫ばれております。お蔭様で当院は院内各科・コメディカル間の敷居が低い上フットワークも軽く、迅速に検査・治療に対応出来ると、チームワークの良さには各方面から高い評価を頂いております。

 ただそれに甘んじ、チームを構成する個々が互いに依存し合い、向上心無く技量の鍛錬を怠るとチームは進化しません。こう云った事を踏まえ、患者様を「見る 診る 看る」と云う医療の原点を常に念頭に置き、スタッフ一同精進して参りたいと思いますので本年も何卒宜しくお願い申し上げます。


| Copyright 2012,01,01, Sunday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

整形外科 新春御挨拶

(この記事は2012年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


牧之段先生 整形外科 部長 牧之段 淳

 わが国の平成22年度の平均寿命は女性86.4歳、男性79.6歳と年々平均寿命は延びています。高齢化に伴い運動器の障害が増加し、入院して治療が必要となる運動器障害は50歳以上で多発すると言われています。

 当院の整形外科は日本整形外科学会専門医である常勤医3名に加え、府立医大からも応援を得て日常診療を行っております。一般外傷はもとより膝関節、股関節・末梢神経、脊椎、リウマチ外来を設け幅広く慢性疾患にも対応しています。外来診療においては通常なら後日に行われることが多いMRIも当院ではその日のうちに施行可能であり迅速な診断が行えていると考えています。昨年度手術室に新たに1台X線透視装置が配置され手術環境が向上しました。整形外科一同的確な診断および治療に当たり皆様に安心できる良質の医療を提供させていただくよう努めてまいります。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。


| Copyright 2012,01,01, Sunday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

七草

(この記事は2012年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

栄養科 管理栄養士 小笹 清香


 七草の風習は中国伝来のもので、平安時代中期頃に始まったといわれています。 中国では7日がひとつの節目とされており、1日7日は人を占う日「人日(じんじつ)の節句」といい、七種の菜を暖かい吸い物にして食し、邪気を避ける習慣がありました。日本でも一年の無病息災を祈ると同時に、新年の祝膳で弱った胃を休め、栄養バランスを整えるために七草粥を食べるようになりました。

春の七草にはそれぞれ意味が込められています。
●せり:競り勝つ ●なずな:撫でて汚れを取り除く
●ごぎょう:仏の体 ●はこべら:繁栄がはびこる
●ほとけのざ:仏の安座 ●すずな(かぶ):神を呼ぶ鈴
●すずしろ(大根):汚れのない清白
おすすめレシピ 七草粥
●七草粥
エネルギー 120kcal
タンパク質 2g
材料 (4人分)   
作り方
(1) 米はといで鍋に入れ、分量の水に1時間ほどつけておく。
(2) 蓋をして中火で炊き始め、沸騰したら弱火で吹きこぼれないようにコトコトと約40分炊く。(吹きこぼれそうになったら蓋を開けると沸騰がおさまる。
(3) 七草を洗って細かく刻んでおく。(アクの強いものはサッと茹でてから細かく刻んで水気を絞って使うと良い。)
(4) お粥が炊き上がったら(2)の七草と塩を加え、蓋をして蒸らして出来上がり。
 米1カップ
 七草200g
 水7カップ
 塩少々

| Copyright 2012,01,01, Sunday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

新年なので初心に帰って薬の飲み方についてのお話です

(この記事は2012年1・2月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


中野葉子 薬剤部 薬剤師 中野葉子

  病院でもらう薬のほとんどは「食後」に飲むように薬袋(やくたい:薬が入っている袋)に書かれています。普段何気なく飲まれていますが、実は薬を「食後」に飲むのには昔から次の2つの理由があると言われています。

 ひとつめは『飲み忘れ防止』です。条件反射として食事の後には薬!と食習慣と服薬を関連付けておくと、便利でかつ間違いのない方法だと考えられてきました。

 ふたつめは『胃粘膜の保護』です。錠剤やカプセルの中にある薬の成分は、胃の中で溶け出して腸で吸収されます。薬が溶け出す時に胃の粘膜を刺激すると考えられているため、食後に飲む方が刺激を抑えられます。

 「食後」とは「食事を終えて30分」という意味ですが、「食事の30分後に服用しないと!」と30分間時計を眺めなくても大丈夫、30分以内に服用すれば問題ありません。また、食事をしない時も、食事をするような時間帯に飲んでください。特に血圧の薬などは食事に関係なく、一定の間隔で毎日規則正しく飲み続けることが大切です。

用法

 ただし、糖尿病治療のための血糖値を下げる薬に関しては、食事を摂らなかった場合は薬を飲まないのかどうか主治医に相談してください。特に、「食直前」や「食直後」などのように食事に関連した飲み方が記載されている場合は、それを守らないと低血糖などの重大な副作用をきたす場合があります。

 また、「食間」に飲む薬は「食後」に飲んでも吸収が悪く効果が出なかったり、「食直後」に飲む薬は食べ物がないと吸収されにくいため空腹時に飲んでも効果が出なかったりします。このように、「食後」以外に細かく指示された飲み方にはそれぞれの理由があるので、飲めない時や飲み忘れた時の対応については薬剤師に相談しましょう。

 薬袋に書かれた飲み方で、どうしてもその時間に飲むと不都合があったり、忘れてしまう、などということがあれば、医師または薬剤師に相談して下さい。

 薬と良い関係を築いて、今年も良い一年をお過ごしください。


| Copyright 2012,01,01, Sunday 12:00am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

NEWEST / PAGE TOP / < NEXT   BACK >

RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACK


LINK

PROFILE

OTHER

POWERED BY

BLOGNPLUS(ぶろぐん+)